子どもにお金がかかる子育て世代にとって、「貯金を確実に増やしていく」のは想像以上に大変です。
毎月の収入額はほとんど上がらないので、「毎月の貯金額を増やしたい」、「もう少し貯金ペースを上げたい」と思っても、今以上に十分なお金を貯金に回すことができないご家庭も多いのではないでしょうか。
貯金を増やす、またペースを上げるには、実はちょっとしたコツがあるのです。
そのコツをつかんで家計に合った貯金習慣を身に付ければ、確実に貯金を増やせるはずです。
目次
貯金術は大きく分けて2つある
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貯金術には大きく分けて、「先取り貯金」と「残り貯め」の2種類があります。
どちらの貯金術が効果的なのかを判断するには、まずは現在の家計の状況を振り返ってみましょう。
家計をダウンサイジングできそうなら「先取り貯金」
毎月の収入よりも支出が上回っている場合は、収入以上に家計が膨らみ過ぎていないか、本来は貯金に回せるお金を無意識に使ってしまっていないかを確認していましょう。
もし家計をサイズダウンすることで貯金に回せる余裕があれば、「先取り貯金」がおすすめです。
すでにある程度家計に余裕があるなら「残り貯め」
一方、毎月の支出が収入内に収まっており、家計に余裕がある状態が続いているのであれば、生活費の管理がしっかりできていることになります。
すでに家計管理ができている場合は、毎月手元に残った家計費を貯金する「残り貯め」のほうがおすすめです。
1. 「先取り貯蓄」で手取りの1~2割を貯める
貯金術の王道でもある先取り貯金は、給料などが振り込まれると同時に別口座へ一定額を移し、残った収入で家計をやりくりする方法です。
先取り貯金は、手元にあればつい使ってしまうお金を先取りして貯金するので、生活費の切りつめや無理な節約をしなくても、簡単に、そして確実に一定額ずつ貯金を増やすことができます。
先取り貯金額は、一般的に手取り収入の1~2割が目安です。
勤務先の財形制度や金融機関のつみたて貯金などで、強制的に先取りするシステムを作っておきましょう。
ただし、収入が変動した場合は、貯金額を柔軟に変更するようにしましょう。
先取りする貯金額によって、毎日の生活にしわ寄せが生じないようにすることが長く続くポイントです。
2. 「残り貯め」で残金を貯金へ回す
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残り貯めは、毎月の家計に残金があればその分を全て貯金してしまう方法です。
基本的には、収入内で全ての支出のやりくりができている時におすすめの貯金術ですが、1か月分の家計の残金を手元に持っているとついお金を使ってしまうことも少なくありません。
お金が抜け落ちることを防いでしっかり貯金するためにも、1か月の家計でお金が残っても翌月の家計に組み込まず、残った残金はそのまま貯金へと回しましょう。
残り貯めの金額は、毎月上下しても問題ありません。
少しずつ積み上げることを、目標にしてみましょう。
残り貯めを意識することで、先取り貯金と合わせて少しでも多く貯金できます。
最初は少額から始めましょう
貯金を増やすコツは、「初めから無理をしないこと」です。
これまでの家計習慣をいきなり変えることはかなりのストレスとなり、貯金がつらくなることもあります。
まずは少額でも良いので、毎日の生活に無理のない程度で貯金をする習慣に慣れることから始めませんか。
少額でも「貯金を続ける」ことに慣れてきたら、貯金額を増やして貯金ペースを上げていくように心がけてみましょう。
先取り貯金と残り貯めを組み合わせれば、最強の貯金術になるはずです。(執筆者:花見 結衣)