今回は、毎月分配型投資信託の選び方、および長期的にどのように不労所得を構築していくかを、4つのポイントに分けて解説していきたいと思います。
目次
1. 分配利回りが高い商品を選択する

毎月分配型投資信託を運用するうえで最も重要なのが、分配利回りが高い商品を選択できているかどうかです。
考え方としては、分配金で投資元本をどれだけ短い期間で回収することができ、かつ、投資元本をどれだけ残すことができるのかが重要となってきます。
分配金で元本さえ回収し終われば、残った投資額は利益ということになりますので、その利益から毎月分配金を生み出すことができるのです。
ここまでくると不労所得の完成となります。
分配金減配の場合は、商品の見直しも検討
例えば、年間分配利回り20%の毎月分配型投資信託の場合、5年間保有すれば分配金で元金相当額を回収することができ、不労所得を構築することができるのです。
しかし、分配金は増配する時もありますが、逆に減配される場合もあります。
分配金が減配された際は元本回収までの期間を再計算し、それがあまりにも長期間かかるのならば他の商品への見直しを検討する必要があります。
2. 分配原資が潤沢なファンドを選択する
先ほど述べたように、分配金は減配されるリスクがあり、これはあまり好ましくありません。
そこで重要となってくるのが、分配原資がどれだけあるかです。
分配原資は各投資信託の運用報告書で確認することができます。
分配原資が潤沢にあればあるほど減配リスクは低くなりますので、商品選択の際には必ず確認しておきましょう。
3. 信託報酬が少ないファンドを選択する
投資信託では、信託報酬というファンドの運用管理費用が基準価格から引かれています。
その手数料率は商品ごとに異なっており、それが自身の運用スタンスに適しているかどうかを見極める必要があります。
今回の方法での不労所得構築法は、5~10年の長期運用になりますので、信託報酬はできるだけ低いものを選択したほうがいいでしょう。
4. 分配金受け取りコースと再投資コースの切り替えをする
投資信託では、分配金を受け取るコースとそれを受け取らずに再投資するコースの選択をすることができます。
このコースの切り替えはいつでもすることが可能であり、決算時に元本払戻金になりそうなら再投資コースで口数を増やし、普通分配金となりそうなら分配金受け取りコースに切り替えます。
この一手間を加えることで運用成果は格段に改善させることができます。
しかし、その分手間がかかりますので、そこまでする必要がない方は分配金受け取りコースで運用を継続しておいた方がいいでしょう。(執筆者:白鳥 翔一)