銀行の普通預金に貯金しても年0.001%の利率と聞くとガッカリしませんか?
誰もが「少しでも利率よく手元のお金を増やしたい」と思うものですが、元本割れになるのだけは避けたいですよ。
「家計に負担なく、安全に、そしてお得にお金が増える方法があれば知りたい」と思っているなら、生協の出資金を利用してみてはいかがでしょう?
私たちの生活に密着している生協の出資金は生協が続くかぎり元本は保証されますし、また剰余金がある年は銀行よりもお得な利率で出資金を増やすことができます。
目次
まずは生協組合員になろう 最低限の出資金からスタート
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「コープ」とも呼ばれる生協の正式名称は「生活協同組合」です。
加入組合員の出資金をもとに活動を行っています。
注文した食材や日用品などを自宅、もしくは受取場所まで届けてくれるので、昔から家庭にとっては心強い味方でもあります。
生協を利用するためには、まず組合員になることが大前提です。
加入の際に最低口数以上の出資金が必要になりますが、平均相場は1,000~3,000円です。
家計のなかからも気兼ねなく出せる範囲ですね。
生協が続くかぎり元本保証 安心して増資できる
出資金は、加入している生協が続くかぎり元本が保証されます。
そのため、元本割れが起きる金融商品と比べると安心して増資ができます。
加入する生協によっては、配達のたびに積立増資ができるシステムを導入しているので、できるだけ利用してみましょう。
筆者は利用するたびに500円ずつ積立増資をしたところ、4年後には家族でちょっとした国内旅行に行けるほどの出資金が貯まっていました。
各生協では出資金額に上限を設けている場合もあるので事前に確認しておくとよいでしょう。
銀行よりもお得な利率 剰余金があれば年1回出資金に加算
生協の剰余金が出た年は、剰余金額、また出資金口数に応じて平均0.2~0.3%の剰余金割戻が各組合員に還付されます。
年1回、書面などで通知されるので、生協からのお知らせは必ず目を通しておきましょう。
ほとんどの生協では、剰余金割戻の還付は現金や銀行振込ではなく出資金に加算される形になります。
ただ、銀行振込で割戻金が還付されるケースもあるので、還付方法を確認したい時は生協のコールセンターや配達ドライバーさんに気軽に問い合わせてみましょう。
返還申請と注意点
出資金の一部を引き出したい時(減資)は、一定の出資残高を残すことを条件に返還を申請ができます。
また、「県外に引っ越すことになった」、「利用をやめたい」といった理由で生協を脱退すると、これまで貯めてきた出資金の全額が返還されます。
手続きは配達ドライバーさんに申し出る、またはコールセンターに連絡して申請しますが、難しいことはありません。
注意点
最も気を付けておきたいのが、生協での出資金の引き出しにはとても時間がかかることです。
ほとんどの生協では、12月20日前後に減資申請を締め切られ、実際に出資金が返還されるのは翌年3月20日前後です。
申請や返還時期は各生協によって異なりますが、申請から6か月ほどかかる場合もあります。
減資をする際は、申請締め切りと返還される時期を確認して忘れずに申請するようにしましょう。
気か付くと貯まってる
生協の出資金は金額が大きくないので、毎月の貯金のように家計に負担となることはありません。
銀行に預けるよりも利率が高く、「気が付くと思った以上に貯まっていた!」とちょっとしたボーナス気分で利用できます。
「貯金が苦手」という方は、ぜひ利用してみてください。(執筆者:花見 結衣)