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お金に困らない人の「お金のパワーバランス」
今回は、ちょっと無理やりですが「あなたの節約術が金融商品なら、いくらの価値があるのか?」というのを見てみようと思います。
これがわかれば、普段の節約生活ももっと楽しくなるかもしれません。
筆者は「個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)」や「つみたてNISA」なども利用しての、資産運用・形成における金融知識の普及・啓もう活動を行っています。
そんな活動をしていますが、基本的に節約も好きです。
一般的に、現役世代(働いて収入のある時)においては、次のバランスが家計において保たれていれば、基本的にお金に困らない、と考えられます。
シンプルですね。お給料よりも使うお金の額が少なければ、お金に困らない(ケースが多い)と考えられるからです。
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絶対に投資で損をしたくないなら、節約で増やすのも大切かも
資産を増やす方法は大きく二つあります。
2. 収入よりも支出を低くする(節約・倹約)
ただ「投資」と聞くと、まだ多くの人には「怖い」という気持ちが過度にある人(実際に、大きく損をすることがありますので怖いです)も多いのが現実です。
その一方で、節約の良いところは「(基本的に)損しない」というポイントです。
節約をすると、その分のお金が浮きますので、お金がたまる速度が速まります。
特に現在「なんとなく投資をしないといけない空気は分かるけど、肝心の投資がまだよく分からない」という人がいましたら、「節約 + 貯金」でも十分です。
変な金融商品(コストが高いなど)を買って、損をするよりもよほど安全です。
長期で見た場合の平均リターンは高くても5%くらい?
ちょっと投資でのリターンについて見てみましょう。
例えば、企業年金連合会の過去20年くらいの投資での運用利回りはおよそ4%です。
また、日本株式や先進国株式に分散投資をした場合の期待されるリターンは5~7%くらいではないかと言われています(期待リターンはあまりあてになりませんが)。
ここでは、話の都合上、長期投資をして、平均で5%の利回りになった、とします(実際には金融資産の組み合わせにより大きく変わります)。
この運用利回りが5%というのは、つまり、長期的に見た場合、元本が100万円なら毎年平均にすると、5万円が手に入る(かもしれない)というところです(各種コストなど無視)。
もちろん、5%はハイリターンですので、同時にハイリスクでもあります。下がる時は元本が半分近くにもなるかもしれません。
あなたの節約術、利回り5%なら、おいくらですか?
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さて、仮にあなたが節約生活を送っているとします。
一体、あなたの節約術は利回り5%の金融商品なら、いくらの価値があるでしょうか?
変な質問です。もちろん厳密にはあなたの節約術は金融商品ではありません。これは仮の話です。
仮にAさんが毎月3万円の節約に成功しているとします。
これは、年間36万円を生み出している、と似たような状況です。先ほどの式に当てはめますと、こんな感じです。
つまり、Aさんは投資をしておらずに、節約だけをしているのですが、その「節約という行為の価値」は元本720万円くらいの価値がある、かもしれないというものです(利回り5%とした場合)。
今回は、ちょっと無理やりでしたが「私の節約術は、このくらいの価値がある」と思うだけでも、節約に対する意欲が上がり、少し楽しくなるかもしれませんね。
まだ投資が良く分からない人は、「節約+貯金」でも良い
節約は一見何も生み出していないようにも見えるが、価値があると考えることもできる
あなたの節約の価値は、おいくらですか?(執筆者:佐々木 裕平)