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新しい年がスタート
平成最後となるこの節目の年、前向きな目標を立てて、結果を残せる1年にしたいですね。
目標の中に
という内容が入っている方も多いかもしれません。
そこで今回は貯蓄目標を達成するために、新しい年を迎えた今こそ確認しておきたい3つのポイントを紹介します。
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1. 固定費のチェック
貯蓄を増やす効率的な方法の1つが、固定費を引き下げることです。
固定費とは、定期的に発生している費用のこと。
次のようなもので不要な支払いがないか、チェックしてみましょう。
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住居費(住宅ローンや家賃など)
一般的に、住居費は固定費の中で一番大きな支出です。
そのため、住宅ローンの借り換えや、安い家賃で借りられる場所への引っ越しは、手間はかかりますが、大きな節約効果が見込めます。
適切な住居費の目安は、手取り月収の30%とよくいわれます。
ただし、家族構成や住む地域によって変動が大きいため、月収の20%~40%ほどを目途に、住みやすさと支出のバランスを考えながら見直すと良いでしょう。
また電気やガスも、契約している会社を変更することで、節約できる場合がありますよ。
通信費
1人1台が当たり前になっているスマートフォン。
家族全員分の通信費をあわせると、月3万円ほどの出費になることも少なくありません。
自宅のWi-Fiとスマートフォンのセット割を利用したり、格安SIMを活用したりすることで、通信費を大幅に節約できる場合があります。
わが家も大手のキャリアから楽天モバイルへ乗り換えましたが、夫婦で月に2万円ほどかかっていた通信費を、月6,000円程度に抑えることができました。
お得なプランが次々登場しているので、ここ数年契約を見直していないという方は、ぜひご自身の料金プランをチェックしてみてくださいね。
自動車関連(駐車場代や税金など)
自動車は、所有しているだけで税金や車検代など、さまざまな費用がかかります。
月に数回程度しか使用しないのであれば、カーシェアリングやレンタカーで事足りるかもしれません。
使用頻度が低い場合は、車を手放すことができないか検討してみましょう。
保険料
保険に加入して万が一に備えておくのは大切なことですが、必要以上の保障内容にお金を支払っていないか、定期的に確認する必要があります。
子どもがある程度大きくなれば、高額な生命保険は必要ありませんし、高額療養費制度などの公的保障があることを考えると、基本的には手厚すぎる医療保険も不要です。
・保障内容が重複していないか
・同じ保障内容でより安い商品はないか
といった点をチェックしてみましょう。
また、現在の保険内容に満足している場合は、月払いを年払いに変更すると、支払い総額を安くできる場合がありますよ。
習い事費
子どもの習い事や、親の趣味・スキルアップに費やしているお金も、年が変わったのを機に見直してみるのはいかがでしょうか。
物事は、始めるときよりも止めるときの方が案外難しいものです。
付き合いや惰性でなんとなく続けている気がするのなら、この1~3月を検討期間ということにして、止めるかどうか考えてみても良いかもしれません。
月額会員費
最近は動画や音楽の配信など、月額支払いのサービスが増えてきました。
なんとなく申し込んだもののそれほど使っていないサービスや、初月無料に誘われてそのままになっているものがあれば、解約を忘れずに。
スマートフォンの契約に、無駄なオプションがついていないかも確認しておきましょう。
2. 節税制度を活用
効率的に貯蓄を進めるためには、節税制度を活用することも大切です。
身近な節税制度としては、次のようなものが挙げられます。
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ふるさと納税
応援したい自治体に寄付をすることで、お礼の品を受け取ったり、所得税・住民税の控除を受けたりできます。
NISA
株や投資信託などの運用益や配当金が、一定額非課税になる制度です。
つみたてNISA
長期の積立・分散投資に適した投資信託などの運用益や分配金が、一定額非課税になる制度です。
医療費控除
支払った年間の医療費が一定額を超えるときに、所得控除を受けられる制度です。
セルフメディケーション税制
スイッチOTC医薬品(要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品)を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができる制度です。
ご自身に適した節税制度を知り実践することで、数千円から数万円の節約も期待できます。
税金関連は「なんとなく難しそう」と及び腰になりがちですが、制度を活用することで、ライフスタイルを大きく変えることなく節約できますよ。
3. お金に対する感度を高く保つ
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昨年は、スマホ決済アプリ「PayPay」の「100億円あげちゃうキャンペーン」が大盛り上がりでした。
スマホ決済など、新しいお金の管理・利用法に注目が集まる今、2019年も各社でお得なキャンペーンが実施される可能性は高いでしょう。
また、2019年10月には消費税増税もひかえており、ポイント還元制度も検討されています。
お金に対する感度を高く保ち、情報収集をしっかりすることも重要になりそうです。
家計管理や投資に関する本を読む、マネー系のニュースアプリを入れておくなど、マネーリテラシーを積極的に高めて、効率的に節約を進めたいですね。
今年こそ貯蓄目標を達成しよう!
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節約というと、食費や交際費といった変動費に注目しがちですが、変動費を抑えると生活レベルが下がったという印象が強くなるため、継続するには強い意志の力が必要です。
一方で、固定費を見直し、節税制度を活用することは、ライフスタイルに大きな影響がないことも多いですし、一度見直せば自動的に節約効果が続きます。
加えて、お得なキャンペーンやサービス情報などに敏感になることで、より節約につなげることもできるでしょう。
早いうちから節約を意識し実践することで、2019年の貯蓄目標も達成しやすくなります。
ぜひ、ご紹介した3つのポイントを確認してみてくださいね。(執筆者:AFP、2級FP技能士 青海 光)