先週は、V字回復の流れから更なる反発となり、昨年末の高値を抜けるのか? 抜けないのか? 迷わせる動きとなり、週末金曜日に高値更新に至りました。
しかし、窓空けで高値更新を達成するも、当日が陰線となることで、さらなる上値追いをしていくかというと少々、疑問の残る形で週末入りとなりました。
過去の経験則からは、高値更新の足が陰線の時は、オーバーシュートのことが多く、さらなる上値追いとなる可能性は低いものの、全く無いわけではありません。
警戒は必要であるものの、現状がBOXの可能性が高い中での今回のパターンとなると、素直に高値更新してはいかないと考えるのが妥当と考えます。
しかし、現状BOXの上限近辺に一週間にわたり張り付いているので、いつ上抜けてBOX離れとなるか? という考えは捨てきれないのも現状です。
そして先週に入り為替は110円台に乗せてきています。
この為替だと、昨年からの流れでは2万4000円台にいることは妥当ではあるものの、この円安方向に向かう要素の理由がつかみきれないことから、このまま素直に見ていていいのか? という気持ちになります。
背景的には米中問題の緩和によるものだと想定はしますが、解決に向かっているかというと、そうは受け取れる状況になく、まだまだ世界経済の安定には程遠く、投資家の楽観期待が大きいと考えます。
そうなると何か悪材料が出たときの負のインパクトが大きくなることも想定されます。
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目次
週明け以降は12月末の第三四半期の決算発表が本格化
内容によって調整入りとあるのか? 高値更新していくのか? 来週後半には答えが出てくることが想定されますが、現状では答えを出すには材料不足と考えます。
そんな中、木曜日に出た1月10日の週の主体別売買動向を見ると外国人の売り越しとなり、昨年末の1日営業の売り越しと合わせて2週連続の売り越しとなっていることが何を示すのか? 興味深く見ていく必要がありそうです。
そして個人的見解は先週から変わらずで、現状はBOXという考えです。その上で、現在BOX上限近辺で膠着しているという考えです。
したがってこの週末の動作としては、売る動作として売り建てを建てることと、買い建ての一部利確という動きとなります。
このBOXというシナリオに関しては、2万4100円辺りを上限として大きな陽線か? 窓空け陽線で勢いを持って上抜けたときは、シナリオを変えることとなります。
ただ、その上にもう一つ2万4448円で一昨年の高値が、上値抵抗線として存在してくるので、上抜けの時の動作は少々迷いながら動くことになりそうです。
逆に素直に下げ始めたときに25日線をどのように割っていくかも注目で、BOXであれば難なく割り込むのですが、25日線でしっかり反発となったときに、そのあとの上抜けもあり得るので、やはり見極めは難しくなってくると考えます。
私自身は、現状は2015年の6月から8月の動きをメインとして、もう一つが2018年1月のパターンを想定しています。
どちらにせよ押すが大前提となっていますが、上抜けに関しても完全否定ではないので上抜けたときに関しては、素直に上抜けに合わせた建玉はしていきます。
現状分析
5日線
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前週に上向きと変え上に乖離した状況で先週入りし、その流れを継続したままの一週間となり、向きは上向き維持で位置も上への乖離を継続しています。
週明けに5日線を維持するか? 注目です。
25日線
前週に細かく波打った状況から一転、上向きとして一週間上向きを維持し、位置も上への乖離を維持した一週間となりました。
この動きだけ見ると上抜け示唆と取れますが、どうなるでしょうか?
75日線
変わらず上向きを維持して位置も上への乖離を維持しています。
全体的に先週に流れが変わるような形状となりましたが、先週は落ち着きを取り戻したような雰囲気です。
トレンドライン
前週と変わらずで、上に関しては前週末機能した抵抗線として、12月17日と27日の高値を結んだ微妙に切り下がりのラインは完全に突破して、次の抵抗線として、横軸が12月17日の高値のラインがBOXの上限と考えることが継続しています。
ここを明確に突破すると、一昨年の高値2万4448円の横軸が上値抵抗線となり、ここを突破したときは真空状態となり、上値に関しては計算式上の2万6700円近辺が意識されます。
下に関しては、横軸10月29日の高値、12月4日の安値の横軸が、今年の年始の押しで抵抗線と機能して、現在私が提言するBOXの下減となっていると考えます。
さらには、8月26日と10月10日の安値を結んだ切上がりのラインも割り込みはしたものの、下値支持線となっていると考えます。
さらに下のラインとして11月1日21日の安値の横軸その下は、9月19日の高値を意識したいと思います。
テクニカル指標
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前週から細かく変化し、基準線と転換線が同じ位置まで来てデットクロスをなかったこととする位置まで戻して、強い形状に戻りつつあります。
遅行線に関しては、後5営業日横にスライドすると、日々線にぶつかることとなり、動きが出ることが想定されますが、その前に上下どちらかに触れる可能性も多いにあります。
ボリンジャーバンド
前週に続いてバンドは概ね横向きとなっていますが、気持ち全体的に上向きとなりつつもあるので、週明けの動きに注目です。
その上で横向きであることを前提に見ると、BOX示唆と取れる状況にあって、先週の動きは+1σが上値抵抗線として意識されているように見受けられ、BOXの典型的な形となっています。
この後、上抜けるとしたら+2σを突破してくることが想定され、BOXであれば-2σないし-1σまでの押しが想定されます。
スローストキャスト
2本のラインがしっかり上まで上がってきてデットクロスとなったので、下抜けという可能性は一旦無しとなりました。
この後の展開として、2本のラインが下までおりていくか? 下りきらないでゴールデンクロスとなるか? で見極めとなります。
上抜けをしてくるとなると、下げずに横にスライドしてくるという事も考えられます。
週明けが下げないで上げるとなると、デットクロス回避で横にスライドとなり、上抜けの可能性が濃厚と考えられます。
総合判断
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BOXをメインとして考えるも、上限近辺で停滞していることから、上抜けの可能性も視野に入れ、昨年9月からの上昇継続で6か月の上昇で2月までという事も考えられます。
週明けの動きでBOXか?上値追いか?が明確になると思われるので、しっかり見極めたいと思います。
過去のチャートでは、上抜けしても勢いがありそうでないこともあったので、ドデン的な動きも注意深くすることをおススメします。
2020年に入り、相場は2週間が経過し、年始の波乱が落ち着きを見せるも、まだまだ予断は許されないと考えます。
細かい動きを見落とさないようにしていきたいと思います。(執筆者:城 晶子)