先週は、前週の反発開始のような週末の動きを継続し、反発で連休明け、9月の高値と4月の高値を意識する所で週初めとなりました。
翌日には一気に窓空けで9月4月の高値を突破し、さらなる上値追いとなるか? 注目させる動きの中、陽線を建てることが出来ずに上髭長めで小陰線、しかも今月に押した場面からちょうど9営業日(基本数値の日柄)です。
上抜けはしたものの上値の重さの雰囲気を出し、そのまま週末まで同じ値ごろで上髭を出しながら日柄調整的な動きで週末入りとなりました。
通常の動きであれば、10月15日から16日(現在の直近高値)の窓空けて寄り付いた時点で、年初来高値更新によってさらなる上値追いをするのがセオリーですが、当日を含め週末までの3日間、足踏みをするという動きとなりました。
この高抜け後の足踏みは、セオリーではオバーシュートの時の動きで、上抜けはしたものの、明確な突破とならず押す未来が想定されます。
となれば現段階では、高抜けした事実はあるものの、6月8月の安値と4月9月の高値の範囲内のBOXは継続していると考えるのも一つのシナリオとなります。
そして今回、高値を付けた10月15日に向けて三空を形成しての「とんかち」ですので、天井圏を形成している可能性は過分にあると考えますが、下げ始めないことには、なんとも言えない状況にあります。
そもそも今回の上抜けの要因となる米中協議の部分合意に関しては、報道はするものの、具体的な合意内容も出てこず、実体経済の改善につながるものなのか?
それがわからない中での期待の反発ですので、実態が見えないとこの要件での上値追いは見込めないと考えます。
週後半の英国のEU離脱の報道も、まだ英国国内の意見がまとまってない中でのEUとの合意という事で、好材料悪材料の見わけも付けられない状況です。
そんなどっちつかずの一週間を、週明けの後半には9月末の半期の決算発表が本格的に出始めます。
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この決算発表で、今年度末の予測値と2020年度の計画も大きく注目されることと思います。
内容によって相場に対してのインパクトも考えられ、さらなる上値追いを演出するのか? 押しはじめのきっかけとなるのか?
明確な予測は立てづらい中、私から見える景色では、今出ている材料だけだと、押すことを想定しています。
もちろん、予想していないような隠し玉的なニュースなどがスクープされたり、発表されたりすれば話は別ですが、現在、世界、国内を取り巻く環境から、相場が上値追いは考えにくい状況であると思います。
そうはいっても上がってしまうときは上がるので、上抜けている現実をふまえつつ、上げていく事も想定しての建玉は必要であると考えます。
このように、私の中では押すという事を発言しながら、上も意識するということに疑問を抱えている読者も多く、上げても下げてもいい状態で建玉をすることに疑問を投げかけてくる方が多くいます。
まあ当然のことで、当初、初心者の私も、その一人でした。
しかし、実際の相場を経験していくと、両建てをして上げ下げに備える瞬間が多くなることが心地よくなります。
大きく儲けるのでなく大きく損を出さない。
取りやすいところできっちり取る。というスタンスに変えたときに、自分の投資成績は大きく安定し始めます。
この事を自分自身の中で納得して実行できるようになるには、数年のキャリアは必要であると考えます。
そして、それらが納得できたときに、更なる次のステージでの悩みが出てきます。
この世界を経験して思う事は、どこまで行っても、新たなる学びや、新たなる気づきがあるのだという事です。
そして、CME日経先物を見ると、週明けは大きく上下することは想定できず、小幅な値動きで気持ち上になるかなと考えます。
したがって週明けは、先週後半の3日間のもみ合いの範囲内で動くことが想定されますが、米国が弱く、大き目な陰線を引いている原因が、米中問題が懸念となっていることで、日本市場も週明けどのようになるか見ものです。
目次
現状分析
5日線
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一週間を通して上向きで、上に乖離した状態で、一週間を経過し強い状況を維持しています。
そして先週、だましのデットクロスから、本物のゴールデンクロスとして、さらなる上追いを示唆するも、日柄調整的な動きを呼び込んでいますが、どうなるでしょうか?
25日線
上向きを変わらず継続し、一旦緩くなった角度も再度、角度を強くしています。
位置も上に乖離を継続し、順調に上昇を示しています。週末の乖離の最大値で3.5%となっており、もう少し上への乖離に余地を残した状況です。
75日線
変わらず上向きで位置も上を維持しています。
移動平均線の並びと向きが、上から、ローソク足、5日線、25日線、75日線、100日線、200日線となっており、最大級に強いトレンドを示しています。
そしてすべての移動平均線が上向きで完璧な上昇トレンドを示す形状となっており、上昇を示すピークとなっています。
トレンドライン
目先、上の抵抗線として、昨年12月3日の戻り高値が目先の意識するラインとなります。
さらなる上に10月10日から11日にかけて空けた窓が抵抗帯となりそうですが、両方とも1年ほど前のものですので、どこまで機能するかは微妙で、上への勢いがつくなら昨年の10月の高値を意識する必要はありそうです。
トレンドラインではないのですが、4月9月の高値を抜けているので、計算式としてN値E値V値は、計算していくべきとも思います。
下に関しては、目先、10月15日から16日にかけて空けた窓を埋めるか注目で、その下には、4月9月の高値の横軸が機能してくると考えます。
そして25日線と、前週記載の8月26日と10月10日の安値を結んだラインが気になります。
テクニカル指標
一目均衡表
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完全上昇シグナルで、完璧な強さを示しています。
ただ、この週末、週明けのところで、雲のねじれとなっていることが、何を示すのか週明け注目です。
ボリンジャーバンド
バンドが収束を終え、拡散とまではならず、上向きなのか平行なのか?という動きとなっています。
+3σは開き、-3σは平行、この後、どちらの動きと他のラインが合わせてくるかで、方向性が見えてくるかもです。
位置としては、+2σを突破したところで足踏みですので、ボリンジャーウオークとなるのか? BOXとなるのか?
まだ判断するには材料不足という状況です。気持ち+2σを突破したという事で、上値追いの可能性が高いかなと感じます。
スローストキャスト
しっかり上まで上げてデットクロスとなりました。
2本のラインの落ちかたが緩やかですので、強さを感じます。
この後、どこまで降りるか?どこでゴールデンクロスとなるかに注目です。
総合判断
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上抜けした事実があるので、上値追いの可能性を意識しつつ、上抜けたのに勢いがないことで、上値の重さから天井圏にいる可能性も意識しながら、玉の操作でしのぐという事になると考えます。
なかなかわかりやすい相場は来ない状況ですが、こういう時こそ我慢で、しっかり引き付けて、軽はずみにヤマを張らず、疲れたときには休み、意固地にならず対応すべきと考えます。
ファンダメンタルとテクニカル、どちらを優先という永遠のテーマが続いています。
目先はテクニカル重視がいつも言う事ですが良いとは思います。
先週の台風から気温も下げ初め、肌寒くなっています。健康管理をしていきましょう。(執筆者:城 晶子)