5月13日から17日の週は、大型連休明けから始まる急激な下げのいったん底入れとなるポイント探しから、反発する形の一週間となりました。
下げ止まりポイントは節目とみていた2万1000円前後まで押し込み、押し込んだ日に陽線形成で割り込んだ雰囲気もオーバーシュートと取れる動きで反発しました。
週末に節目と考えられる75日線、ボリンジャーバンドの-1σ、SQ値の2万1451円に近づくか触って上げの加速を終え、上げ幅縮小の動きで上髭を長く形成して、十字線っぽい形で週末入りとなりました。
週明けがどうなりそうか? 想定できない状態なものの、私の中では、この週末がいったん戻り高値になりそうな気配と捉えて建玉の操作となりました。
押し込んだときに入れた買いの一部利確と、売り玉を下で利確した分の入れ直しとして、再度下げ始めてもいい体制としました。
もちろん25日線までの戻しもあり得ると考え、買いは多少残すし、売り玉も上げればさらに追加する意図での建玉の操作となっています。
今回の下げた要因の米中の関税問題は、さらにすそ野を広げる動きを見せる中、今週は戻りを試している状況となっていますが、下げる原因が解消される方向に向かっている事実は現状見えないことから、この反発は下げすぎに対しての自律反発の範疇と考えるのが 現状見える景色から考えられることと思います。
従って 前回高値2万2362円から前回安値2万751円に対しての38.2%もどし(下げている途中の戻り)が、2万1367円で金曜日の高値が2万1398円となって、その後上げ幅縮小して2万1250円で引けたことを考えると、やはり戻りは弱いと考えます。
さらに上記に書いた通り38.2%のポイントに75日線と-1σがあり、強い抵抗帯となったと見受けます。
そしてもし、ここから上げるとなったら、今回の戻り高値21398円を付けたことで、下げ初め2万2363円、下げ止まり2万751円そして戻り高値で計算式をつくり、更なる下落ポイントを算出すると、N値が1万9787円 E値が1万9140円 V値が、2万104円となり、とくにE値は昨年末の安値近辺となってきます。
この計算が妄想となるか?リアルとなるかはわからないものの、下げ貴重なチャート形状になっていることは現状事実ですので、下げたとしたらどこまで下げるかという考えは必要になると思います。
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と、ここまで下げに言及した考えを記してきましたが、ネットニュースに管官房長官のコメントで、今国会に内閣不信任案が、提出されたら衆院解散を言及という記事がでました。
夏に向けて選挙に突入となって、消費増税延期を自民党が選挙のネタにしたときに、自民へ票が流れると想定され、そうなると選挙が決まった時点で自民党勝利が見え、その結果を織り込んで株価が上昇というシナリオもあり、2012年の末にはじまったアベノミクスは、選挙ごとに値を伸ばした格好があるので、今回も選挙に入ることがあれば、再度昨年の高値チャレンジや高値更新という事も可能性としてあり得ると考えてきました。
そのことが、妄想からリアルになりそうな気配がちらほら出てきたニュースですので紹介してみました。
もちろん、衆院選、衆参ダブル選挙になったから、消費増税の是非を問うとなるかもわからないことですが、このまま、手を打たなければ、世界経済の後退からくる円高進行に歯止めをかける方法が無く、株価はジリ下げすることが見えている中、政府とくにアベノミクスの背景には株高という事例で成り立つという風潮を考えると、株を上げるために手を打ってくるという事は、何かしらしてくるだろうと考えます。
その打つ手が目先でなく未来をよくすることに向いてくれればよいのですが、実際のところは目先をどうにかするだけのことに着手しているように見えるのは、私だけでしょうか?
目次
現状分析
5日線
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一週間を通して下向きを継続しており、位置としては、下に乖離して始まり、週後半に乖離を詰めて、木曜日に触るか? 触らないか? のところまで近づいたのち、金曜日に上に飛び出す動きとなりました。
そしてこの金曜日は上に乖離しており、週明けこの上への乖離を広げられるかに注目です。
25日線
今週から向きを下に変えて、徐々に下への角度を強くしているように見受けます。
位置としては下を推移し、今週前半に乖離を5%前後まで広げたのちに、乖離を詰める反発をしたものの、下を推移したままの一週間となり、方向としては 下を示すと考えます。
75日線
上向きを維持しており、先週末にサポートラインとして機能したように見受けましたが、今週下に割り込み下を推移し、週末の金曜日に下への乖離を詰めて、あと9円のところまで近づくも、その後値を下げ、触ることなく週末入りとなり、今週末は前週末と一転上値抵抗線として機能するような値動きとなりました。
トレンドライン
下にあったトレンドラインサポートライン(連休前のもみ合いの下減の横軸と、3月28日の安値に向かっての2月8日から12月26日から起点の切上がりのラインを2つ)を割り込んでいき、概ね割り込んだものの2万1000円処の横軸が抵抗線として機能して反発していると考えます。
上にある抵抗線としては、大きくは25日線ですが、手前に5月7日から8日かけて空けた窓入り口、出口が、抵抗帯となってくると考えます。
そこと25日線を突破すると、連休前のもみ合いの下減の2万2050円あたりの横軸で、その上が直近高値2万2360円近辺の高値の横軸になると考えます。
下に関しては、2万1000円が目先抵抗線で、その下が2万300円で、その下は1万9000円と考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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基準線、転換線の下で雲の中を推移する動きとなっています。
切り上げてくる雲の中で踏ん張っているという見立てで、下に抜けると次は加速と取れる形状です。
遅行線は日々線を割り込むものの、雲の上限に雲入りを阻まれていると見受けます。
ここも、リアルも遅行線も、抵抗帯近辺をうろついていると見える形状です。
ボリンジャーバンド
ひろがるバンドの中、いったん-3σを意識する所まで下げ、下へのバンドウオーク開始と取れる値動きから反発して、-1σに触って週末入りとなりました。
下へのバンドウオークだとすると、この週末は売り場となりますがどうなるでしょうか?
スローストキャスト
ゴールデンクロスの後 ゆっくりと2本のラインが上に向かっています。この2本のラインが上まで上げきれれば、下げ基調も短期で終焉となり、上げきれず下げれば底割れで、下への加速を予測させる値動きと取れるという状況ですが、こちらは特に注目です。
総合判断
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現状トレンドが崩れかけていることを前提に考え、上げたとしても上は限定的という事をメインシナリオとし、下げ基調に備えることを考えていきたいと思います。
ただ、上記にも記載した選挙絡みの行方には要注意とし、下げ一直線の意識でなく、常に世界状況、国内の状況に気を配りながら見極めていきたいと思います。
週明け、小幅安で始まる公算ですが、下に向かう事を明確にするほどではないので、週明けは様子見スタートと考えます。
では、週明けも冷静に対応しましょう。(執筆者:城 晶子)