10月の消費増税前に定期券を購入する人が増えると予想して、鉄道各社では定期券販売の時間を延長しているそうです。
10月からの消費増税は、お得といわれている回数券をお得に買うラストチャンスかもしれません。
この記事では、電車の回数券の種類とお得に買う方法、注意点を解説します。
目次
電車の回数券は3種類

・ 時差回数券
・ 土休日回数券
鉄道会社によって多少の違いはありますが、電車の回数券には主に普通回数券・時差回数券・土休日回数券の3種類があります。
東京メトロを例に、それぞれの違いをまとめました。

土日休日回数券の28.6%オフは、スマホ決済サービスを超えるお得度で魅力的です。
回数券の有効期限は3か月間で、値上げ前に購入した分は追加料金なしでそのまま利用できるので、9月中の購入がおすすめです。
各種回数券は、自動券売機・定期券売り場で販売しています。
ただし、JR東日本では時差回数券・土休日回数券の販売をしていません。
交通系ICカードにクレジットチャージすれば、クレカのポイントもGET

自動券売機では現金で支払う人が多いですが、カードの挿入口がある券売機であればそこに交通系ICカード(Suica・PASMOなど)を挿入して、残高から回数券を購入できます。
交通系ICカードにクレジットチャージすれば、クレカのポイントもGETできますよ。
新幹線回数券も販売
JR東日本・JR東海などでは、新幹線の回数券を販売しています。
JR東日本では乗車券と特急券指定席が6枚セットとなった回数券で、主な区間と料金は以下の通りです。

東京~宇都宮で新幹線を利用すると、通常は1万4740円で6回だと8万8440円なので、6回で3540円(1回あたり590円)お得になります。
新幹線の運賃・料金も10月からの消費税に伴い値上げされますが、新幹線回数券は3か月間有効で、値上げ前に購入した分は追加料金なしでそのまま利用できるので、9月中の購入がおすすめです。
新幹線回数券はさまざまな場所で購入可能
新幹線回数券は、以下のように多くの場所で購入可能です。
・主な駅のみどりの窓口
・びゅうプラザ
・提携販売センター
・主な旅行会社
もちろん、クレジットカードは利用可能ですので、還元率やキャンペーンなどを考慮して利用するクレカを選択すれば、よりお得になります。
回数券を購入・利用する際の注意点
回数券はお得ですが、ちょっとした注意点を守らないと、無駄になってしまいます。
買いすぎるとクレジットカードが利用停止になる恐れ
お得に電車に乗ろうと思って回数券をクレジットカードで購入しても、クレジットカード会社がそれを「換金目的」と判断すると、クレジットカードが利用停止になる可能性があります。
必要以上の回数券購入にはくれぐれも注意してください。
また、大手旅行代理店「H.I.S.」ではスマホ決済「PayPay」を利用可能ですが、回数券の購入は加盟店利用規約で取り扱いを禁止しているため、利用できません。
ICカード専用改札は使えない
回数券は磁気回数券(紙の回数券)として発行されます。
磁気回数券はICカード専用改札を使えませんし、駅員不在でIC専用改札口(北千住駅の千住ミルディス改札など)の場合は磁気回数券では出られませんので、注意しましょう。
払い戻しは損をする
お得と思って新幹線回数券を購入したものの、使わないので払い戻そうとしても、全ての回数券が未使用の状態に限って払い戻し可能で、しかも手数料220円がかかります。
新幹線以外の回数券は一部使用済みでも払い戻し可能ですが、やはり220円の手数料がかかるので、1枚の運賃が少ない回数券ほど損です。
金券ショップに売ったとしても、かなり安い金額で買取されます。
9月までに買って12月までに使い切る

回数券は9月までに買って、12月までに使い切るのが最もお得です。
電車の回数券には主に普通回数券・時差回数券・土休日回数券の3種類があり、利用日時に最も制約が多い土休日回数券が最も割引率が大きいです。
対応券売機であれば、交通系ICカードの残高から購入可能で、交通系ICカードにクレジットチャージすれば、クレカのポイントもゲットできます。
10月からは回数券も値上げされますので、9月中の購入がおすすめです。
ただし、払い戻すには手数料がかかり、金券ショップでも買い叩かれるので、転売は考えずに9月に購入した場合の有効期限である12月までに使い切りましょう。(執筆者:角野 達仁)