葬儀をし、仏壇を構え、そしてお墓に納骨する。
故人様の供養はずっと続いていくのですが、そのひとつの区切りとして、納骨式はとても大切な儀式です。
納骨式までに、何を用意しなければならないのでしょうか。
その時に発生する費用とあわせて解説いたします。
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目次
1. 日程の調整(寺院との相談)
まずは寺院と相談して、日程の調整をします。
通常納骨式は、お墓がある場合は四十九日や一周忌、三回忌などの区切りの法要に合わせて行うのが慣例です。
また、忌日が平日の場合にはその近くの土日や祝日など、親族が集まりやすい日に執り行うケースが増えているようです。
2. 親戚や関係者への連絡
日程が決まったら納骨式に来てほしい人に連絡をしましょう。
納骨式に参列するのは通常は親戚程度で、さらに最近では家族葬が普及していることもあり、家族だけというケースも少なくありません。
もちろん逆に、親族以外の人でとてもお世話になった人がいる、というのであればそのような人を招いても構いません。
3. 石材店の手配(追加彫刻と当日の手伝い)
墓石の側面や、「霊標」と呼ばれる板石に、戒名、俗名、命日、年齢などを刻みます。
通常は、納骨式に間に合うように手配をするので、早めに石材店に相談しましょう。
ひと昔まえは石材店が石を持ち帰って工場で彫刻していたのですが、最近では高圧のサンドブラストを用いた現場彫刻が主流です。
費用の相場は、安くて3万円、高いところでは7万円くらいでしょう。
また、納骨式当日にも手伝いに来てもらえるよう依頼しておきましょう。
遺骨を納骨するためには石を動かさなければならず、慣れない家族が動かすことで、けがをしてしまったり、墓石を傷つけたりするおそれがあるため、石材店に任せておくのが安心です。
出張料の費用相場は1万円~2万円です。
お墓の構造によっては、石材店の手助けなく納骨できることもありますので、その場合は不要です。
4. お布施の用意

納骨式に来ていただく寺院へのお布施を用意します。
費用の相場は1万円から5万円ほどです。
地域性や寺院の方針によって変わってくるため、寺院に直接尋ねるのがもっとも望ましいでしょう。
またお車代やお膳料を用意するとより丁寧で、こちらは5,000円が相場です。
お布施は黒白や黄白の袋、お車代やお膳料は無地の袋に用意します。
5. お供え物の用意
お墓にはお供え物を用意します。
生花、供物、線香やローソクを用意します。
お供えしなければならないものに決まりはありませんが、地域性があるかもしれないので、寺院に相談しましょう。(執筆者:五十嵐 信博)