「お金を貯める簡単な方法ってないのかな…」
このように、お金について悩みを抱えている方は多いと思います。
一生懸命働いてきてはいるものの、手元に残るお金の少なさに落胆していませんか。
お金を貯める、あるいはお金を増やすにはそれなりの知識が必要ということには多くの方が気づいているはずです。
それなのに、なぜ、上手にお金を増やせる人がいる一方で、なかなかお金が貯まらないと嘆く方がいるのでしょうか。
理由は、私たちはお金を増やす方法について誰からも学んだ経験がないからです。
お金を増やす簡単な方法があれば、今ごろ日本中の多くの人たちが裕福な暮らしを送っていることでしょう。
しかし、周りを見渡せば、裕福どころかお金がなくて困っている人のほうが多いのではないでしょうか。
それだけ、お金についての知識が不足している人がたくさんいるということです。
そこで今回から、「お金を素直に学ぶ教室」と題した連載をさせていただき、連載を通して「お金を増やす・貯める・豊かになる」方法をお伝えしていきます。
学習や勉強と聞くと面倒に感じることもあるかもしれませんが、ご自身の将来の幸せのために「素直な気持ち」でお金のことを知っていくことが大切です。
毎回5分以内で読める記事ばかりですので、一息ついたときにでもご一読ください。

目次
40代の貯蓄(金融商品保有額)平均は約1,000万円
「お金を素直に学ぶ教室」の第1回目は、お金がどんどん貯まる方程式をお伝えします。
「お金を貯める」、「貯蓄する」という言葉を聞いた時に気になるのは、周りの人の状況ではないでしょうか。
周囲の生活スタイルと比較する必要はありませんが、ご自身の年代の平均貯蓄額を知っておくことは「だいたいどのくらいお金を貯めるべきか」という判断材料になります。
平均貯蓄額については、生命保険文化センターが「2人以上世帯が保有する金融資産の平均額」としてデータを公表しています。
そのデータによると、40代の平均保有額は942万円で、金融資産の内訳は次の通りです。

では、この表から一体なにを読み取ればよいのでしょうか。
もし、この表と比較してご自身が次のケースに当てはまった場合、お金に関する知識(金融リテラシー)やお金を貯める仕組みを学んでいく必要があります。
2. 平均額と同じくらいの貯蓄はあるが、これだけでは将来が不安だという場合
「勉強が必要かもしれない」と感じた方は、まず「お金がどんどん貯まる方程式」から理解していきましょう。
貯蓄額を増やすには「お金が貯まる仕組み」を作る
「お金を貯められる人」と「お金を貯められない人」との大きな違いは、お金を貯めようとする気持ちや節約する意思ではなく、
にあります。
このサイトや記事をご覧になっているということは、あなたはお金に対する意識が強く、「お金を貯めたい」と思っているはずです。
私たちの周りに節約家は大勢いますが、彼ら・彼女らのすべて貯蓄できているとは限りません。
お金を貯められるかどうかということは、思いや意思にではなく、システム(=仕組み)を作るかどうかにかかっているのです。
では、どのようにしてお金を貯める仕組みを作ればよいのでしょうか。
「お金が貯まる方程式」で仕組みを作る
その方法として、「方程式」を使うとシンプルで分かりやすくなります。
(1) 収入 – 支出 = 種銭
(2) 種銭 × 収益率 = 利益
(3) 種銭 + 利益 = より高額な種銭
(4) より高額な種銭 × 収益率 = より高額な利益
(5) (3)と(4)をひたすらループする
※種銭とは、投資の元となるお金のこと
たとえば、毎月の給与から家賃や水道光熱費、スマホの通信料金など固定費を差し引くと手元にお金が残ります。
このお金をどう使うかはご自身の自由なので、時には洋服代に使ったり、旅費に利用することもあるでしょう。
確かに、こうした趣味やリラックスのために使うお小遣いも必要です。
しかし、毎月余ったお金を消費するばかりでは、手元にお金が貯まっていくはずがありません。
そこで、お金を消費するのではなく将来に投資して、「お金そのものに働いてもらう」必要があります。
投資には銀行預金や債券、投資信託、株式、外国通貨などがあり、運用することで利益が発生します:方程式(2)
その利益をもともとの種銭にプラスして運用すれば:方程式(3)
さらに運用効果が高まり大きな利益へとつながります:方程式(4)
このシンプルな方法を繰り返していく:方程式(5)
ことこそ、お金が貯まる仕組みなのです。
もちろん、投資する金融商品のなかには元本割れするリスクがあるものも存在するため、「お金を素直に学ぶ教室」の連載を追うごとに運用知識なども紹介していきます。
【次回】自分にはどのくらいの貯蓄が必要なのか
「お金が貯まる方程式」を理解できたら、今度は実践をしていかなければなりません。
この実践が最も難しい部分ですが、この連載ではできるだけシンプルな考え方と方法をお伝えしていきます。
実践の第1段階は「目標を立てること」です。
つまり、「自分にはどのくらいの貯蓄が必要なのか」という具体的な数値を設定するということです。
詳しい内容は、第2回で紹介します。(執筆者:柳本 幸大)