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英語はいらない
勉強が必要と述べましたが、問題は「何を学ぶか」です。
何でもかんでもやみくもに突進すればいいというものではありません。
たとえば英語。
「ビジネスパーソンには英語が必須」と考える人は多いと思います。
私もかつてはそう考え、英語の勉強に励み、妻とともにフィリピン・セブ島に短期留学をした経験もあります。
その結果、なんとか仕事で使える程度の英語力は手に入れましたが、今は「英語は要らない」という考えに至りました。
必要があれば通訳を雇えばいいし、AIの発達で自動翻訳機も加速度的に進化しています。
同時通訳機能がさらに進化すれば、この先、通訳もいらなくなってくるはずです。
すでに「ポケトーク」はかなりのレベルに到達しています。
だから私にとっては、語学はもう勉強する時間がもったいない。
その時間があったら新しいビジネスを考えるなど、別の勉強に当てたりしたほうがはるかに建設的です。

これからの時代、 資格は要らない!
他にも自己投資の手段として資格は大人気です。
仕事をしながら学校に通ったり、通勤時間を使って勉強したり、ビジネスパーソンの資格取得熱は根強いものがあります。
でも資格は本当にそんなに重要なものでしょうか。
もちろん医師とか弁護士とか資格がなければ仕事ができないならば別ですが、そうでない限り、FPにしろ、MBAにしろ、どれだけその資格や学位がビジネスに有益に働くかは疑問です。
留意したいのは、どんな難関資格であっても、毎年「合格者」の数だけ、有資格者が増えていくということです。
その中にあって、自分の独自性を打ち出し、ほかの人と差別化していくのは容易ではありません。
公認会計士、司法書士などの難関資格を取得していて、非常に能力が高い人が開業をしたとします。
でも開業しても誰も来てくれなければ1円にもなりません。
集客能力、営業能力が別途、必要であり、それらは資格の勉強では教えてくれません。
「なんとなく将来役に立ちそうだから」など
漠然とした理由で取り組んでいないでしょうか。
自尊心を満たすため、見栄のための勉強だとしたら、それは時間とお金の損失。
「思考停止人間」 に陥らないために
資格がビジネスで「報われにくい」のには、もうひとつ理由があります。
資格の勉強は学校の勉強と同じ種類であり、要は「与えられたものを正確に記憶して再現する力」が求められているというビジネスとはかけ離れているからです。
学校の勉強も資格の勉強も出題範囲があり、問いが与えられ、正解があります。
しかし、ビジネスの現場では新しいことを考え出す力、前例のない問題を解決する力こそがモノを言います。
つまり、現実に求められていることとは正反対の行為であることがわかります。