皆さんは、「健康ポイント制度」という事業を聞いたことはありますか。
多くの自治体が導入しているので、町の広報誌やホームページなどで見ることができるでしょう。
健康ポイント制度の目的は、いかに健康寿命を延ばし病院にかからなくても良い体を作る取り組みを通じて、医療費の削減と自身の健康を目指すものです。
その内容は、ただ一生懸命に運動をするだけではなく健康診断などの予防も含まれています。
運動や健診など、健康に関することに取り組むことでポイントを貯め、ポイントに応じて自治体で準備した特典が受けられます。

目次
健康ポイントの具体例
では、具体的に健康ポイント制度について見ていきましょう。
1. 宇都宮市の取り組み
ここでは最初に宇都宮市の場合を簡単に紹介します。
宇都宮市では18歳以上の方を対象に「うつのみや健康ポイント」という名称で実施されています。
運動や体重の記録や健診の記録などの成果として体重の適正化といった活動にポイントが付与されます。

ポイントの交換
宇都宮市の場合は、1年間で貯まったポイントは、翌年に5,000ポイントを上限にして図書カードや私有地施設の利用券などと交換できます。
また、協賛しているお店や企業で利用できます。
参考元:宇都宮市HP
2. 秋田県男鹿市の取り組み
そのほかにも、秋田県男鹿市ではポイントの特典としてズワイガニや秋田牛、人気のゲーム機、お買物券などを準備し、年に2回抽選を行うとしている自治体もあります。
この抽選会に参加するためには、健康ポイントを貯めて応募はがきを投じるのです。
男鹿市では、この抽選会を市の行事に組み込むなど楽しい企画として取り入れています。
参考元:男鹿市HP
健康ポイントが付く企画やイベント
健康ポイント事業については、各自治体でさまざまな企画やイベントの工夫がされています。
参考までに、どのような体験をするとポイントが貯まるのかの例を参考までに列挙しておきます。
実際には自分が住んでいる自治体ではどうかを調べ、参加してみましょう。
健康ポイントの対象事業の例
・ 人間ドック
・ 予防接種
・ 禁煙教室
・ 献血
・ 骨粗しょう症予防教室
・ 子育て関連講演会
・ 栄養、口腔の健康教室
・ 認知症予防教室
・ 認知症カフェ
・ 介護予防サポーター養成教室
・ 認知症予防サポーター養成教室
・ 市民体力測定
・ チャレンジデー
企業向けの健康ポイントもある
最後に、企業向けの健康ポイント導入もあるので紹介します。
グッピーヘルスケアでは自社で開発したアプリを活用して、従業員の福利厚生として健康ポイントを提供しています。

方法は健康管理アプリを使って健康に良いことをすることで、健康ポイントが貯まります。
健康ポイントは、ギフト券や現金に交換できます。
この健康管理アプリ「グッピーヘルスケア」による企業向け健康ポイントプランは、従業員1名に付き月額「300円、1,500円、3,000円」の3プランの中から導入できます。
健康ポイントを福利厚生の一環として取り入れるという方法は、社員の健康促進にもつなげることができ一石二鳥といえます。
「健康ポイント制度」への参加をおすすめします
国は健康長寿社会の構築に向け、1人1人が自らの健康は自らがつくるという意識を高めるための取り組みを推奨しています。
各自治体での健康ポイントの導入も国の「個人の予防・健康づくりに向けたインセンティブを提供する取り組みに係るガイドライン」に基づいています。(インセンティブ=意欲向上や目標達成のための刺激策)
今回紹介した健康ポイントへの取り組みでは、自治体によって対象年齢やポイントの付与の仕方が多様でした。
地域に住んでいる人の特徴を捉え健康つくりへの意識、参加意欲をいかに刺激するか考えられているのです。
健康であり続けることは自分のためにもなり、そして介護・医療の面で考えると生活においては節約にもつながります。
目的をもって楽しく参加でき、健康を維持できる「健康ポイント制度」への参加をぜひおすすめします。(執筆者:佐々木 政子)