法事は普段なかなか執り行うことがありません。
なにをどう準備すればいいのか、そしてどれくらいの費用がかかるのか分からないことも多いです。
この記事では、そんな法事の準備についてわかりやすく解説いたします。
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目次
法事は何のためにするの
法事とは、ご先祖様や家族の冥福を祈るために家族や親族が集まって執り行う仏事のことです。
僧侶に自宅まで来てもらうか、あるいは家族や親族がお寺に集まって供養をします。
葬儀後の法事は定期的に行われますが、四十九日法要、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と続いていきます。
法事を行うことにはさまざまな意味があります。
亡き人をしのんで供養するだけでなく、法事をきっかけに家族や親族のつながりを再確認できますし、お寺との定期的なつながりの場にもなります。
亡くなった人とのつながり、この世に生きるもの同士のつながり、さまざまなつながりを確認し合う場が、法事なのかもしれません。
法事の準備に何が必要なのかをまとめました。
日程と場所の決定
まずは日程と場所を決めます。
僧侶と相談しながら決めていきましょう。
日程は、本来は故人さまの命日がよいのですが、平日で親族たちが集まりづらい場合はその手前の土曜日や日曜日に執り行うのが一般的です。
また法事を行う場所は、自宅、お寺の本堂、葬儀場の法要室などがあります。
どれくらいの人がやってくるかを計算した上で、部屋の広さ、アクセスのよさなどから検討しましょう。
料理や引き物の準備
参列者には、法事のあとに料理をもてなし、引き物を用意するのが慣例です。
料理は仕出し業社に配達してもらうか、あるいはこちらから料理店に出向くのも良いでしょう。
予算は一人当たり3,000円から5,000円くらいでしょう。
また、引き物は1組につき1つほど用意します。
こちらも予算は3,000円から5,000円くらいでしょう。
位牌やお墓の準備
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四十九日法要の場合は位牌の準備が必要です。
位牌の作成には数週間かかるので、早めに仏具店に相談しましょう。
費用相場は2万円から5万円くらいでしょう。
また、法要の日に納骨もするのであれば、お墓の準備もしなければなりません。
すでにお墓がある人は、故人さまの戒名などを墓石に彫刻するので、こちらも早めに石材店に相談しましょう。
費用相場は5万円前後です。
また、お墓がない人は墓石や納骨堂など、遺骨を納める場所をこの機会に検討しても良いでしょう。
お寺へのお布施の費用
お布施の費用にはそもそも決められた値段というものがありません。
お寺によっては価格が決められているところもありますし、「お気持ちで」というお寺もあるでしょう。
その上で、よく言われているのが3万円から5万円くらいの金額です。
また、僧侶の送迎や料理の手配の代わりに、お車代やお膳料を用意するとより丁寧です。
こちらも5,000円から1万円が相場でしょう。(執筆者:五十嵐 信博)