厚生労働省が発表した平成28年度全国ひとり親世帯等調査によると、シングルママが家計を支える母子世帯の平均収入は243万円です。
シングルママ世帯の家計は決して楽ではありませんが、厳しい家計状況のなかでも着実にお金を貯めているシングルママも少なくありません。
一体、どうやって貯めているのか気になりますよね。
今回は、限られた収入から賢くお金を貯めているシングルママの貯蓄術をご紹介します。
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目次
堅実派多し! シングルママだからこその貯蓄術
シングルママ達の最大の悩みは、日々の生活費はもちろん、将来子どもにかかる教育費や自身の老後資金を一人で準備することです。
さらに、「自分にもしものことがあったら…」というリスクがいつも付きまといます。
そんな現実に向き合っているシングルママは、お金にとてもシビアで堅実派が多いのが特徴です。
日々の節約はいうまでもありませんが、少額からでもできる貯蓄術を実行しているケースは少なくありません。
地道な貯金術ですが、実は最強の貯蓄術です。
家計に無理のない範囲で! 自動積立貯金は鉄板の貯蓄術
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自動積立貯金は、お金を貯める鉄板の貯蓄術。
銀行の窓口で指定月の引落日と金額を決めて手続きすれば、自動で口座から積立貯金をスタートできます。
もし収入が変動したり、口座残高が足りない時など積立が難しい時は、口座からの引落としをスキップしても大丈夫です。
たとえ口座引落ができなかったとしても、特にペナルティはありません。
自分のペースで続けられるのが、安心できるポイントです。
積立貯金を長く続けるコツは、家計に無理のない積立金額に設定することです。
毎月の積立金額が少額でも、恥ずかしいことではありません。
毎月の積立で家計が圧迫しない範囲を守って、長く続けてみましょう。
「もしも」の時を考えて! 生命保険でリスクをカバーしながら賢く使う
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シングルママにとって、「自分にもしものことがあったら…」といったリスクの備えはまず考えておきたいことです。
「もしも」の時のリスクヘッジと一定の貯蓄を同時に確保するために、解約返戻金や満期保険金が設定された貯蓄型保険がおすすめです。
子どもが自立するまでは解約せずに続けてみましょう。
生命保険料は、年末調整や確定申告でも控除項目の対象なので節税対策にもなります。
また、どうしてもまとまったお金が必要になった時は、保険を解約することなく、解約返戻金の一部を「貸付」として引き出せます。
貸付期間には利息がかかりますが、いざと言う時には使えるワザです。
リスクをカバーしながら賢く使ってみましょう。
貯金も保険も継続すれば、きっと未来の支えになる!
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積立貯金、生命保険も、ある程度のお金が貯まるまでに長い時間がかかります。
でも、ほんの少しの未来をイメージしながら継続してみましょう。
家計をやりくりしながら少額からでも積立てた貯金や保険が、シングルママ世帯の未来の支えになります。
貯金ができないと悩んでいるなら、積立貯金と保険契約から貯蓄術にチャレンジしてみましょう。(執筆者:花見 結衣)