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「格安スマホへの乗り換え」ってなに??
どんな節約方法を調べても、必ずアドバイスされる「格安スマホへの乗り換え」。
格安スマホ利用者数は右肩上がりに増えており、まわりで使っている人も増えてきたのではないでしょうか。
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しかし、格安スマホ利用が増えているといってもまだ全体の11.3%、キャリアサブブランドの「Y!mobile」を合わせても16.1%です。
依然として圧倒的に大手キャリア利用者が多いです。
大手3社でもそのうち料金が4割安くなるのかもしれませんが、格安スマホに乗り換えたら今すぐ4割以上安くなります。
格安スマホに興味があるけど勇気が出ないという方は、イマイチよくわからない疑問点や不安があるのではないかと思います。
格安スマホ会社はかなりたくさんあり、調べようと思っても各社のサイトをくまなく見るのは疲れますし、一問一答方式の回答が得られず結局よくわからないということもあります。
そこで今回は、わたしが格安スマホに乗り換えるときに疑問だった点を、実際はこうだったということを含めて分かりやすく解説いたします。
疑問1:110番や119番はできるのか?
できないと聞いたことがあるかもしれませんが、それは誤解です。
まちがいではないのですが、すべての格安スマホでできないわけではありません。
ここで格安スマホと呼んでいるものは、通信・通話に使うための格安SIMカード(大手キャリア以外のSIMカード)を本体にセットして使っているスマホのことです。
SIMカードには、音声通話付きSIMとデータ通信専用SIMという2種類があります。
その2種類のうち、データ通信専用SIMのほうでは緊急電話ができません。
データ通信専用SIMでは、インターネット回線を使った通話は可能です。
しかし、緊急の電話番号はインターネット回線の電話ではかかりません。
電話回線そのもので通話をする音声通話SIMだけが緊急電話を使用できます。
この点がよく分かっていないと、いちばん料金の安いデータ通信専用SIMを選んでしまうことになりかねないので、今までどおりにスマホを使いたい方は音声通話付きSIM一択と考えてください。
疑問2:電話やネットがつながりにくいらしい
格安スマホでも使っている回線は大手キャリアと同じものです。
たしかに時間帯によってはネットが重いなぁ~と思うこともたまにありますが、それは大手キャリアを利用しているときでも起こりました。
大手と比較にならないほど遅くなるということはありませんので、常に大容量のデータ通信をしている人でなければ問題はないと思います。
電話についても同じで、地方で田舎に住んでいるという方は大手キャリアでもドコモしか電波が入らないことがあります。
そういう環境ならドコモ回線の格安スマホを選ぶようにしましょう。
疑問3:申込や設定がむずかしそう

あらゆる格安スマホ会社を比較して1番オトクに申し込みたいとなると、ある程度ネットに慣れている人でないとむずかしいと思います。
ですが、わたしのようにネットショッピングができる程度のくわしくない主婦でも申し込みできますし、設定といっても届いたらSIMを入れ替えて説明書どおりに(手順も超単純です)スマホ画面をちょちょっとタップするくらいでできました。
それでも、いざムリってときにかけこめる店舗がある大手キャリアじゃなきゃ不安だという方もいます。
そんな方は、手はじめに店舗のある格安スマホにするのがよいでしょう。
地方にもあちこちにある「イオンモバイル」などならハードルは低いと思います。
疑問4:言葉の意味がわからないからムリ
SIMロック解除?
SIMフリー端末?
格安スマホについての説明で出てくるこの単語がわからないと一気に格安スマホ検討の意欲がうせます。
でも、意味がわからなくてもまったく問題ありません。
わからなければ、格安スマホ会社の回線がどの会社を使っているかを確認するだけでOKです。
今使っているキャリアと同じ回線のものを選べばいいので迷う必要はありません。
大手キャリアでスマホ本体を買った人はSIMフリー端末ではないので、SIMロック解除をする必要がある場合があるというだけのことです。
疑問5:電話やネットが何日もつながらないと困る
スマホへの乗り換えでつながらない時間は数時間です。
体感としては1時間弱。
大手キャリアの乗り換えとあまり変わりません。
むしろ、大手キャリアの店舗で半日つぶして乗り換え作業をするよりずっと短時間の労力で済みます。
疑問6:格安スマホではカケホーダイプランがないから電話代が心配
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電話かけ放題のプランがないというのは格安キャリアの特徴であり、最大の欠点のように言われます。
専用アプリで電話すれば5分あるいは10分以内の通話はかけ放題というプランは存在しますが、やはり自前の回線を持っていない格安スマホでは無制限かけ放題は提供できないのでしょう。
そのため、仕事でたくさん電話をする方や、趣味などでしょっちゅう長電話をしないと生活できない方にとっては検討の対象外になるでしょう。
しかし、「かけ放題があるからメールやLINEですむ連絡をすぐ電話かけちゃってた」という方なら検討してみる余地があります。
格安スマホの専用アプリからの電話代は、多くの会社が10円/30秒。
1日何分通話すれば大手キャリアへ払っている料金より高くなってしまうのか計算してみてください。
頻繁ではないけれど、たまにかける電話が長くなってしまうという方は、通話料の安い電話アプリを入れておくと通話料を気にせず話せます。
LINE outやViber outは固定電話あてなら通話料は10円/3分程度です。
疑問7:テザリングできないと不便かも
WiFiが不安定なとき、テザリングできると便利ですよね。
大手キャリアではテザリングのオプション料金が例として月額500円かかりますが、格安スマホではテザリング無料のところが多いです。
LINEモバイルではテザリング動作確認できているのはSIMフリー端末ということでしたが、実際にはソフトバンクのSIMロック解除していないiPhoneで問題なくテザリングできました。
疑問8:メールアドレスがないのに不便じゃないの?
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・ @ezweb.ne.jp
・ @softbank.ne.jp
などこれらのEメールはキャリアEメールになります。
格安スマホ会社にはこういったメールアドレスがないので、Gmailやyahooメールなどの無料のフリーメールを利用することでほぼ不便はないと思います。
どうしてもキャリアメールが必要な方は、UQ mobileとY!mobileならアドレスがあります。
筆者の請求額
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大手キャリアのような細々したオプション料金がなくシンプルで安くて大満足です。
もともとキャリアメールを使っていない方なら、通話やLINEをする相手には何もお知らせは不要ですし、使っている自分でさえ格安スマホに替えたことを忘れるほど快適です。
苦労なく年間数万円もの節約になる格安スマホ、疑問が解決したらサクッと乗り換えてみてはいかがでしょうか。(執筆者:野原 あき)