児童手当は、子どもを養育する家庭生活の安定と、子どもの健全育成および資質の向上を目的とした子どものための大切な手当金です。
また同時に、子どもの成長にともなって増えていく教育費の土台になる大切な手当金でもあるのです。
子どもが中学校卒業まで支給される児童手当を教育費に変える鉄則は、
がポイントといえるでしょう。
目次
0歳から中学卒業時までに支給される「児童手当」の総額は約200万円
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児童手当は、6月、10月、2月の年3回、支給月の前月分までが養育者の指定口座に振り込まれます。
子どもが生まれた月から15歳になった3月まで継続して支給されるので、子どもの誕生月によって支給額に差額はあるものの、約15年間で約200万円の児童手当が支給されることになります。
つまり、何もしなくても15年間で200万円の教育資金を貯められます。
原価割れの心配もないので、民間保険会社の学資保険よりも確実に教育費を準備できます。
児童手当は子どもの教育費のベースになる給付金
子どもにかかる教育費の高騰についてよく話題になっていますが、児童手当は子どもの教育費の土台にもなります。
例えば、3歳以降に支給される月1万円の児童手当を5年間貯めれば60万円になります。
もし小学生~中学生の9年間の児童手当を貯蓄すれば合計108万円になり、高校受験や入学金にも使えるだけでなく、大学への進学費用の一部としても使えます。
しかし、児童手当を「子ども費」として家計の一部として組み入れると、家計に余裕ができたように感じてしまい、年12~18万円の児童手当は生活費に紛れてあっという間になくなってしまいます。
児童手当の大切さは子どもの進学時に実感できる
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高校進学や大学進学が近づいてくると、親としては高額な入学金や授業料が不安になってきます。
時には、その不安から子どもの未来に制限をかけてしまうこともあるかもしれません。
たしかし高額な教育費を家計から捻出するのは大変ですが、それまで貯めてきた児童手当があれば余裕を持って子どもの進学希望を聞けます。
つまり、
なのです。
筆者も、子どもが私立高校を希望した時は高額な入学金や授業料、学納金に不安を感じていましたが、それまで貯めてきた児童手当でカバーすることができました。
その時はじめて、どんなに生活が苦しくても生活費に組み込まずに貯めてきた児童手当の大切さを心から実感しました。
児童手当を生活費に組み込んでいるなら、今すぐに家計の見直しを
もし児童手当を生活費の一部に組み込んで家計を管理しているなら、今すぐ家計の見直してみましょう。
毎月1万円の節約は、さほど難しいことではありません。
生活にストレスを感じない程度の節約を心掛けて、児童手当がなくても健全に回せる家計の状態に組み直すだけのことです。
子育てには、どうしてもお金がかかります。
しかし、せめて子どもが小学校6年間の児童手当はできるだけ貯金に回し、進学時など本当に必要になるタイミングになるまで使わないようにしましょう。(執筆者:花見 結衣)