海外勤務、国際結婚、留学などの理由で海外に住み始める日本人は少なくありません。
今は日本に住んでいても数年後には、自分や親族、友人が海外に住むことになるかもしれません。
今回は、海外で生活している日本人にだけあるメリットを紹介します。

目次
1. 消費税免税でショッピング

「Japan. Tax-free Shop」のマークがある免税店は外国人旅行者向けと思われがちですが、一定期間外国に滞在しているなどの条件を満たせば日本人も一時帰国時に利用できます。
通常日本で買い物をすると8%の消費税がかかりますが、免税店では条件を満たした商品は消費税がかからず随分とお得に購入できます。
消費税が10%に増税されることが話題となっていますが、免税店では関係ありません。
ただし、これらは一時帰国した人が購入し、海外に持ち出すことが前提です。
日本在住の私たちが、頼んで代わりに免税で購入してもらうことは、もちろんできません。
2. 新幹線も乗り放題!「ジャパン・レール・パス」

「ジャパン・レール・パス(JAPAN RAIL PASS)」は、日本中を鉄道で旅するのに適したJRグループが提供しているパスです。
基本的には短期滞在の資格で入国する外国人向けに発売されていますが、日本人でも外国での在留期間が連続して10年以上であること証明できる場合は購入できます。
ジャパン・レール・パスは、日本中のJRグループの鉄道やバスが乗り放題になるというチケットです。
また、乗り放題の対象鉄道には新幹線(「みずほ」、「のぞみ」を除く)も含まれているため、お得度は非常に高いです。
価格は利用期間などによって変わってきますが、例えば、7日間のおとな普通車両チケットは2万9,110円です。
3. 国民年金の加入が選べる

日本では、20歳以上 60歳未満の場合、国民年金に加入することが義務づけられています。
しかし、義務となるのは「日本国内に居住している」場合に限られます。
日本国籍でも海外に居住していて日本に住所がない場合は、国民年金に加入する義務がありません。
一方、手続きして保険料を支払えば、海外居住者でも国民年金に任意加入することもできます。
このように海外に居住する日本人は、国民年金に加入するかどうかを自分で選択できます。
ちょっと羨ましいと思うことも
海外居住の日本人が一時帰国時に受けられるメリットをご紹介しました。
日本に住み続けていると気づきもしないようなメリットを、海外在住の日本人は受けられる可能性があります。
日本に住所がなくなり海外で暮らし続けるのはとても大変そうですが、ちょっだけ羨ましく感じてしまう部分もあります。(執筆者:潮見 孝幸)