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「福袋」って本当にお得?
今年は年末を迎える前に3連休があったので、なんだかもう年末年始気分ですね。
まったく家事に気持ちが入らないのは私だけでしょうか。
わが家はこの3連休にはショッピングモールに出かけました。
マイカーがないので、自転車で近場です。
モールは完全に年末&お正月モードでしたね。
みなさんうかれていました。
私ももれなくうかれてしまい、子どもたちを夫にまかせて洋服やら雑貨やら、久々に見て回るのを楽しみました。
そこで目についたのが、福袋の予約受付。
最近では福袋、予約できるんですね。
福を予約とは重ねてうかれてしまいそうですが、コレほんとうにお得なのでしょうか?
ということで、福袋のお話です。
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福袋が損な理由(1) 福が入っている確率は数%以下
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お買い物を楽しみながら、はたと考えたのですよ。
たくさんの専門店がありましたが、それぞれの専門店でほんとうにお金を出して購入したいものは何点ぐらいでしょうか?
私の場合はシーズンによって当たりはずれがあるものの、好きなブランドでも洋服から小物まで全アイテムのうち2~5点くらいです。
店内には100点以上(店によっては1,000点以上)のアイテムがあるのにね。
これは夫の場合も同じで、夫は自分ではファッションを整えられない人ですので私が選ぶのですが、彼に似合いそうというよりは見れそうなのは、どんなお店でも10点以下です。
やっぱり人には合う合わない、そして好き嫌いがありますから。
それに、だからお買い物は楽しいんだと思います。
自分らしいものに囲まれて過ごしたいですもんね。
はい。ということで、福袋に福、つまり自分が本当にほしいものが入っている確率は、私の場合高く見積もっても数%です。
下手すりゃ1%をきります。
定価が何万円であろうが、いらないものはいりません。
私にとっての価値は0円なのです。
0円のものに対しては何円だって高い。
買えません。
そもそも福袋は、売り手にとっては(宣伝の場合もありますが)在庫処理なんですよね。
売れ残りのもの、つまり誰からも価値を認めてもらえなかったものが詰まっているのが、福袋なんです。
だから「○○円分のアイテムが詰まっている」は店側からすれば間違いではないのでしょうが、私にとって、また多くの買い手にとっては間違いなのです。
福袋が損な理由(2) いらなかったはずのものに保管費用がかかる
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「在庫処理」という言葉をあえて使いましたが、その在庫は購入したウチに来ることになるのですよ!
ものは保管せねばなりません。
保管にはコストがかかります。
販売者側はそのコストが目に見えてわかりやすいから価格を下げてでも売ってしまいますが、購入した私たちはその見えにくいけど保管コストを払うハメになるわけです。
まず保管には場所が必要です。その場所となるわが家、ローンを組んで購入したり毎月家賃をしはらったりしています。
マイホーム派の方、その1坪っていったい何十万円でしたか?
賃貸派の方なら、その1帖のために家賃が何千円アップしているのでしょう?
塵も積もれば山となる。
その大切な面積を、ものにくれてやるのは惜しいのです。
それにきちんと保管するなら収納具も必要になりますよね。
大切に使い続けるなら、洋服ならクリーニングをするなどメンテナンス費用がかかります。
これら全部、福袋を買わなければ不要だった支出です。
福袋が損な理由(3) ものが増えると必要なものが見つけられない
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自宅にものが増えるデメリットは保管費用だけではありません。
自宅には、私が選んで購入した大切なアイテムもたくさん保管されています。
そしてそれはいつでも必要な時に見つけられるよう、整理して置いてあるわけです。
…理想はね。
実際は、使ったり洗ったりしまったりの繰り返しなので、ときどきは「あれ、どこにいったっけ?」なこともあります。
夫や子どもが独創的な場所に収納してくれていることもあるので、やはり行方不明は生じます。
これはある程度までは、仕方ない。
だから、自宅でものを探す時間というのが、多少はあるわけです。
この多少を、多少にできるかどうかが勝負どころではないでしょうか。
ならば、探す対象が増えれば増えるほど勝率が下がるわけですよ。
せっかく買った大切なものが見つからない。
これって大損害です。
福袋が損な理由(4) 並んでまで
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ということで、私には損ばかりに見える福袋なのです。
ですが、それに開店前から並んでまで購入する方います。
予約だってどこでも扱っているわけではないでしょうから、ほしいものが人気なら、それも仕方ないのかもしれません。
と言いたいところですが、それはもしかしたら、人によっては、アリなのかもしれません。
だって、年に一度のイベントですから。
ハロウィンのコスプレ費用のように、テーマパークの入場料のように、イベントの参加料だと思えば高くないのかもしれませんね。
私はイヤですが。(執筆者:徳田 仁美)