先週は、前週と同様で、方向感なく狭いレンジで推移しました。
週足の値動きとしては、さらに狭いレンジの130円ちょっとというレンジでの推移となり、実線ベースは、週の始値が2万1720.14円で、終値が2万2685.90と陰線形成で、35円という実線幅となり、かなり十字線に近く、「とんぼ」と取れる状況です。
この動きが何を意味するのか? 正直、想像できないですが、かなりの膠着状態に突入していることが見てわかる状況で、今後、大きく相場が動くかもと思わせる形状です。(移動平均線の収斂)
日足で見ると、ここ数週間、似た傾向の動きをしております。
週の初めに大きく動き、週中はだれる(水曜日に押す)形となり、週末に上げて引けるという展開で、先週で3週間同じ動きです。
となると、連休明けに関して、現状でどうなるか? 想像できませんが、週末の動き、週足の動きから、『押すのかなー』と想像はするものの、ダウの状況などから上値追いという可能性も消せないのが現状で、「建玉を均衡させるしかない」というのが実状です。
そんな中、金曜日算出のSQ値が、とても不可解な幻のSQとなっています。
どういうことかと言うと、SQ値は、2万1742.57円となっておりますが、金曜日は、終日、この値に触ることなく一日下を推移しており、前日の木曜日も、同じく、触れることなく下を推移でした。
ですので、完全な幻のSQとなっており、上値抵抗線となる可能性の高いSQ値が算出されていると考えます。
しかし、週明けの寄り付き状況を見てみないと何とも言えないのですが、結果的に6月は、SQ値が下値支持線となり、一か月意識される値動きで、5月が、逆に、SQ値が上値抵抗線として機能した値動きでした。
さて、今月がどうなるか? 見ものです。
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そして、米国の動きでは、米国ダウは反発し、高値更新するも、CMEは押しており、現状は、ダウと日経では連動しないとういう流れとなっています。
この背景にあるのは、利下げ期待のダウの上げに対して、利下げからくる円高による影響と考えます。
さらには、今月後半からくる決算発表を控えて、売買が閑散としており、様子見ムードが高まっていることが考えられます。
先週一週間を通して、東証の売買代金は2兆円に満たない日が続き、投資家が積極的に動けない環境下にいることが想定されます。
前週のレポートにも記載していますが、下げそうで下げず、先行きがわかりにくいことを、マーケットも考えているのかな? と考えます。
そして、実際の週明けは、月曜日が祭日となることで、下げるのか? 上げるのか? 現状では確定は出来ないものの、今朝の状況では、相当なサプライズがないと、週明けは「押す」のかなと考えます。
ファンダメンタルに好材料無く、ダウの反発にCMEが追随しないことを考えると、上げる材料が全く見当たらないと考え、SQ値と、週末終値の位置関係と、今朝のCMEの価格などを考えると、『弱いなあ』と考えてしまいます。
そんな中で、テクニカル的にチャートを見たときに、金曜日のちょっとした上抜けをどう見るか?
7月1日のG20明けの上抜けから徐々に切り下げるフラックが、この2週間で作られており、そのフラックを、陰線でありますが、上抜けたという事は、見方によっては、上昇フラックの上放れと取れる値動きですので、週明けに影響するか注目です。
また、移動平均線に関しては、全体的に5本が収斂してきており、一番上が5日線で2万1592円、一番下が25日線で2万1379円と、その幅213円で、1%の中に収斂となり、今後の動きが大きくなると想定される状況となっています。
さらに、100日線と75日線が上向いているところを、25日線が、週明け数日で上抜けてゴールデンクロスしそうな雰囲気です。
この事も、相場を動かす要因となるか注目です。
そして、先週押した水曜日の安値と7月1日の上抜け前の高値(6月21日)が、ほぼ同位置になっており、前回高値が現在のサポートラインとなっていることで、BOX時の典型的な動きと取れる状況です。
今後、この先週の安値2万1488円を割り込むかが注目ポイントと考えます。
目次
現状分析
5日線
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先週は、一週間を通して下向きとなっており、位置は、週初めから半ばまで下を推移し、木曜日に上に飛び出し、週末金曜日は5日線をサポートラインとするような値動きで、週末入りとなりました。
週明けは、前半に5日線の上を維持するか、見極めつつ、5日線の向きの変化にも注目です。
25日線
先週も強い角度で上向きを維持しており、位置も上を推移しています。
前週に乖離を最大にし、先週は、乖離を徐々に詰めて、株価が横にスライドする日柄調整的な動きを継続し、「グランビルの買いの3」を意識させる状況です。
75日線
上向きを継続し、位置としては、一週間を通して上を維持しました。
トレンドライン
前々週から意識してきている三角保ち合いは、機能してないように見えます。
サポートラインとしては、6月4日と6月26日の安値を結んだラインが、先週の水木金とサポートラインとして意識されたように見受けられ、このラインを割り込んだときに、下への加速があるかもと考えます。
そして、このラインとチャネルっぽいのが6月11日・20日・7月1日の高値を結んだラインで、今後も上値抵抗線となるかもと考えられ、この2本のラインで下降フラックが出来ているかもとみています。
後は、横軸で、前々から申しているBOXを示すラインとして、現在は、上記にも出ている先週の安値であり、上抜け前の前回の高値近辺として2万1500円近辺が下限です。
上限が、前週レポートにも記載したラインとして、3月4日の高値2万1860円、4月8日の高値2万1900円、4月12日の高値2万1878円、5月7日の安値2万1875円となっている、この辺り(2万1900円近辺)に抵抗帯が存在していると考えます。
このレンジの外側には、それぞれ気になるラインとして、上は、5月の連休前の塊の上限下限のラインで、下は、2万900円辺りと考えます。
先週先週と続いている7月に入っての狭いレンジでのもみ合いの動きが、5月の連休前の動きと似ています。
日柄を見ても、4月のもみ合いが10日間続いた後で、連休明けに下離れしており、今回も、週末までで10日間のもみ合いで、3連休ではあるものの、連休となっています。
さらには、前回の4月のもみ合いの時も、決算発表シーズンで下げという流れで、今回も、これから決算発表シーズンと、パターンが似ていることから、同じ動きになるか注目です。
テクニカル指標
一目均衡表
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雲の上を推移し、基準線転換線の上で、遅行線も日々線の上という事から、「強い」と取れる状況です。
ただ、遅行線は、相変わらず雲の中を推移しており、今後の動きに注目です。
ボリンジャーバンド
バンドが、上向きの拡散から、収束のような、横向きになりそうなような、という動きとなっており、明確に方向を示す動きとはなっていないように見受けます。
さらには、上へのボリンジャーウオークも、先週、一旦 +1σを割り込んだことで終焉という可能性を示すも、割り込んだ日が陽線で、翌日にはすぐ上に飛び出していることから、
終焉と見るには時期尚早と考え、週明けの動きで判断となると考えます。
スローストキャスト
ゴールデンクロスの位置が切り下がったものの、完全に下までは降りずにクロスしており、「完全に弱い」と言える形状ではないと考えます。
しかし、直近のデットクロスが切り上がったことで出た「強くなるかも」という事も、かき消されてしまい、方向感なく、BOX示唆と取れる動きかなと考えます。
総合判断
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テクニカル的には「方向感なくBOX示唆」していると考えられる状況です。
相場自体の商いが薄く、今月後半の企業業績の見極めと、参院選挙の結果待ち、さらには、月末のFOMCの利下げの行方を待っているように見受けます。
したがって、週明けの16日から19日の週も、「膠着感が継続」というのが大方の見立てですが、いつ上下どちらに振れてもおかしくは無いので、油断せずに集中していきたいと思います。
私としての意見は、変わらず、「下」に気持ち寄せています。では、良い週末をお過ごしください。(執筆者:城 晶子)