アクティブ・ファンドよりも保有期間中のコストが低く抑えられるため、インデックス・ファンドが注目を集めています。
一般的に、投資家はできるだけコストを押さえたいので、同じ指数に連動するインデックス・ファンドであれば、信託報酬が低いものを選ぶのではないでしょうか。
そのため、昨今は運用会社によりインデックス・ファンドの信託報酬引き下げ合戦が行われている様相です。
しかし、インデックス・ファンド選びで重要なのは信託報酬だけではありません。
インデックス・ファンドを比較する際に注意したいその他のポイントをご紹介します。
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目次
1. 購入時手数料
コストが低いことが売りの一つであるインデックス・ファンドでは、購入時手数料が無料のものが多いです。
しかし、中には購入時手数料がかかるファンドもあるので注意が必要です。
せっかくコストを抑える目的でインデックス・ファンドを購入したのに、高い購入時手数料を払ってしまったら意味がありません。
インデックス・ファンドを購入する際は、可能な限り購入時手数料がゼロ(ノーロード)のものを選びましょう。
2. 信託財産留保額
信託財産留保額が設定されているかどうかも、インデックス・ファンドを比較するポイントとなります。
一部のインデックス・ファンドには信託財産留保額が設定されています。
信託財産留保額は、運用を安定させる効果なども期待でき、正確にいうと手数料ではないのですが、解約時に差し引かれるため投資家側からすれば手数料と見ることもできます。
解約時に不意にコスト負担が強いられることがないように、信託財産留保額が設定されていない、シンプルな設計のインデックス・ファンドを選ぶのが望ましいでしょう。
3. 運用が継続されるか
インデックス・ファンドの運用がいつまで続くのかも重要なポイントです。
信託期間が定められていて、期間終了後に償還予定のインデックス・ファンドもあります。
定められた信託期間が終了しても、信託期間が延長されるケースもありますが、償還される場合はそこで運用はストップします。
インデックス・ファンドを長期間保有する予定であれば、はじめから信託期間が「無期限」と設定されているファンドを選びましょう。
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もう少し視野を広げて
アクティブ・ファンドと違い、運用のコストが低く抑えられるのは、インデックス・ファンドの大きな特徴といえます。
しかしながら、単純に信託報酬だけを比べて購入するなら、想定と違う結果になってしまうかもしれません。
信託報酬以外の要素にも視野を広げて、購入時手数料、信託財産留保額、信託期間などのインデックス・ファンドの詳細を比較することで、より賢明な判断ができるはずです。(執筆者:潮見 孝幸)