先週は、月曜休みの4営業日となりました。
方向感が出ることへの期待をもって今週を迎えましたが、週前半は、25日線を上値 5日線をサポートとした膠着が継続して、週末に25日線を上抜けるという事実が作られました。
短期的な下落の終焉を正式に25日線突破で今週裏付けとし、この後BOXとなるのか? 上昇に戻るのか? の見極めとなります。
基本的に中短期的な下落トレンドが終焉とは現在の材料では考えづらいので、短期的なBOX入りというシナリオが、メインとなりそうな上昇です。
10月2日からの下落で10月26日の底入れ後のまたぎ三か月のBOXの再現を現段階では想定します。
そうなるとすると、この後はBOXに入り3月に上放れか? 下離れという事となるのが、同じパターンとなりますが、さすがに全く同じというわけにはいかないと、考えることが必要とも思います。
そして、12月26日の底入れから、現在13営業日となっており、基本数値で17営業日前後反発と考えると、1月23日から25日までジリ上げが継続という事になります。
上値としては、当初から変わらずで、2万1000円と想定していますが、この2万1000円を明確に勢いよく上抜けると上昇に戻るというシナリオが濃くなってきますが、どうなるでしょうか?
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そして週明け勢いを持って25日線突破後、窓空けで寄り付くことになるので、陽線を形成するようなこととなると上昇入りという点もあり得る状況ではあります。
ということで現状は、BOXか? 上昇と想定しますが、BOXかもというシグナル自体は全く出ていないのも現状ですので、当面2万1000円が上値と考え、週明け到達で反落をメインシナリオとして、サブシナリオで上抜け上昇入りという事も踏まえて備えたいと思います。
そして週明けから徐々に12月末の第三クオーターの決算発表が出てくると考えます。
この週末 週明けの上げは、決算発表に対する楽観的な反応であると想定されます。
一部の報道で昨年末の下落で、今後の決算発表の悪さを織り込んでいるなどという記事がありましたが、さすがに先月の下げが織り込んでいるとは考えられないので、決算発表前後からの押しはあると考えます。
さらに米国経済の不透明さも今後 増してくると考えられるので、そちらも備えが必要かと考えます。
NYダウはちょうど10月・11月の安値に到達して、12月3日からの下落に対して61.8%の反発にも到達したところです。
そして今朝方引けたダウは、明確に節目を突破したことで、ここから更なる上値追いとなるのであれば、日本マーケットに対して上昇へ向けた動きの後押しとなります。
したがって日本市場の先行きは、NYダウのほうで方向性を先に示してくれたのかなという期待も持たれます。
米国内の本決算発表も本格化している中で、堅調な推移を示していることから、米国内での悲観論は薄いのかなという見立てとまだ様子を見ているという見立てが交差します。
昨年は、日本も米国も1月後半から調整となりました。今年に関してどのような展開になるか?
答えは今月末までの展開で見えてくると考えます。
現状の私の見解は、今日までの反発を受けて戻り、高値1月後半で、そこから2月半ばに向けて押しという展開をこの週末には想定します。
2月半ばの押しの深さは、今回の戻りが、どこまで上げるかで浅いのか? 深いのか? の判断となります。
今の勢いでは上記記載の通り2万1000円前後上値となると1万8000円台への突入は充分にあり得ると考えますが、2万1000円を突破となると、押したときに25日線が、サポートラインとなる可能性も出てきます。
非常に見極めが難しくなってきていますので、毎週毎週 毎日毎日の動きで先々への見立てを修正しながら相場と向き合っていきたいと思います。
チャートは常に顔色が変わります。寄り付きと引けでは全く違う表情に変化していたりします。
チャートを読み解くのは、人とのコミュニケーションをうまくしていく事と一緒だと思います。
逆に人よりも感情の起伏が激しく、行動パターンも多くある予測が難しい人が株価と考えます。
より深く関係をもってより深く理解することで未来を想定できるものです。
しっかり向き合って相場というじゃじゃ馬を理解していきましょう。
目次
現状分析
5日線
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一週間を通して上向きで上を推移するも、一日も乖離することなく触れ続けた一週間となりました。
この動きから膠着し振れ幅が小さいことを示していると考えます。
逆に今週のような一週間離れずずっと接触しているというのもレアなケースで、エネルギーを充電していると取れる値動きと考えます。
したがって週明けの窓空けから、上への乖離スタートという可能性が出てきましたが、どうなるでしょうか?
25日線
変わらず下向きを推移しており、位置が下から上にという動きで、週末に終値ベースで上に抜けだしました。
まだ向きが下であることから、一気に上抜けという事は一般的には想定しづらく、25日線の向きが変わってのタイミングで上への加速というのが、セオリーであると考えます。
週明け窓空け後、陰線となり叩かれるか? 今週と同じようなジリジリというような値動きを数日経てから方向感を出すという事を想定します。
ここから「売りの2」か「買いの1」かの見極めになってきます。
もちろんトレンドがBOXとなるのであれば、グランビルは当てはまらなくなります。
75日線
変わらず下向きで下を推移しています。
トレンドライン
12月2日と13日の高値を結んだラインは上抜けました。
直近では、横軸で前々から記載の10月26日と12月11日の安値の前回のBOX下限と10月2日と12月3日の高値を結んだラインが、中短期の下降の終焉の見極めラインとなると考えます。
下に関しては変わらず、12月26日と1月4日の安値を結んだラインを割り込んだときは、下への加速が注意となります。
さらには、12月26日の安値の横軸が下離れの見極めラインと考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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現状はまだ雲の下という事でトレンドは下であるという見立てですが、転換線と基準線のゴールデンクロス目前となっており、徐々に方向転換の可能性が上がってきています。
遅行線と日々線との乖離も詰まってきており、2営業日後に直近では最大に近づくか?触れるかの状況となりますが、どうなるでしょうか?
ボリンジャーバンド
バンドが収斂から徐々に横向きに変わりつつあり、この後 -1σ-2σあたりが波打つかに注目です。
スローストキャスト
買われすぎゾーンで横にスライドする動きをしており、上放れとなるかもという動きとなっており、明確に下降トレンドではない形状を示しています。
今回の下落終焉も、いの一番にこのストキャストがシグナルを出していることから、この横への動きがトレンド変換への号砲なのか?週明け以降見極めです。
総合判断
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現状金曜までの動きでは、急落は終わったものの、下落トレンドは変わらずという判断ですが、徐々にトレンド変換を起こすかもという動きが見え隠れし始めており、俊敏な判断が必要なところに来ています。
この週末の米国の動きでは、米中問題の解決への期待からの上昇を起こしていますが、投資家が信じ切るのか?
見極めとなるのですが、なかなかへそ曲がりな私としては、信じ切れないという思いのほうが強く、警戒感を充分に持って上放れにも備えつつ、BOXで行くだろという意識をメインとして、週明けを迎えたいと思います。
もちろん、月曜以降に考えが移行することもあるので、決め打ちで構えることなく柔軟に対応しましょう。(執筆者:城 晶子)