節約のためにお弁当作りをしていても、「暑い時季は料理がつらいし、衛生面が心配」だからとやめてしまうことがあります。
しかし、夏はレジャーに行ったり、エアコンの電気代がかさんだりと何かと出費の多い季節でもあります。
そこで今回は、暑い時季でも傷みにくい、ラクなお弁当作りのポイントをご紹介します。
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目次
ポイント1. お酢の殺菌効果を利用
夏のお弁当作りに大活躍するのがお酢です。
殺菌効果が期待できるうえに疲労回復効果で夏バテ対策にもおすすめです。
おかずの味付けにはもちろん、お米にもお酢を加えるとさらに殺菌効果がアップします。
とは言っても酢飯にする訳ではなく、お米1合に対して小さじ1杯のお酢を加えて炊飯するだけです。
こうすることでお酢の酸味がとび、残った成分で殺菌効果だけを得られるのです。
炊飯後はお酢が入っていたことなど全く気づかないほどなので、夏の間は毎回お酢を加えて炊飯することをおすすめします。
お酢を入れ忘れた時には、梅干しをのせておくと安心です。
また、プラスチック製のお弁当箱限定ではありますが、お弁当箱自体の殺菌にもお酢が効果的です。
お弁当箱を乾かした後にキッチンペーパーに少量のお酢を含ませ、さっと拭いておくだけで殺菌効果を得られます。

ポイント2. お弁当の保冷には冷凍食品か保冷剤を
お弁当を運ぶ保冷ケースがない場合には、冷凍食品や保冷剤を使うことで暑い夏でもお弁当がいたみにくくなります。
保冷剤を使うと少しかさばりますが、お弁当箱の上下を挟むようにすると効果的です。
そのままにしているとカバンの中が濡れてしまうので、外側をビニールなどで覆っておく必要があります。
冷凍食品は、汁気の量が重要です。
市販の冷凍食品であればお弁当に入れる前提で作られている場合が多いので、そのまま入れて問題はないでしょう。
自分で作ったおかずを冷凍する場合には、汁気が多いと溶ける際に水分がしみ出てお弁当箱全体の衛生状態が悪くなってしまうので注意が必要です。
汁気の少ない冷凍おかずを入れるか、汁気が多い場合にはいったん解凍して汁気を切ってから入れると安心です。
ポイント3. 生野菜や水気のあるものを避け、味付けを濃く
レタスやプチトマト、キュウリなどの水分の多い生野菜は、夏のお弁当に不向きです。
普段仕切りに使っているレタスも、夏の時期はお弁当カップ、できれば殺菌機能付きものに変えた方が安心です。
また、プチトマトはヘタの部分に雑菌が多いので、彩りのためにプチトマトを入れたい場合にはヘタをとる必要があります。
その他のおかずについては、なるべく味付けを濃くしておくともちがよくなります。
ポイント4. 火を使わないレンジ調理を活用
そもそも暑い日に料理なんてしたくないと思うこともありますよね。
夏のお弁当作りにはレンジ調理をフル活用するのもおすすめです。
シリコンスチーマーや耐熱ボウルなどレンジ調理対応の調理器具さえあれば、卵焼きやお肉、野菜、魚のおかずまでほとんどのものはレンジですんでしまいます。
ただし、火を使わないぶん水分が残りやすいので、レンジ加熱後は水分をよく切ることだけ注意が必要です。
自炊の節約効果は夏にこそ実感

暑い日はなかなかお弁当を持っていく気になりませんが、何かと出費の多い夏こそ自炊の節約効果を実感できます。
休日に冷房や扇風機を使って涼しい中で一気に作り置きするというのもオススメです。
食材がいたまない工夫をして、暑さに負けずに楽しい節約ライフを続けたいものです。(執筆者:島村 妃奈)