目次
1.投資をする理由
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株式投資はリスクがあります。利益が出るばかりではなく、損失を出すこともあります。
それでも株式投資をするのは、今よりも資産を増やすためですが、それにはさまざまな背景があります。
その1つに投資をしないリスクがあります。
日本は長い間デフレでしたが、デフレの状態は経済として良くありません。そのため、政府はインフレになるようにさまざまな政策を行いました。
日本が適度なインフレになると経済としては良いことですが、そうすると貯金だけでは老後の暮らしの備えとして足らないことがあります。
インフレになると通常は預金金利もそれに合わせて上がりますが、物価も上昇するためお金を使う量も増えます。
また、インフレ率以上の預金金利がないと資産の価値自体が減ってしまいます。これが投資をしないリスクにつながっていきます。
2.株式投資で資産を増やす方法
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株式投資で資産を増やすには、やみくもに投資しても上手くいきません。
銘柄は、その企業の事業内容や規模から値上がり益向けのものと配当などを貰いながら保有することに向いているものがあります。
どの銘柄を選ぶかは、自分の資産内容や収入の状況を把握することが大切です。それによって、リスク許容度も変わってくるため株式投資に対する目的も変わってきます。
株式投資で資産を増やす方法は、値上がり益、配当金、株主優待があります。
値上がり益は株価が上がり売却することで得られる利益で、株式投資の最大の魅力です。
配当は株式を保有していると貰えるもので、その企業の決算のときに分配されます。企業が株主に利益の一部を還元するものです。
株主優待は、持ち株数に対して企業のサービスや製品を貰えるものです。上場している企業の全てが実施しているわけではありません。
3.株式投資のリスク
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株式投資をするうえで最も大切なことがリスクを理解することです
。リスクを理解することで、自分が許容できる範囲か判断できます。
値上がり益を目的にしている場合は、株価が値下がりするリスクがあります。株式は元本保証ではありません。
値下がりする要因はさまざまですが、上がる銘柄を探すよりも下がらない銘柄を選ぶことも大切です。
配当が目当ての場合は、企業の業績などにより無配になることがあります。多くの投資家が配当目的で持っていた大手企業が、業績の急激な悪化で無配になったこともあります。
企業そのものが倒産して上場廃止になるリスクがあります。倒産した企業の株式の価値はなくなります。投資したお金がゼロになって戻ってくることはありません。
あまりリスクとして意識されていないものに流動性リスクがあります。銘柄によって、出来高が少ないものがあります。
一時的に注目されて出来高ができたときに購入すると、ブームが去ったときに売りたくても売れないということがあります。株式は、買い手がいないことには売れません。
リスクを正しく理解すると、株式投資も損するのではという漠然とした怖さもなくなります。(執筆者:成田 恵)