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含み益はあくまでも含み益
株の投資で難しいのが「売るタイミング」です。
買うことは意外に簡単にできても、いざ買ってみるといつ売ったらいいのか分からなくなることも多いです。
気がついたら塩漬け株になっていたということも珍しくありません。
もちろん利益がある程度出て売るのが理想ですが、ではそのタイミングがいつなのかというとピンとこないことがあります。
どんなに含み益が出ていても、売って利益を確定しないことには利益を手にできません。
含み益が出ているから良いと思って持ち続けていると、あのとき売っておけば良かったということはよくあります。

損切ラインから利益確定のラインも決めていく
損失の拡大を防ぐために、購入したときよりも一定の割合で株価が下がったら損切するようにラインを決めておきます。
この損切ラインを利用して利益確定ラインも決めます。
ただし、購入したときに利益確定ラインも決めておくわけではありません。
株の売買をするうえで理想なのが上がり始めたときに購入して、下がり始めたら売却をします。
購入したときより株価が順調に上がっていけば、損切ラインをあげていって利益確定ラインにしていきます。
株価が20%上がれば、売却するラインも20%上げていきます。
こうすることで、株価が上昇から下降し始めたところで売却でき、売り逃すこともなくなります。
利益確定ラインを決めることのデメリット
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この方法を利用すると、株価の上昇局面で上手に利益を得られる方法に感じますが、デメリットもあります。
株価が順調に上昇している銘柄のチャートを見ると、移動平均線を下支えにして上がり下がりを繰り返しながら上昇していきます。
上昇局面で売却ラインを決めておくと、下がったときにそのラインにくると売却をすることになるのですが、その後にまた株価が上がることもあるからです。
そのまま保有していれば、もっと利益を得ることができたという状況になることもあります。
しかし、売却ラインを下げ過ぎると利益も減ってしまうので加減が難しいです。
株投資をしていると、あのとき売っていればということはよくあるので、売却してから株価が上がってしまっても割り切って次にいくことが大切です。
始めに説明したように、含み益があっても売却をしないと利益は確定できません。利益を得るためにはルール作りも大切になっていきます。
むしろ売却した銘柄がまだ株価が上がっていきそうなら、利益確定などの売りで下がったときに買いなおしても良いです。(執筆者:成田 恵)