ダイヤモンドを投資対象として最初から考えるのはハードルが高いかもしれません。
しかしながら、太古の昔から人間がダイヤモンドに魅了されたのには訳があるのです。
人を惹き付けるものはいったい何かということを理解したうえで資産としてのダイヤモンドを購入していただきたいと思います。

目次
ダイヤモンド誕生の歴史
その誕生時期については諸説ありますが、50億年ほど前に地球が誕生し、35億年ほど前にダイヤモンド(鉱石)ができたと言われています。
人間が文明をつくるはるか昔から地球に存在して、その硬さゆえに手に負えなかった時代を経て、14世紀頃から人間は研摩という工程を考えるようになりました。
ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けないということを人間が理解した時点で、これ以上硬いものは地球上にはないことを確信したのです。
そして研摩すると魅力的な強い輝きを放つ宝石になることを発見しました。
そこから宝石としてのダイヤモンドの歴史が始まるのです。
ダイヤモンドの市場価値
現在ではダイヤモンドの4Cと言われる、色(Color)と品質(Clarity)と形(Cut)と大きさ(Carat)で価格のマトリックスを作り上げ、世界の相場を確立しています。
この4Cで価格が統制されている現在では宝石としてのダイヤモンドという立ち位置から、ダイヤモンド自体がコモディティ化してきているように感じます。
一般的なラウンドブリリアントカットがマーケットの90%を占めている現在では、誰もがクオリティで価格を確認することができます。
その歴史はデビアスに始まり、同社は現在に至るまで採掘量のコントロールから価格の変動を制御してマーケットを牛耳っています。
それゆえにダイヤモンドの価格が安定しているのです。
今年は、そのデビアスのダイヤモンド原石の販売が減少していて来年度の採掘量を減らすというアナウンスも出ています。
需要と供給のバランスをコントロールすることでマーケットの価格を安定化させているということの証でしょう。
ダイヤモンド購入時のポイント
基本的な知識はインターネットなどで情報収集することができます。
ダイヤモンドのグレーディングや価格マトリックスなどのマーケットの動向や情報はウェブでも収集できますが、さまざまな意見や見解があるので信用できるプロの意見を聞くことが大事です。
ダイヤモンドのグレードやスペックだけで判断しないことが重要です。
ダイヤモンドの中を覗くことでそれぞれの個性が見えてきます。
ダイヤモンド保管のポイント

グレードがトップクラスのダイヤモンドの場合、ケースから外に出さないことが重要です。
無傷のダイヤモンドとグレードが付いたとしても外的要因で傷が付くことがあります。
ジュエリーとして身に着ける楽しみを付加するのであれば、トップクラスのグレードでなくてもよいのではないかと個人的には思います。
身に着けたり、物に接触することでダイヤモンドに傷が付いた際には再研磨することで傷を取ることができますので、身に着ける場合には再研磨を考慮した大き目のサイズにすることをおすすめします。
ダイヤモンド売却のポイント
ダイヤモンドは長期保管するほど価値が上がっていきます。
価格は需要と供給のバランスで成り立ちますのでマーケットの動向は大事です。
所有したら5~10年の期間で市場価格を確認していくことをおすすめします。
まずはダイヤモンドの魅力に触れてみてダイヤモンドジュエリーを身に着けてみてください。
その魅力を肌で感じ取って知識を広げていくうちに、ダイヤモンドの資産性にも興味を持てるかもしれません。(執筆者:菅 好男)