荒れた大発会からの幕開けとなるも、意図的な買い場を作ったかの如く、現状は何事もなかったかのような雰囲気で週末入りとなりました。
実際の心理としては、当然なかったことにできる状況になく、ことあるごとに悪材料として浮き彫りになるのではという不安要素となると思われます。
そうは言っても、政治的な動きでいくつもの悪材料を上手く切り抜けているトランプ大統領の手腕により、今回もすり抜けていく事もあり得るので、いつもの事ですが、絶対に下げるという認識は怖いと考えるべきです。
そんな中、先週の動きを細かく見ると年明けでもある週明けは、前週末に起きた中東問題に大きく影響され、大幅安(大きな窓空け)で寄り付き、その後も陰線形成となりました。
一気に大きく窓空けで25日線へと早すぎる大きすぎる乖離となったことで、翌日続かない悪材料によって楽観論から大きな陽線で買い戻しが起こしました。
これにより、下向いた25日線が再度上に向き、とても細かいですが波うち形成となりました。
この日の引けでは25日線に触れることなく推移し、翌日に再度、中東問題悪化(イランによる報復報道)があるも、大事とはなり切らず、大きく押すも止まるべきところで止まりました。
下げ幅縮小で下髭を作り結果安値更新はするものの下値が限定的な雰囲気を作り、25日線が再度向きを変え、更なる波うちを起こしBOX示唆。
翌日に中東問題楽観論が大きく窓空けで反発となり、一気に下落の雰囲気を払しょくし、25日線も奪回、再度25日線を上向きと、下がないという事を明確にする動きで、さらに翌日金曜日に反発となりました。
ただ、この週末金曜日の高値が止まるかもしれない節目に到達しており、この日が「満月」であること、日柄的に止まるかもしれないこと、そして大きくはBOX示唆してきた今週の動きから見ると、上限近辺に来ていることを考えると、押すかもしれないという気持ちで週末入りとなりました。
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そして米国は反落し、CMEも押していることから、週明けは下に窓空けで始まる公算です。
そうなると週末算出のSQ値が2万3857.19円で、金曜の大引けが2万3850円でSQ値を下回り、週明けの寄り付きも2万3700円近辺が想定されるとSQ値を下回ってくることから、当面SQ値が上値抵抗線となります。
あくまでアノマリーですので、確定要素ではないものの、過去のパターンからそのようなことになる可能性が高いのが現状であると考えます。
そして年始早々に始まった米国からのイラン攻撃、イランからの報復など、詳しく報道され始めたことで、今後の展開として綺麗に解決は無さそうというのが認識です。
そうなると小競り合い的なものが続くと想定され、そのたびにマーケットは揺さぶられ、今度は本物の下げが来るのか?という疑心暗鬼を持つも、深くは押さずに安値更新するも翌日に反発なんていう動きも想定されてきます。
そうなると実際の建玉は、どうしたらよいのか? となるわけですが、私的には、いつも通りです。
とにかく追いかけない、慌てない、シナリオを立ててシナリオに合わせて動く、これに尽きると思います。
この年始の空中戦的な窓空けの連日の動きも、追いかけなければ普通にしのげる動きだったといえます。
目次
現状分析
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5日線
昨年末からの流れで下向きのまま今週に入り、週半ばまでは下向きで、週後半には向きを上と変えました。
位置は下に乖離していたものの、木曜日に5日線を跨ぐ形で上に飛び出し、上に乖離しての週末入りとなりました。
25日線
前週というか昨年末まで上向きだったものが、年始の大幅下落で向きを下と変えるも、翌日には再度上としました。
翌日には下向き、そしてまたまた翌日には上向きとして、今週上向きだったものを下上下上として、これだけ過敏に向きを変えるのも珍しいぐらいの動きとなりました。
位置も今週初めに下抜けするも、週後半には上に飛び出し、上で週末入りとなりました。雰囲気としては、BOX示唆と言える動きとなっています。
75日線
変わらず上向きを継続するも、今週木曜の押しで乖離を詰め、触れる直前まで押すも、近づいたところで下げ幅縮小する形を作り75日線が抵抗線として機能した動きとなりました。
トレンドライン
下に関しては、横軸10月29日の高値、12月4日の安値の横軸が、今回抵抗線と機能して、私が提言するBOXの下減となっていると考えます。
さらには、8月26日と10月10日の安値を結んだ切上がりのラインも、割り込みはするも翌日には反発となっていることで現状は下値支持線となっていると考えます。
さらに下のラインとして、11月1日、21日の安値の横軸、ちなみにこの11月21日から週末がちょうど33営業日目でした。
その下は、9月19日の高値を意識したいと思います。
上に関してはこの週末機能した抵抗線として、12月17日と27日の高値を結んだ微妙に切り下がりのラインが、機能していると考えます。
横軸としては12月17日の高値がBOXの上限と考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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今週の押しで雲が抵抗帯として機能して反発を巻き起こしました。
現状は雲を維持し、基準線転換線の上にいるも、基準線と転換線がデットクロスしていることで、強いと言える形状には無いと考えます。
そして遅行線と日々線の関係を見ると、2日後がミニ天底一致となりますがどうなるでしょうか?
ボリンジャーバンド
バンドが完全に横向きとなり、方向感が消えました。
さらには各ラインが小刻みに波うちしていることから、BOX示唆と取れる状況です。
そして現状では-2σと;+1σの間で推移しているので、弱いBOXというのが今週の状況です。
スローストキャスト
切り下げたデットクロスも終了し切り上げにかかったことで、勢いある底割れの可能性は、一旦終焉と考えます。
この後、次のデットクロスの位置が上まで行くか?上まで行ききれないか?上まで行ききれない時に50%より上か? 下か? で強弱が見えてくると考えます。
総合判断
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トレンドはBOXを中心として、離れるとしたら下の方が現段階では可能性が高いと考えます。
下離れの可能性に関しては、週明け上抜けすれば消滅です。
そして今回のBOXが、どのぐらいの期間続くかは当然わからないですが、イメージは2015年6月から8月をイメージします。
下げ初めのパターンを頭にしっかりインプットしてください。
2019年4月、2018年1月、10月、2015年8月、12月、この辺りの日足チャートをしっかり見ておくことをお勧めします。
そして前回の記事の最後を、今週も引用します。
2020年も、まずは生き残る。そしてチャンスにしっかり動く。
毎年の事ですが、負の連鎖をどれだけ早く断ち切り気持ちを切り替えるか?
最後に、「欲の制御」です。「もっと上がるはず」「もう少し利益が出たら」「この損がプラスになったら切る」など、さまざまな欲のささやきが皆様の行動を遅らせます。
このささやき(自分の中にあるもの)に負けない自分になれるよう、お互いに努力してまいりましょう。(執筆者:城 晶子)