家計簿は、節約したい、貯金したいと願う私たちが利用するとても身近なツールの1つです。
親の時代からも使われ続け、現代ではアプリやオンラインソフトなどでさらなる進化を遂げています。
時代が変わって家計簿が進化しても、「続かない」という声だけは変わりません。
今回は、市販、オリジナル、オンライン、アプリといろいろと試した筆者が、今いちおしの家計簿のつけかたを紹介します。
家計簿にできるだけ時間を取られたくない方におすすめです。
目次
購入頻度高・つけるの面倒な生活用品が曲者
家や車のローン、教育費、保険料などの固定費は、あらかじめ金額がわかっているため、家計簿をつけるにもそれほど苦労はないと思います。
時間をとられるのは、金額は少ないけれど品数が多く、頻繁に購入する食品・食材や洗剤、ティッシュといった生活用品ではないでしょうか。
これらの支出は、自分自身が使いすぎに気づけないと、赤字になりやすい要注意項目でもあります。
品目はいろいろあっても、気を付けたいのは数字(金額)です。
かつて筆者はアプリのカメラ機能を利用して品目と金額を細かくつけていましたが、残念ながら見返すことも少なく節約効果は感じられませんでした。

つけるのは項目と金額だけ「ざっくり時短家計簿」
そこで、いっそのことざっくりとした家計簿でよしとします。
お肉や野菜、ティッシュが幾らなどといった
でOKとするものです。
スーパーやドラッグストアで、食品や洗剤などが混在したレシートになってしまうことはよくあります。
しかし、この方法であれば、項目ごとに合計額を記入するだけです。
もっとも、それさえも無精する筆者は、生活用品は全てポイントで賄うと決めているため、お金を支払うのは食品だけです。
たとえスーパーで山盛り買っても、家計簿に記入するのは「レシートの合計金額 = 食費」のみですから、数分で終わります。
それだけを自分に言い聞かせ、1か月のトータルで予算で帳尻が合えばそれでよしとしています。
「ざっくり時短家計簿」2つの注意点
ざっくりした時短家計簿は、面倒臭がりの筆者でも続いているおすすめの方法ですが、以下の2つの点に気を付ければ、さらに節約効果があがります。
注意点1:底値は家計簿と別に意識する
家計簿を記入するメリットのひとつに「今日はお肉が高かった」というように1つ1つの品目を振り返って反省できることがあります。
前述の方法では、品目の設定自体をしませんから細かい金額までは調べようがありません。
しかし、次回の買い物のために、商品の価格を理解しておくのは大切なことです。
品目ごとの底値は把握しておきましょう。
そうすれば、赤札に踊らされることなく真のお得を見逃しません。
調味料などは特に、店舗により底値が違います。
アプリなども活用して自分はいくらだったら買うのかを頭に置いておきましょう。

注意点2:レシートを次回に生かす
食品のように1か月で数回に分けて支払う場合には、レシートを利用して次回以降の買い方を考えておくと、よりうまく家計管理ができます。
例えば、蛍光ペンなどで
・肉や野菜、嗜好品を色分けし、自分の買い物傾向を探る
視覚的な効果は大きく、使いすぎを実感できます。
家計簿が節約に結び付く2つの理由
とても「ざっくりした家計簿」を紹介しましたが、家計簿の存在意義をひしひしと感じています。
家計簿が節約に結び付く理由は、
2. 記録し残しておくことで、必要金額をさかのぼって調べられる
ことです。
といった具合に、将来の計画に役立ちます。
このようにして満足感を重視しつつ貯金に与える影響を最小限にした予算設定できるようになります。
続けるとさらに価値が生まれます。
ぜひ試してみてください。(執筆者:吉田 りょう)