安定した生活を営むため、しっかり家計管理をすることは非常に重要なことです。
日本では妻が家計を管理し、夫は妻にすべてを任せているという家庭も多いです。
しかし、やりくりがあまりうまくいっていないのなら、もしかすると妻はそういうことが苦手なタイプかもしれません。
「家計管理に向く人の特徴」を紹介するので、妻と夫どちらが向いているのかをチェックしてみてください。
目次
いくつ当てはまる? 家計管理が得意な人チェックリスト
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(1) 几帳面で、何事もきっちりしておきたい性格である
(2) 家計簿をつけたり、通帳をこまめに記帳したりするのが苦にならない
(3) 計画を立て、それに沿って行動ができる
(4) 衝動買いをしない性格である
(5) 普段はしっかり倹約するけれど、必要な時にはきちんとお金を使う
(6) 貯金が好き。先取り貯蓄がストレスにならない
(7) 今あるものを大切に使い、簡単に買い替えたりしない
(8) 固定費や食費などを必要に応じて柔軟に見直せる
(9) やりくりに悩んだら素直に家族に相談できる
これらの特徴が多く当てはまる人ほど、家計管理が苦にならず、確実にお金を貯めることのできる素質を持っています。
日本では夫が外で働き、妻は家を守るという時代が長く続いたせいか、なんとなく家計のやりくりは主婦である妻の役目だという風潮がありますが、必ずしもそれが正しいとは限りません。
男性のほうが計算に強くて頼りになるというケースも多いので、やりくりがうまくできずにいるのなら「これは自分の責任だ」と抱え込まず、早めに夫に相談してみましょう。
夫が家計管理をする場合に問題になりやすいこととは
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先程、夫のほうが家計管理に向いているのなら、思いきって任せてしまったほうがよいと書きましたが、その場合、1つ注意しておきたいことがあります。
それは、夫が極端に無駄を嫌う性格の場合、生活費をギリギリしか渡してもらえない場合があることです。
たとえば、夫が「我が家の1か月分の食費は3万円である」と決めて妻に渡すとします。
妻が自分で家計管理をする場合は、状況によって少し予算オーバーしても「また来月がんばればいいか」ですみます。
しかし、夫が大蔵大臣となると、まず
とお伺いを立てなければなりません。
その結果、
と叱られることもあるでしょう。
しかし、体調が悪ければ割高なお惣菜に頼りたくなることもあるし、子どもに弁当を作る必要があればそれにもけっこうなお金がかかります。
そういう細かい事情を汲んでくれない夫の場合は、少しぐらいやりくりが苦手でも妻が自分で家計を管理したほうが生活しやすいでしょう。
変動しやすい費目だけ妻が管理する方法もアリ
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夫から渡される生活費のうち、守れないのが食費などの決まった費目だけであるというのなら、その分だけ妻が管理するというのも1つの方法です。
たとえば食費なら、最初にプール金として2~3万円ほど余分にもらっておくのです。
そうすれば、足りなくなるたびにいちいち夫に相談しなくても、
「今回はちょっとオーバーしたからプール金から少し借りよう」
と自分の裁量で工夫できるので気がラクです。
わが家の場合
わが家では、新婚当初から妻の私が家計を管理していますが、私は衝動買いが多く、あればあるだけ使いたくなってしまう性格なので、最初のころは「お金が足りない」なんてこともしょっちゅうでした。
1度夫に家計管理をしてもらったことがあるのですが、私に輪をかけて「あればあるだけ使ってしまう性格」であり、貯金がすっからかんになってしまったので、消去法で私が担当することになりました。
いろいろと大変ではありましたが、意識を高める努力をしているうちに、私も少しずつ冒頭に挙げたチェックリストに当てはまる性格に近づき、最近はようやく余裕をもって貯金ができるようになりました。
円滑な家計管理は、円満な家庭生活のカギ
家計の管理は決して簡単ではないので、家の中でできるだけ向いている人に任せたほうがよいです。
不向きな人が無理に節約しようとするとストレスがたまるし、収支のバランスがうまくとれずに赤字続きなんてことになりがちなので、家庭の平和のためにも真剣に考えたいところです。
現在家計の管理を一手に任されて悩んでいる人は、夫婦共通の問題と捉えて夫に相談してみましょう。(執筆者:畠山 まりこ)