公共料金・税金は定期的に支払わなければいけない一方、割引をなかなか受けにくい支出でもあります。
しかし、公共料金・税金は結構な金額になることから、支払い方法で少しでも割引を受けられれば、金額的には大きな割引ですよね。
この記事では、公共料金・税金などを支払い方法でお得にする方法について解説します。
目次
電気・ガス料金はクレカ払いや口座振替がお得
われわれの生活に不可欠なもの、それは電気です。
電力会社を利用者が自由に選べるようになり、少しでもお得な電力会社を選べるようになりましたが、同じ電力会社でも支払い方法でお得になる方法はあります。
東京電力なら「TEPCOカード」で最大2.5%還元

≪画像元:TEPCOカード≫
東京電力と契約しているのであれば、最大2.5%還元を受けられる「TEPCOカード」がお得です。
TEPCOカードは初年度年会費無料(2年目以降は税別1250円)ながら、
・ TEPCO年間取引額が50万円以上
の条件を満たせば、電気料金の2.5%分のポイントが還元されます。
口座振替割引なら月54円の割引も
従来からの電気料金システム「従量電灯B」などを利用している方は、口座振替割引も見逃せません。
口座振替にすると月54円割引となりますので、月々の電気料金がさほど多くない人はこちらがお得かもしれません。
ENEOSでんき・ENEOS都市ガスなら「ENEOSカード」

≪画像元:JXTGエネルギー≫
新電力のENEOSでんきと契約している人はENEOSカード、特にポイント還元に強みを持つ「ENEOSカード P」がおすすめです。
ENEOS SSの利用1,000円ごとに30ポイント、それ以外の利用では1,000円ごとに6ポイントが貯まります。
さらに、ガソリン・軽油・灯油代が1円/L引き、ENEOSでんき・ENEOS都市ガスの支払いに利用すると、毎月の電気料金・ガス代からそれぞれ100円割引されます。
NTTクレカなら固定電話料金が安い テレカも活躍!
携帯電話の普及で存在感が薄くなっている固定電話ですが、企業ではまだ活躍していますし、固定回線があるとローン審査などで有利になるというメリットもあります。
あまり使っていない固定電話、少しでも負担を減らしたいものですね。
NTTグループカードで最大60%キャッシュバック

≪画像元:NTTグループカード≫
NTTグループカードを利用すると、以下の流れで最大60%のキャッシュバックを受けられます。
1. キャッシュバック対象料金(上限1万5,000円)の支払いをNTTグループカードで行う
2. 月間カードショッピング金額に応じてキャッシュバック率が決定
3. キャッシュバック率に応じてキャッシュバック対象料金からキャッシュバック
キャッシュバック対象料金には、
・NTT東日本
・NTT西日本
・NTTコミュニケーションズ
・NTTドコモ
など10社がラインナップされており、簡単に月1万5,000円は達成できそうです。
NTTグループカードを月5万円使うだけでもキャッシュバック率は3%となり、かなりの高還元率ですね。
余っているテレホンカードを有効活用

≪画像元:NTT東日本≫
財布やタンスの奥底にテレホンカードが眠っていませんか?
もう使わないし、かといって買い取ってくれる業者も少なくなっています。
そんなテレホンカード、実はNTT東日本・西日本の電話料金支払いに使えるんです。
申込用紙・郵送先宛名紙・未使用のテレカ(額面が500円、1,000円に限る)を準備して、特定記録郵便で送ると、翌月以降の支払いに充当できます。
基本料金・国際電話・ひかり電話などの料金には充当できず、テレカ1枚につき税別50円の手数料がかかりますが、買取だと半値以下に下がるので、固定電話料金に充当した方がテレカを有効活用できますね。
NHKの受信料は家族割引で半額に
「NHKをぶっ壊す!」で話題になったNHKの受信料ですが、実家と生計を同一にする人であれば、2件目以降の受信料を半額にできる家族割引を適用可能です。
親元を離れて一人暮らしをしている学生、家族と離れて単身赴任している人など、重宝しそうです。
家族割引について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
住民税・所得税(ふるさと納税)はポータルサイト経由で
最近よく聞く「ふるさと納税」は、自分が応援したい自治体を選んで寄付をした後に、所定の手続きをすると住民税・所得税の還付・控除が受けられる制度です。
「お礼の品」を届けてくれる自治体も少なくありません。
効率的にふるさと納税をするため、数多くのポータルサイトが開設されていますが、ポータルサイトを経由させると以下のようなお得がいっぱいです。
「楽天ふるさと納税」なら買い回り&SPUで高還元率

≪画像元:楽天ふるさと納税≫
楽天では、「買い回りキャンペーン(楽天お買い物マラソン)」というものを実施しています。
文字通り、楽天市場内のショップで買いまわると、ショップ数に応じてポイント還元率が最大10%となるものです。
楽天のふるさと納税ポータルサイト「楽天ふるさと納税」も対象となっていて、
とカウントされます。
10自治体への寄付で寄付額全額がポイント還元率10%です。
また、楽天ではSPU(スーパーポイントアッププログラム)も実施しており、楽天内のサービス利用状況に応じて還元率が15%プラスされ、合計25%となります。
SPUの還元率を上げるのには、楽天カード・楽天プレミアムカードが有効です。
「ふるさとプレミアム」ではAmazonギフト券がもらえる

≪画像元:ふるさとプレミアム≫
「ふるさとプレミアム」では、
・ふるさとプレミアム会員(登録無料)に登録済みでログインされた状態で行われた寄付
・クレジットカード決済による寄付
の条件を満たすと、寄付額の3%分のAmazonギフト券がもれなくプレゼントされます。
寄付額が大きいほど、もらえるAmazonギフト券の額面も大きくなり、お得です。
もちろん、クレジットカードのポイントも還元されます。
国民年金は「前納」で保険料が割引に
国民年金でお得なのは、まとめて保険料を納める「前納」です。
口座振替・現金・クレジットカードの支払い方法で、6か月・1年・2年前納があり、保険料を毎月納めたときと比較した割引額は以下の通りとなります。

最もお得な支払い方法は、口座振替による2年前納です。
クレジットカード払いにすればポイント還元も受けられますが、アメックスはポイント還元率が半減(200円=1ポイント)するので注意しましょう。
また、アメックスは国民年金だけでなく電気・ガス・水道・税金なども還元率が半減します。
多くの税金・公共料金でお得になる支払い方法
ここまでは、特定の公共料金・税金でお得になる支払い方法を紹介しました。
しかし、「支払先ごとに支払い方法を変えるのは面倒」という方も多いでしょう。
ここからは、多くの税金・公共料金でお得になる支払い方法を紹介します。
【12/27まで】三井住友カードに新規入会で20%還元

≪画像元:三井住友カード≫
12月27日までに、三井住友カードに新規入会してVpassアプリにログインすると、入会月+2か月後末までの利用金額の20%(上限1万2,000円)がキャッシュバックされます。
6万円利用まで20%の計算ですが、それだけでは少ないという方もいるでしょう。
三井住友カードは基本的に1人1枚しか発行できませんが、例外もあります。
1つの契約でVISAとMastercardの2枚を持てる「デュアル発行」ならば、2枚分のキャンペーン枠(上限2万4,000円)がもらえます。
また、「エブリプラス」というリボ払い専用カードは、すでに三井住友カードを持っている人でも新たに申し込める唯一のクレカで、こちらでも2枚分のキャンペーン枠をもらえます。
こちらのキャンペーンについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【12/31まで】JCB CARD W/JCB CARD W plus Lに新規入会で5%還元

≪画像元:JCB≫
12月31日までに「JCB CARD W/JCB CARD W plus L」に新規入会すると、入会後3か月間のポイントが10倍(還元率5%)になります。
ただし、ポイント還元率5%の上限利用金額は30万円で、超過分については2%となりますので、注意しましょう。
【12/20まで】イオンカードの公共料金の新規登録・利用で最大2,500ポイントプレゼント

≪画像元:イオンカード≫
12月20日までの期間中、キャンペーンに応募の上で対象の加盟店の支払いをイオンカードのクレジット払いにすると、加盟店の数に応じて最大2,500ポイント(3加盟店以上)がもらえます。
対象の加盟店には、
・携帯電話
・固定電話
・電気
・ガス
・水道
・放送
・国民年金
など多くのジャンルからたくさんの企業がラインナップされていますので、2,500ポイントGETは極めて現実的です。
もちろん、利用金額の0.5%分のポイントは別途もらえます。
地方公共団体が採用するPayPay請求書払いは還元率0.5%以上

≪画像元:PayPay≫
クレジット払いできない公共料金・税金もありますが、そんな支払いでもお得になれるのが「PayPay請求書払い」です。
払込票のバーコードをスマホでスキャンするだけで、面倒な入力作業などもほぼなく簡単にPayPay残高から支払いができます。
206の地方公共団体など(2019年10月現在)で、
・ 国民健康保険料
・ 水道料金
・ 住民税
・ 固定資産税
・ 保育料
・ 介護保険料
・ 下水道使用料
など、税金や公共料金などの支払いに利用可能で、支払い金額の0.5%分のPayPayボーナスがもらえます。
ヤフーカードを使ってPayPay残高に事前チャージしておけば、チャージ金額の1%分のTポイントも獲得可能です。
クレジットチャージしたnanacoを使いセブンイレブンで支払う
セブンイレブンでは、料金収納代理業務を行っています。
税金・公共料金などの払込票をレジに持って行き、現金またはnanacoで支払えるサービスです。
nanacoで収納代行を利用してもnanacoポイントは貯まりませんが、nanacoにクレジットカードでチャージすると、クレジットカードのポイントが還元される場合があります。
nanacoへのチャージでお得なクレジットカードについては、以下の記事をご覧ください。
塵ほどのわずかな割引も、積もれば大きな金額になる!
「塵も積もれば山になる」ということわざがありますが、今回の記事でも言えることです。
電気料金の月54円の口座振替割引も、1年続ければ648円となってランチ代くらいにはなります。
他の割引方法も1つ1つはわずかですが、すべて実行すれば相当な金額が浮くでしょう。
一度設定してしまえばあとは自動的に割り引かれるものが多いので、面倒でも手続きをしましょう。(執筆者:角野 達仁)