総務省がまとめた平成30年版の情報通信白書では、日本のインターネットの普及率は80.9%にも及ぶそうです。
80%を超える高水準は2013年から続き、インターネットは私たちの生活に不可欠なものになっています。
葬儀やお墓の世界でも、インターネットで業者を探すのは当たり前の時代です。
私たちはどのようにそのサービスを享受すればいいのでしょうか。

目次
ネットによる葬儀社探し 3つのパターン
インターネットでの葬儀社探しは、主に次の3つに分類されます。
2. 葬儀社の紹介サイト
3. 葬儀社の仲介サイト
です。
1. 葬儀社の自社サイト
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いまではほとんどの葬儀社が自社サイトを開設しています。
またユーザー側からすると、まずはじめに住まいの近くの葬儀社を検索してみて、いくつかの葬儀社の中からよさげなところに問い合わせてみる。
こうしたユーザーの行動はとても自然な流れでしょう。
葬儀社の自社サイトはいわば入り口なようなものなのです。
2. 葬儀社の紹介サイト
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葬儀社の紹介サイトは、葬儀に関する有益な情報を発信するポータルサイトを運営しながら、日本全国の提携葬儀社のリンクを貼ってユーザーを誘導します。
成約に至ると葬儀社から紹介手数料をもらいます。
3. 葬儀社の仲介サイト
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葬儀社の仲介サイトは、インターネット上で集客を行い、葬儀の施行を全国の提携葬儀社に委託します。
「ネット葬儀社」と呼ばれるものがこれに該当し、代表的な業者に「小さなお葬式」や「イオンのお葬式」があります。
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料金体系なども統一したものが決められており、インターネット集客に長けた業者による新規参入が目立ちます。
ネットの葬儀は安いのか
ネット葬儀社は一般的な葬儀社よりも相対的に安価です。
紹介サイトを用いれば一括で見積もり比較できますし、仲介サイトは明朗会計、良心価格を謳っています。
ネット葬儀社の登場により、あきらかに葬儀全体の単価は低下しています。
こうした流れを受けて、一般的な地域の葬儀社も価格面で対抗せざるを得ないため、両者にそこまでの開きがある、というわけでもありません。
どの葬儀社が来るかわからない サービスのクオリティが心配
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仲介サイトを通じて葬儀を依頼した場合、あなたのお住いの地域のどの葬儀社がやって来るか分かりません。
しかし、あなたの葬儀を請け負うのは確実にその地域にあるどこかの葬儀社なのです。
もしかしたら、仲介業者と提携しているという理由だけで、あまり評判のよくない葬儀社がやって来ることもあるでしょう。
仲介系の業者はさすがインターネットに長けているだけあって、ネット上での集客が上手です。
しかし、集客と施行の業者が異なることのリスクだけは、念頭に入れておいた方がいいでしょう。
「ネット葬儀社」と呼ばれるのが、インターネット上で集客し、施工は日本全国の提携の葬儀社に委託します。
もしもあなたに時間の余裕があるならば、自分の足と目で、地元の葬儀社をいくつか見えて回るのが得策かもしれません。(執筆者:五十嵐 信博)