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増え続ける夫婦別財布 金銭面を可視化しないと、思わぬ落とし穴や夫婦の問題に発展する。

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増え続ける夫婦別財布 金銭面を可視化しないと、思わぬ落とし穴や夫婦の問題に発展する。

総務省が公表した発表した2017年版就業構造基本調査によると、夫婦がいる世帯のうち共働き世帯の割合は48.8%です。

共働き世帯は年々増え続けており、近年は夫婦の収入で家計を支える家庭が増えてきました。

同時に、夫婦それぞれが収入のなかから家計費を負担して、負担分以外のお金はそれぞれが自由に使える夫婦別財布スタイルが主流になりつつあります。

なにかとメリットが多い夫婦別財布スタイルですが、一方でデメリットもあることを知っておかなくてはいけません。

果たして、家計と家庭を円満に回すためには、夫婦別財布スタイルがいいのか、それとも夫婦一緒の財布スタイルがいいのか考えてみましょう。

夫婦別財布スタイルで大丈夫?

増え続ける夫婦別財布 共働きでも家計のバランスが崩れることも

共働き夫婦の場合、家賃などの固定費は夫が、食費などの変動費は妻が負担するなど、収入に応じて夫婦それぞれが負担する家計費目を決めている家庭も多いようです。

しかし、時には大きく負担バランスが崩れてしまうことを考慮しておかなくてはいけません

たとえば、妻の産休や育休、想定外の休職や退職によって、それぞれの収入から負担していた家計のバランスが崩れてしまいます

その場合、夫、もしくは妻ひとりの収入で家計を支えなくてはいけない時期があることを想定しておく必要があるのです。

臨機応変に夫婦別財布スタイルから夫婦一緒財布スタイルに一時的に切り替えてみるのもおすすめです。

実は危険 意外とお互いの収入額を知らない夫婦も多い

夫婦別財布制の場合、お互いの負担費用については把握していても、実際の手取り額や年収額を知らない夫婦も少なくありません。

実はお互いの収入額を知らないというのはとてもリスキーなことで、収入が下がった時の家計修正に時間がかかり、家計がうまく回らなくなってしまうこともあります。

筆者も結婚していた時は夫婦別財布スタイルで家計を回していましたが、元夫の正確な収入額を把握していなかったため、出産で退職した時には筆者が負担していた費目を元夫がフォローするわけでもなく、家計からすっぽり抜け落ちてしまい生活に支障が出る事態に陥ったを経験しました。

相手の収入額を共有しておけば、世帯収入が変動しても臨機応変に適切な家計を組み立てることができます

夫婦別財布スタイルを始める前に、お互いの収入や現在の貯金額、そして将来ためておきたい貯金額など未来への展望を共有しておくのがおすすめです。

想定外の出費に備えた貯金額や家計の収支は定期的に夫婦でチェック

家計の収支は夫婦で定期的にチェック

夫婦別財布であっても、お互いに負担して運営する家計の状況確認をしなくてはなりません。

妻、もしくは夫のどちらかに家計管理を任せっきりにする、情報を共有しないというようなことだけは避けるべきです。

家計の収支はもちろん、今後増えていく子ども費や教育費、マイホームの購入や車の買い替えの貯金、さらには想定外の出費に備えた貯金額や投資額の推移などを、月1回、もしくは定期的に必ず夫婦で家計を全体的にチェックするようにしましょう

夫婦間で可視化されないお金があるほど相手への信頼は揺らぐ

いくらプライベートのお金であっても夫婦間で可視化されないお金があればあるほど、ふとしたきっかけで相手への信頼が揺らいでしまうこともあります。

筆者の体験談ですが、「いったいお金を何に使っているの?」と疑問がわき上がってくると相手への信頼よりも疑いの方が大きくなり、家庭も夫婦関係もぎくしゃくし始めてしまいました。

たとえプライベートに使えるお金であっても、ざっくりとでもお金の使い道をお互いに報告するように心掛けましょう

お金の有意義な流れが可視化できると、お互いに精神的にも安定するだけでなく、信頼度はさらに増していきます。

夫婦別財布スタイルは、夫婦がお互いに家計に参加する素晴らしい家計スタイルですが、最低限のルールをお互いに納得しておかなくてはデメリットの部分が大きくなる可能性があります

どうしても別財布スタイルに不安があるご夫婦であれば、よく話し合ったうえで、夫婦の収入をひとつの口座にまとめる夫婦一緒スタイルを選んでみるとよいでしょう。(執筆者:花見 結衣)

《花見 結衣》
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花見 結衣

花見 結衣

アメリカ帰りのフリーライター、翻訳家。離婚をきっかけに、それまで関心がなかったお金や節約に向き合うことに。現在は、節約術や貯金術を駆使しながら、「シングルママの、“無理をしない”家計管理」に奮闘中。節約系ライターとして雑誌掲載の実績もあります。趣味は、500円玉貯金。気負わない節約術やマネー術を発信していけたらと思います。 寄稿者にメッセージを送る

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