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デイサービスとは

全く高齢者介護に関わったことがない人でも、「デイサービス」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
デイサービスは、自宅で介護をされている人の強い味方で、朝自宅を出発して施設内でサービスを受け、夕方戻るケースが多いです。
デイサービスで行われるサービス
・ 入浴支援
・ レクリエーション
・ 昼食の提供や介助
などがあります。
私の住む地域ではデイサービスの競争が非常に厳しく、やむを得ず閉鎖するところもあります。
利用者の取り合いで、いかにして差別化を図るかがカギになっているようです。
お泊りデイサービスの内容
「今日だけでも宿泊して欲しい…」
在宅介護をしていると、このように家族の都合によって、サービスを延長したいと思うことがあります。
そんなとき、便利なのが「お泊りデイサービス」です。
事前に予約して、日中のデイサービスの延長でお泊りできる場合もありますが、急な家族の都合でも依頼できます。
夕方になると帰宅する他の利用者がいるなかで、そのまま宿泊しないといけない本人は少し淋しい気持ちになるかも知れませんが、普段から介護している家族にすればとても頼もしい存在です。
お泊りデイサービスの費用
日中のデイサービスの部分は介護保険対象部分ですが、「宿泊」の部分は介護保険適用外です。
宿泊料金に関しては、各事業所が自由に設定できるのです。
平均的には2,000円前後のところが多いようです。
仮に、要介護3の人が日中デイサービスを利用すれば、1回1,000円ほどです。
そこに宿泊が加わると、宿泊代金2,000円と夕食と朝食がプラスされ、合計で3,000円ほどになるでしょう。
お泊りの部分の料金は自由設定ですので目安の料金です。
「お泊りデイサービス」最大のデメリットは
お泊りデイサービスの最大のデメリットは、宿泊するための専用の空間(居室)がないということです。
日中は集団生活をしているホールなどに、ベッドや布団を出してそこで眠ってもらうことになります。
同じように宿泊できるショートステイは宿泊専用の部屋がありますが、お泊りデイサービスにはないのが最大のデメリットでしょう。
自分のプライベートスペースが気になる人や、他人の物音が気になる人は不向きだと言えます。
いざ、という時に便利

お泊りデイサービスができた背景には、介護者を支援する「レスパイトケア」があります。
いつもはデイサービスの利用をしており、家族の急な用事などで宿泊の必要性がある場合はとても頼りになるでしょう。
料金は、宿泊の部分は介護保険適用外なので、どうしても高額になってしまいます。
最初から宿泊を伴う予定があるのなら、お泊りデイサービスよりも、全額介護保険対象のショートステイの方が割安です。
費用とプライバシーのことを考えたらショートステイの方が良い場合もあるので、両方を使い分けるようにするといいでしょう。(執筆者:陽田 裕也)