どんな安定した家計でも、思わぬ出来事で予定どおりの順風満帆な家計を続けることが難しくなる時期があります。
そんな時はこれまでの家計や生活レベルに執着するのではなく、ムダな費用にはきっぱりと見切りをつけることが家計再生の勝負どころとなります。
今回は、家計急変の緊急事態を救う、4つのポイントをご紹介します。
目次
1. こだわりを捨てて、引き算のマインドを持つ
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家計の見直しをしたくてもなかなか進まない原因のひとつに、これまでの生活を変えることへの抵抗感があります。
大切なのは、「これまではこうだった」というこだわりを捨てて、生活のサイズダウンをはかるべく、引き算のマインドを持つことです。
具体的にいうと、
・ 使わなくなったサービスはスッパリ解約する
・ 当り前だと思っていた生活レベルをほんの少しだけ落としてみる
など、ふだんの生活にちょっとした引き算を取り入れていきます。
しかし、こうした変化に抵抗感を感じてしまうと、家計の見直しは進みません。
それどころか、家計の状況を現状キープすることに必死になったり、さらに収入減少が重なると家計状況は悪化の一途をたどることになることもあります。
家計の見直しをスムーズに進めるためには、これまでの習慣やこだわりをリセットして新生活への抵抗感をなくし、小さな引き算を重ねていくことがポイントになります。
2. 家計を左右する固定費は早く見切りをつける
引き算ありきの新しい生活に慣れてきたら、次のステップに進みます。
なかでも家計の大きな割合を占める固定費は、少しでも負担を感じているのならできるだけ早く見切りをつけて切り替えていきましょう。
例えば、家賃や住宅ローンの支払いが大きな負担となっている時は、賃料を安い家に思いきって引っ越す、金利の安いローンに切り替えるなど。
「これまでどおり」にこだわらず、新しい環境を整えてみるのもよいでしょう。
また、保険料や通信費なども「あれ? このプランは必要かな」と感じるところがあれば、保障プランや通信プランを見直して、不必要なプランに早く見切りをつけることも大切なポイントです。
これだけでも、家計は大きな変化を生み、再生が可能になります。
3. 過去は振り返らない!「もったいない」感を断ち切る潔さが肝心
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日常生活を送るうえでモノが増えてしまうのは、ある意味仕方がありません。
しかし、いざ処分しようと思っても、ついその品物への思い入れや思い出から、「もったいない」と感じて手放したくなくなってしまうことがあります。
たとえどんなに素晴らしい思い出の品であっても、思い出とモノは別物です。
ただモノを溜めこんでいるだけのスパイラルに入り込んでいるなら、「もったいない」という考えや過去への思い入れを引きずらず、スッパリ処分してしまいましょう。
買取やオークションに出せば思わぬ収入になることもありますし、モノを潔く整理することで生活サイズに合ったスマート家計に生まれ変わることもできます。
4. 家計の見直しは、早いほど効果が大きい
家計は生き物と同じで、常にライフイベントやライフスタイルとともに変化しています。
家計のサイクルが悪いなと感じた時点で機転を利かせて見直しをすれば、家計の修正効果は高くなります。
もし家計が思わぬ方向に傾き始めても、早めに軌道修正をすれば、家計は必ず正常のサイクルへと持ち直すことができます。
「まだ大丈夫」、「生活の変化には抵抗があるから」と悠長に構えず、常に家計のバランスの動きを確認しておきましょう。
身の周り品が必要な分だけになると、自然と家計もサイズダウンしていくはずです。
バランスが崩れて膨らんでしまった家計にお困りの時は、ぜひお試しください。(執筆者:花見 結衣)