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子供にかけるお金の分岐点は?
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子どもがいると「お金をかけてあげたいもの」が次から次へと出てきて、きりがありません。
経済的に余裕があるなら良いのですが、無理にお金をかけて家計が苦しくなっては本末転倒なので、かけるべきもの、そうじゃないものを分けて考えてみましょう。
被服費
被服費はあまりケチると子供が友達にからかわれる原因にもなるので、無理のない範囲でかけてあげたほうが良いです。
特に女の子はお互いのチェックが厳しいので、「安いけど流行遅れの服」ばかりだと肩身の狭い思いをすることもあります。
経済的に苦しい時はお下がりやネットオークションなども適度に利用しつつ、子どものおしゃれ心をできるだけ満たしてあげましょう。
お金をかけすぎるのも良くありませんが、あまり我慢させすぎると反動で「ショッピングしまくる大人」になる可能性もあるので、上手な匙加減をみつけてください。
習い事
習い事は、子ども本人が「やりたい」と言い出したものにお金をかけてあげるのが良いです。
よくあるのが「みんなこれをやらせてるから、うちも教室に通わせよう」と、周りを気にして習い事を始めるパターンですが、子どもは興味のないことを無理矢理やらされて窮屈ですし、やる気がないので上達も遅いです。
やりたくもないことにお金をかけるぐらいなら、周りの雑音は無視してしっかりお金を貯め、子どもにやりたいことができた時に気持ちよくお金を出してあげられるほうが良いのではないでしょうか。
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塾
筆者が心から後悔しているのが塾代です。
我が家の子どもたちは2人とも集団になじみにくい性格なので、塾は個別指導をしてくれるところを選び、毎月6万円ぐらいの授業料を払っていました。
しかし、もともと勉強が好きじゃないので身が入らず、2年以上通っても成績は上がらないままでした。
結局やめてしまい、高校も大学も自分の学力で無理なく入れるところに落ち着いたので、あの時に支払った約150万円を現金で貯めておけば学費に使えたのに……と後悔しています。
もちろん全く無駄だったわけではないと思いますが、塾は子ども自ら「勉強したい!」と思った時に行くのでなければ、親が期待するだけの成果はなかなか得られにくい場所かもしれないと痛感しました。
本代や美術鑑賞など
いろいろなジャンルの本を読んで知識を増やしたり、美しいものに触れて感性を磨いたりすることは、子どもの人生をとても豊かにしてくれます。
本はマンガでも良いですが、童話や小説などをたくさん読むと想像力や語彙力が高まるのだとか。
読解力もつくので、テストの文章問題や作文の時に役立ちそうですね。
また、教育関係の雑誌にはよく「子どもの学力が高い家庭では一流の芸術に触れる機会が多い」と書いてあります。
これは親の「積極的に良いものを見て学ぼう」とする姿勢が子供に刺激を与えるので、知的好奇心の強い子どもに育ちやすいそうです。
旅行やアウトドア
親と一緒にいろいろな場所へ出かけることは親子の絆を深めることになるし、実際に見たり体験したりしたことは「生の経験」となって子どもの人生に役立ちます。
また、キャンプやバーベキューなどのアウトドアもおすすめです。
あえて不便な経験をすることで生きるための知恵が身に付くし、大自然の中でのびのびと体を動かせばストレス解消にもつながります。
旅行先やアウトドアでは自分の思い通りにならないことが多いので、うまく気持ちを切り替えることや、些細なことを気にしない大らかさを身に付けるのにも良いそうですよ。
食費

毎日の食事は健康な体を作る元なので、栄養のあるごはんをしっかり食べさせてあげたいものです。
贅沢な食材を使わなくても、旬のおいしい野菜や新鮮な肉と魚があれば十分です。
筆者はあまり料理が得意ではないのですが、その日の特売品も利用してできるだけ安く買い、レシピサイトで検索して献立を決める……というやり方で頑張っています。
それでも4人家族で月6~7万円ぐらいはかかってしまうのですが、あまり切り詰めすぎると健康にも影響してくるので、これぐらいは許容範囲かなと思います。
心や体を育てる
子どもの心や体を育てるためのお金は、できるだけ気持ちよく出してあげたいですね。
大切なのは、お金を使う時に子ども自身の意思を尊重することではないでしょうか。
親の一方的な押し付けでさせる塾や習い事はあまり意味がない場合も多いし、無駄なことに使って本当にお金が必要な時に足りなくなると困りますからね。
筆者も、子どもたちとしっかりコミュニケーションをとり、使うべきお金、考えるべきお金を明確にしていきたいと思います。(執筆者:畠山 まりこ)