「貧困女子」と「富女子」という言葉を最近よく聞きます。
どちらも現代女性の金銭事情を表すものですが、その定義にあたる金銭状況は全く異なります。
今回は「貧困女子」から「富女子」まで這い上がった筆者の経験を踏まえて、貧困女子にならないための方法を最新情報とともにご紹介します。
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目次
「貧困女子」「富女子」とは
どちらも明確な定義はありませんが、貧困女子とは手取り月収が10万円以下、あるいは生活費が8万5,000円以下の女性を指すとされています。
働き世代の独身女性のうち3人に1人がこの条件に当てはまると言われています。
富女子は貯金額が1,000万円を超える人を指す事が多く、学歴や職業に拘らず、ごく一般的なOLでもこれほどの貯金を保有する人が増えてきているのです。
この背景には
「さとり世代」と呼ばれる無欲な若い世代の存在
生涯未婚人口の急増による女性の経済的自立など
といった時代の影響が見て取れます。
社会問題として取り沙汰されるテーマとしては「貧困女子」が目立っています。
「同一労働同一賃金」を謳う現代でこれほどまでにマネー事情が二極化している事もまた由々しき事態です。
家庭環境や不慮の事態など個々人の複雑な事情が絡む問題ではありますが、同じような労働環境にある一般OLでもマネー事情が極端に割れてしまうケースが多くあるのが現実です。
「富女子」になるための方法
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一般OLが富女子になるためにはどうすればいいのでしょうか。
ちまたには「無理せず富女子になれる」と銘打った自己啓発本もあふれていますが、筆者の周りに努力なくして富女子になった人はいません。
頑張って良い大学に入り、給料の高い会社に入った人ももちろんそれは努力の結果ですし、収入は高くなくても多くの貯金を達成している人はまた別の努力をしています。
筆者の場合は後者の低収入ながら貯金を頑張ったタイプですが、一例として以下のような事を徹底して行っていました。
・ ギリギリ達成できそうな目標貯金額を定めて、毎月必ず達成する
・ 人付き合いを減らして支出を抑える
・ 食事量を減らして外食やコンビニは使わず、全て自炊する
・ 市販の飲料は購入せずに水道水やお茶を淹れて持参する
・ 化粧やおしゃれは最小限に抑えてプチプラファッションや先輩のお下がりを活用する
・ 困ったときには恥ずかしがらずに家族や他人に頼る
他にも細かい所でいろいろと意識していた事はありますが、とにかく重要だと感じたのは、これらのような自分で決めたルールを必ず守る事。
簡単に見えてこれが一番難しかったです。
おそらく富女子と呼ばれる人たちは皆何かしらの動機があり、強い意志を持って節約をしているのではないでしょうか。
ここまでする必要はないと思いますが、貯金は使わない限り減る事はなく、心に安定をもたらしてくれる事は確かです。
ある程度の貯金があれば投資によりさらに増やしていくことも可能になり、お金の好循環を起こすことができます。
貯金がなくても生活していく事は可能ですが、突然の病気やケガで働けなくなった時や、夫との離別でシングルマザーとなった場合には為す術なく「貧困女子」に陥ってしまうのです。
将来の自分の人生が悲しいものにならないように、できるうちになるべく貯金を増やしておきたいところです。
「貧困女子」から脱出するための考え方
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1度貧困に陥ってしまったらもう脱出する事はできないのでしょうか。
心身の問題や育児などさまざまな状況があるので一概には言えませんが、失職や離別などのアクシデントであれば、心身が健康な限り立ち直れる可能性は高いと考えられます。
一時的に家族や友人を頼るなどしてなるべく収入の高い仕事を探すのが一番ではありますが、固定観念に囚われずに今までとは違った生き方をする事も1つの対処法になります。
筆者の友人にも単身で東京から地方へ移住した女性がいますが、地方では賃金が低い一方で支出も少なく、近所どうしの助け合いもあるので深刻な貧困に陥る事は少なくなります。
最近では「東京圏から地方移住で最大300万円支給」の政府案も話題になっている通り、移住者には政府・自治体からの助成金もあるので、都市部から離れるだけでもマネー事情を大きく変えられます。
その他にもマレーシアやタイへの移住も話題になっており、一時的にでも支出の少ない状態になる事で貯金を作って再スタートを切る、という方法も一考の価値ありと言えるのではないでしょうか。
いざという時にこのような行動力を発揮できるよう、貯金だけではなく心身の健康にも気を配るとより安心です。
まとめ
会社で隣の席どうしに座る同一賃金の人でも、お金の扱い方次第で経済事情は全く異なります。
「貧困女子」と「富女子」が肩を並べて仕事をしている事だってあるかもしれません。
ふとした拍子に経済事情が変わっても慌てないように、普段からマネーリテラシーを高めておくとどんな未来も笑って過ごせるかもしれません。(執筆者:島村 妃奈)