先週は、前週までの流れのまま高値更新の雰囲気を保ちつつ、次なる節目4月の高値を意識する所まで到達し、何となく上値の重さを意識するような雰囲気を出して週末入りとなりました。
前回記載の2万円近辺(8月の安値)と2万2000円ちょっと上(4月の高値)と2000円超幅のBOXかもという動きが見え隠れしています。
しかし、ここまでの上げの勢いを考えると、4月の上値突破も視野に入れつつの対応としていましたが、先週、突破とはならず足踏みしたような展開となっています。
このまま押すのか?
ちょっとした押しで終えて上値追いとなるのか?
押すことなく更なる上値追いとなるのか?
先読みがしづらい状況下ですが、すべきことはいつも一緒で4月高値に近づいたので売る動作をすべきであり、買い玉の利確と売り建ての新規建てという動作が必要な値ごろとなっています。
ただ、ここまでの上げ基調があるので、買い玉の利確は少なめ、売り玉の新規建ても少なめで、買い玉を多めの比率の建玉が理想となります。
例えば、1-2、2-2、2-3で週末入り、買い玉の利確が一つか二つしていることが望ましいと考えます。
そして前回記載した今回の急騰に関しての理由としては、世界的な金融緩和策が上げられ、この緩和策も概ね材料出尽くしの雰囲気となるものの、世界的な緩和策という事も過去の事例としては、少ないのでどこまでの上げを作るかは予測不能であるとは言えます。
さらに日本国内においての緩和策も、どこまで先週織り込んだのか不透明であるといえます。
概ねこちらも織り込んだと考えるのが妥当であるとは思っています。
そしてトランプ大統領から、イランへの報復に関してどのような内容が出てくるのか?
そしてその内容に対してどの程度、どのような相場への影響が出るのか?
今の段階では、見えてこず、週明け連休を経ての日本市場への影響も、ふたを開けないと見えてこないというのが現状です。
現時点で米国は下落、CMEも押しています。
要因としては、やはり材料出尽くしとし、トランプ大統領によるイランへの報復措置が、地政学的リスクの高まりとなっているのかと考えます。
現状の情報として、報復措置がイラン銀行への経済制裁という事で、どこまでの影響を呼ぶのか?
判断が難しですが、時間とともにニュースによって明らかになると考えますが、ニュースを見る限りでは、イランがドルを使っての貿易が出来なくなるという事が想定され、イランにとっては、非常に苦しい政策になると考えられ、厳しい内容であればあるほどさらなるイランからの攻撃を呼ぶこととなるので、その行動が、この連休中に起きれば、連休明けはさらなる押しも考えられますがどうなるでしょうか?
そしてこの週末に流れているニュースとしては、この反発の背景にあるもう一つの要素として、米中問題の進展が、後退しているという報道があり、このことによりダウが押しているという事です。
そうなると、上げて来た理由が半減することで、現状が上げすぎとなると考えます。結果、週明けは押す可能性が考えられます。
ということで、理由はいろいろありますが、結果的に節目に到達で息切れと考えるのが無難かなと思います。
そして先週後半は、ジリ上げはしているものの、陰線勝ちとなっていることも気になり、直近最高値を付けた日も上髭長めで天井圏の傾向が出ています。
この天井圏のシグナルが、素直に週明けに反応するか注目です。
目次
現状分析
5日線
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急激な上向きを維持したままの一週間となりました。
そして位置は上に乖離した状態をキープしており、連続11営業日、上への乖離を継続しています。
なかなか見れないレアなケースの値動きと見受けます。
通常、乖離したら詰めて触れて再度、乖離するという動きなのですが、触れずにこれだけの期間というのは、想定できない上昇だったことを物語る形状といえます。
25日線
変わらず上向きを継続しています。
角度もかなり急角度で上昇しており、強さをイメージつける形状です。
乖離も5%前後を維持しており、買われすぎの過熱状態が継続した一週間となりましたが、週末の高値が5%を割り込んだことで息切れ感が出たとも取れる状況です。
75日線
変わらず上向きで上を維持した状態なっています。
先週、深い押しとならなければ、25日線と75日線はもちろん、100日200日線ともゴールデンクロスがあり得る位置まで来ていますので要注目です。そして長期戦の向きも上向きとなるか?注目しましょう。
トレンドライン
上に4月の高値の横軸があり、上値抵抗線として機能したと考えます。
その上は大きくあいて昨年の高値となります。
下に関しては、上抜けた7月の高値が下値支持線となるか注目で、ここで下げ渋って反発となると、ダブルボトムのリターンムーヴとなります。
その下が6月の高値のところと刻みが細かい節目になると考えます。
そしてその下辺りに移動平均線の塊が出来るので、この25日線を含む移動平均線も、この後押したときの抵抗線となると考えられます。
テクニカル指標
一目均衡表
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先週と変わらず上方シグナル点灯中で強さをイメージつけています。
この後の遅行線と日々線の天底一致までは7営業日ほど日柄がありますが、どうなるでしょうか?
少々気になる点として、遅行線が雲のねじれのところに来ているので、この状態が相場の反転示唆となるのか?
気にしていきたいと思います。
ボリンジャーバンド
バンドウオーク継続中であるものの、このウオークが始まってから初めて+2σを割り込みました。
少々、強さに陰りが出ている状況です。
この後、+1σを維持できるか見極めです。
スローストキャスト
高値圏で緩やかなカーブを作り、強さをイメージつけ、その後2本のラインが、下向きとなりました。
この2本のラインがどこまで降りていくか注目で、下まで下りきれば強さに陰りが出たと判断できます。
総合判断
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現状は上を意識しつつ上値目途到達し、もたついている雰囲気も見受けるので、いつも通りですが、上抜け、押される、共に意識して備えるという事が望ましいと考えます。
この後連休の3日間で何か好材料、悪材料、何が出てもおかしくないので、決めつけだけは禁物です。
アンテナを高く張って世の中の動向に注意を払いましょう。(執筆者:城 晶子)