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投資は数学的思考と相性がいい

今回は、株式投資において勝率を高めるために使われる主なテクニカル指標について解説していきたいと思います。
株式投資を極めていくと最終的には確率論に行きつきます。
これをいかに高めることができるかが重要であり、各投資家はそれぞれの指標を用いて相場を当てに行きます。
銘柄ごとに重要となる指標は異なるため、そのパターンを見極める必要があります。
代表的な指標として使われるのが以下の5つの指標です。
1. パラボリック
相場の転換点を表す指標であり、ドットチャートで表され、日足とドットチャートがクロスすると相場の転換点と判断されます。
個別名ごとに特徴が鮮明に表れることが多いため、5分足から月足までの動きの癖を見極める必要があります。
2. ボリンジャーバンド
現在の株価が割高か割安かを変動範囲から視覚的に判断できます。
単位はσ(シグマ)で表され、
・ 1σ→3σになるにつれて割高
・ -1σ→-3σになるにつれて割安
と判断されます。
特に±3σのラインまで上下するのは非常に珍しいため、そこまで株価が変動した場合には注目しておいた方がいいでしょう。
3. ストキャスティクス
ストキャスティクスにはfastとslowの2種類があり、一般的にはfastが使われます。
これが20%を下回ると売られ過ぎ、70%を上回ると買われ過ぎの水準になります。
特に一桁台になった時は相場の転換点となる可能性が高まりますので注目です。
4. RSI
RSIの見方もストキャスティクスと同様で、20%を下回ると売られ過ぎ、70%を上回ると買われ過ぎの水準になります。
しかし、ストキャスティクスと違い上下変動はあまりしないので、20%を大きく下回ることは非常に稀であり、一桁台になったら相場の転換点となる可能性が高くなります。
5. 一目均衡表

一目均衡表は、相場の抵抗ラインを表す指標であり、雲の上で株価が推移していると強気相場、雲の下は弱気相場であることを意味します。
雲の上限と下限のラインを抜けると相場転換することを意味しますが、それを抜けるにはエネルギーを必要とするため、抵抗ラインでは商いが増える傾向にあります。
抵抗ラインではじき返されるケースも多々ありますので、状況に応じて一部売却など短期売買をメインにしている方は検討した方がいでしょう。
また、ある条件を満たすと三役好転と言われる形になり、これは強い上昇波動を意味しますので注目です。
点灯サインに気づく
以上がテクニカル分析で使われる代表的な指標であり、これら指標を組み合わせることで勝率を高めていきます。
重要なのは、複数の指標の内いくつのサインが点灯しているかであり、その数が多いほど確率は高くなるということです。
また、銘柄ごとにどの指標がより重要となっているのかを分析することも大切であるため、知識のある方は確率を点数化していくのも面白いかもしれません。(執筆者:白鳥 翔一)