今は持病がある人でも加入できる緩和型の保険がありますが、緩和型ではない保険の方が断然お得です。
そこでここでは罹患(りかん)率(病気にかかること)の高い病気について、治療中や完治して間もない時に緩和型ではない保険に申込んだ場合、どんな結果になる可能性があるかをご紹介します。
保険会社によって厳しさに多少の違いがありますし、若い人ほど査定が厳しい傾向にありますので、確かな事は保険会社に相談していただかなければなりませんが、目安にはしていただけると考えます。
目次
持病がある人への対応
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持病がある、あるいは完治して間もない人が保険の申込みをした場合、以下のどれかに該当します。
・ 治療によって正常な状態で安定していれば、無条件で(健康な人と同じように)加入できる
・ 以下のどれかの条件付きで加入できる
完治後一定期間(2年や5年など)は、その病気、病気になった部位には保険がおりないか削減される
完治していても、その部位の一切の病気に、ずっと保険はおりない(部位不担保、他の部分には保険がおりる)
・ 完治後一定期間(2年、5年、10年など)が経過していれば、無条件で加入できる
・ 保険に入れない
罹患率の高い病気の例
・ 高血圧症
治療によって血圧が改善されている必要がありますが、治療期間が半年未満だと、たとえ血圧が正常でもその状態が安定しているとは判断できないため加入は難しいです。
治療期間が半年以上あり血圧が改善されていれば(具体的な値は担当者に要確認)、無条件で加入できる可能性があります。
・ 脂質異常症(高脂血症)
比較的、査定が緩い病気です。
中性脂肪とコレステロールの値が関係しますが、値が正常値の2倍程度でも、無条件で加入できる可能性が高いです。
値がそれ以上だと治療していないといけませんが、治療中の人が無条件で加入できるかどうかの判断は高血圧症と同じです。
・ 糖尿病
治療によってH(ヘモグロ)b(ビン)A(エー)1(ワン)c(シー)の値がどの程度で安定しているかで、無条件で加入できるか、保険料割り増しで加入できるか、加入できないかになります。
HbA1cが10%以上、合併症がある、入退院を繰り返しているという人は、加入は難しいです。
・ ポリープ
内視鏡手術で切除済み、診断書でポリープが良性だと証明できれば、無条件で加入できる可能性があります。
切除していない人は、見つかって何年経過しているか、いくつあるかで、加入できるかできないか、条件付きかに分かれます。
・ 気管支喘息
発作がなく治療も終えて5年以上経過していれば告知は不要、無条件で加入できますが、発作がなくても治療中は加入が難しいかもしれません。
・ 精神疾患
保険会社は過去5年以内の病気の有無を問うので、完治して5年経過していれば告知は不要、無条件で加入できますが、治療中は加入できないと思ってください。
告知の仕方のアドバイス
健康状態の告知についてのアドバイスです。
告知書
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健康状態の審査は、告知書などと呼ばれる書類で自己申告する方法が増えました。
治療中の病気がある場合、大した事はないと思われたいからか、告知が大ざっぱになりですが、逆効果です。
保険会社には医師がいて、その医師が判断しますので、曖昧な書き方や虚偽はすぐに見抜かれます。
すると事が複雑になり、診断書の提出を求められるなど費用もかかります。
必ず、
・ どんな薬を1日何度服用していて数値は〇〇
などのように
治療内容や経過を詳細に記載してください。
健康診断結果票
健康診断結果票を添付し告知書で告知すれば、保険会社はお客様の身体の状態を総合的に判断できるため、査定が有利になる可能性が高いです。
いずれにしても、緩和型に申込む前に担当者に相談してください。
担当者は1つでも多く契約が欲しいわけですから、お客様に有利な方法を一生懸命考えてくれます。(執筆者:金澤 けい子)