SBI証券の米国株取引に念願の逆指値注文が追加されました。
マネックス証券やサクソバンク証券は米国株投資の逆指値注文に対応していましたがSBI証券では使えませんでした。
あらかじめ決めた株価まで値が下がったら損切りを自動的にできる逆指値ができないと米国株投資では大損につながる可能性があります。
しかも米国株は日本時間の夜中に動いているため逆指値が使えないと
とうこともあるのです。
逆指値がないことが理由で他のネット証券を使わざるを得なかった投資家も、SBI証券を米国株投資のメイン取引に利用しやすくなりました。
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目次
SBI証券の米国株取引でついに逆指値が可能になります
SBI証券の逆指値の特徴は
・ 逆指値の成行指定
・ 90現地営業日まで逆指値を維持できる
この3点です。
簡単に言えば、あらかじめこの株価まで下がったら売って、この株価以下になったら成行で売って、と注文を出して置けるわけです。
しかも毎日、同じ逆指値をする必要はなく90営業日、逆指値注文を残しておけるため毎晩「逆指値」を指定し直す手間もかかりません。
マネックス証券の逆指値も最大90日まで逆指値を置いておけるため逆指値の性能に関しては差がなくなったと言えるでしょう。
SBI証券の強み
SBI証券が逆指値注文を可能にしたことでSBI証券を外国株のメインプラットホームにしやすくなったのではないでしょうか。
SBI証券の外国株の強みについてあわせて解説します。
1. 住信SBIネット銀行との連携
住信SBIネット銀行は外貨両替の手数料が安く外国株を投資する際の外貨調達でおすすめです。
SBI証券は住信SBIネット銀行と連携をすることで外貨の即時入金が無料になります。
同じSBIグループだからこそできる強みです。
逆指値が使えないためSBI証券の米国株取引を避けていたが住信SBIネット銀行の両替は魅力的なのにと考えていた投資家も多かったのではないでしょうか。
2. 米国株の貸し株ができる
SBI証券には米国株を貸株して金利を受けとれるカストックという仕組みがあります。
日本株の貸し株に対応しているネット証券はいくつかあるもののSBI証券の米国株の貸し株対応は珍しいサービスです。
長期投資で米国株をホールドし続けるなら貸し株をして金利を受け取るという選択をとれるのもSBI証券の面白いところです。
3. 米国株以外のASEAN株にも強い
SBI証券は中国株だけではなくタイ株、マレーシア株、インドネシア株、シンガポール株、ベトナム株などASEAN諸国の株にも直接投資できます。
米国株以外の新興国株投資をする投資家ならばSBI証券をメインの取引プラットホームにすると便利です。
ただし米国株のように逆指値などの多様な注文にはASEAN関連株などでは対応していません。
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米国株取引の環境が同業他社との競争でますます便利に
米国株取引の環境は最低手数料の各社の値下げ合戦などさまざまなところで競争が進み投資にとっては便利な環境が整いつつあります。
日本のネット証券の外国株取引の環境は近年とても良くなりました。
米国株投資のハードルは今後もますます低くなって行くでしょう。
米国株投資のハードルはどんどんさがる
SBI証券が米国株取引で逆指値注文の導入を発表しました。
逆指値が使えるようになれば夜中に米国株の持ち株が暴落してもあらかじめ決めた価格で損切りができます。
しかも90現地営業日まで逆指値の注文を置いておくこともできるため毎晩、逆指値を入れる手間もありません。(執筆者:田守 正彦)