フリマアプリやオークションは楽しいですが、残念ながらトラブルに遭う可能性はゼロではありません。
ヤフオク公式サイトでは、実際に起きたトラブル事例を紹介しています。
今回は、そこからトラブルに合わないようにするための自己防衛策を考察したいと思います。

目次
オークション特有の次点詐欺

オークション特有の事例として
落札者が繰り上がるということがあります。
はじめに落札した人が、何らかの事情でキャンセルした場合などに、補欠落札者(次点の落札者)が購入できるシステムです。
繰り上げるかどうかは出品者が決定し、次点の落札者は、購入するか辞退するかを選択できます。
そのシステムを利用して、詐欺が行われるケースがありました。
それは、最高落札者を削除せず、補欠落札者に通常の取引以外での購入を持ち掛けるという手口です。
以下は、実際に詐欺師から届いたメールです。
オークションのシステムを使わないように、巧みに誘導しています。

実は落札者様とお取引をさせていただいたのですが、突発的な都合でキャンセルさせてほしいという申し出を受けました。
ただ評価に「悪い」がつくのを避けたいということで1度取引が終了したという形にしてもらえないかというお話をいただきました。
もしメールをご覧になられましてお取引していただけるようでしたらご連絡を頂けませんでしょうか。
ご入札の金額でお取引したいと思っています。よろしくお願いします。」
最高落札者が辞退すると「悪い」評価がついてしまう(安易な入札を防ぐため)ため、いったん正常に取引したと見せかけて、補欠落札者に取引を持ち掛けています。
どうしても欲しかった品物だとつい判断を誤り、取引したいという誘惑に駆られてしまうことがあるようです。
ある程度ヤフオクを知っている人だと、「悪い」がつくのは嫌だよね、と同情してしまうみたいです。
このメールをもらった「補欠」の人が、オークションシステム外の取引に応じてしまうことがあるようです。
これにひっかからないためには、補欠落札者は落札者候補となった場合には、必ずヤフオク! から通知メールが届くので、そちらを確認することが大切です。
また、ほかの事例として、
というメールが届くこともありました。
参考記事:ヤフオク! 衝撃のオークション詐欺 銀行振込みでもいいでしょうか?
ほかの事例も参考にしてください。

いずれにしても、「取引ナビ」「ヤフオク! からの通知メール」以外の取引には応じないようにすることが肝心です。
届いた商品が商品説明の記載と異なる場合
商品説明とは違うサイズが届いた、また記載されているものと違う色が届いたというような場合があります。
このような場合は単に、出品者の配送ミスや勘違いであることもあるので、返品について出品者に相談してみましょう。
多くの出品者が返品に応じてくれます。
実際に、筆者もうっかりミスで発送したことがありました。
相手の方が指摘くださり、お互い話しあって円満に解決できました。
しかし、万が一、出品者が返品に応じてくれない場合は、ヤフオク! に問い合わせてください。
出品者が返金に応じてくれない場合でも、匿名配送を利用した取引であれば商品満足サポートを利用できます。(年1回、上限1万ポイントまで。 )
詐欺にあわないためのポイント
繰り返しになりますが、
これに尽きます。
さらにできることについて、詐欺に遭わないポイントを確認しておきます。
・出品者の評価を確認する。(特に出品での評価)
・落札後に、出品者が誰か確認する
・わかる場合は、相手の名前を検索する
・銀行振込みの場合は、相手の口座がトラブルリストにないかをチェックする
ヤフオク!に掲載されているトラブル口座リストも確認しておくといいでしょう。

また、決済方法は、基本的にかんたん決済で行います。
さらに、匿名配送を利用すれば、商品に傷が付いていた、サイズが合わなかったなど、問題発生時に、お見舞いとして商品代金分のTポイントをもらえる場合があります。

もちろん、今回取り上げたような事例はごく一部で、ヤフオクの96%は、安心して取引できるという数字があります。(※2018年7月実績)
トラブルはごく一部のようですので、気を付けながら引き続き、ヤフオクを楽しんでいこうと思います。(執筆者:桐谷 春音)