目次
外食費は自炊の約6倍のお金がかかる
「自炊よりも外食の方がお金はかかる」と言いますが、具体的にどれくらいかかるお金が違うかを知る機会というのは案外少ないのではないでしょうか。
外食は自炊の6倍のお金がかかります。
例えば、夫婦2人で1回外食に行った場合の予算を仮に2,000円とします。
一方、2,000円という額を自炊で当てはめてみると、月3万円の食費で30日計算なら、
1日3食で1,000円
です。
2,000円は2日分合計6食分の値段ということで、単純計算で外食は1回で自炊の6倍の値段を払うという計算です。
節約を意識する方だとちょっとビックリする値段です。
節約の最大の敵
「ラクだからフードコートとかでつい済ませちゃう」
節約の最大の敵とも言えるもの、それはラクでおいしいことです。

お店の料理はやっぱりおいしいですし、片付けもしなくていいし、とってもラクなので忙しいとついお世話になっちゃいます。
でも本音を言えば「4人家族だとフードコートやファミレスでも結構お金がかかる…」、「もうちょっと外食を減らしたいな…」という方もいらっしゃるはずです。
外食よりも自炊がはるかに安く、外食費の節約は家計にとって効果が大きいと理解はできても、ラクでおいしい外食したい気持ちに打ち勝つのはなかなか難しいものです。
そこで今回は「外食したい」という欲望を減らし、自炊で上手に乗り越える簡単なコツを3つご紹介したいと思います。
コツその1:原価を考える
人によって価値観は違うと思いますが、例えば「原価250円のものを1,000円払って食べている」と思うとちょっと食べに行くのを考える方もいると思います。
シンプルなことではありますが、原価を考えるだけで「こんなにお金払うの嫌かも」という気持ちになれるので意外とおすすめの考え方です。
参考までではありますが下記を見てください。
これはラーメン、ビビンバ(さまざまな表記がありますが今回は「ビビンバ」で統一します)、ピザのお店の値段と原価を比べたものです。
石焼ビビンバ(1人前約1,000円) → 原価 約250円
ピザ(1枚約2,000円) → 原価 約350円
原価を考えてしまうと外で食べるのが高いと感じます。
ですので、外食したくなったら「でも家で作ったら200円だしな」と頭の片隅にこの数値をぜひ浮かべてみてください。

コツその2:市販品を上手に活用する
「だけど、自宅でおいしいラーメンのスープなんて作れないし」、「あのお店のピザのモチモチ感が最高で…」という方ももちろんいらっしゃると思います。
ここで活躍するのが、冷凍食品などの市販品です。
例えば、ラーメンなら有名店とコラボした冷凍食品がありますし、ピザ生地ならキャンプでも焼ける本格的な生地が業務スーパーに売っています。
また、こうした商品を使えば、手間をかけずにおいしいものが作ることができます。
そして結果的には「そんなに手間もかからないし、お店と味が大差ないなら安上がりの自炊でいいか」という気持ちにつながるので、市販品を上手に活用するのは大切なポイントです。
コツその3:楽しい雰囲気を演出する
外食の良いところをもう1つ挙げるなら、やっぱり「楽しい雰囲気」です。
石焼ビビンバのおこげの香り、焼きたてのピザのアツアツ感、皆でワイワイ楽しくテーブルを囲む、その楽しい雰囲気を味わうために外食しているという人もいると思います。
ですから、外食したい気持ちを上手にコントロールするには、自炊した料理に「ちょっとだけ」工夫して楽しい雰囲気を演出するのがおすすめです。
工夫と言ってもそんなに難しいことではありません。
例えば、フライパンで石焼ビビンバを作ってそのままドンと食卓へ出したり、ピザ生地を子どもとワイワイ手作りしたりします。
そうした「イベント感」や「特別感」を上手に演出するとその場が盛り上がり、外食をしなくても高い満足度を得られます。
筆者実践の外食対策レシピ
私が普段から実践している具体的な外食対策をご紹介したいと思います。
生麺タイプで食べ応えバツグン「ラーメン編」
私は本格的なラーメンが食べたくなると「生麺タイプ」のスープ付きラーメンを買って来ます。
袋麺も嫌いではないのですが、外食欲を満たすにはモチモチとした食べ応えのある「生麺タイプ」が断然おすすめです。

「生麺タイプって作るの面倒臭そう」と思っている人も心配しないでください。
作り方もとっても簡単です。
付いているスープの素を丼に入れて指定の量のお湯を入れ、2分半ほど茹でた生麺を入れるだけで完成します。

個人的に気に入っているのは、炒めた野菜をたっぷりのせて、野菜ラーメン風に食べる方法です。
ヘルシーで栄養もたっぷり取れるので外食するよりも罪悪感がなく、女性には特におすすめです。
フライパンでアツアツおこげを堪能「ビビンバ編」

家でビビンバを作るなら、ぜひフライパンでドーンと作ってみてください。
ごま油をたっぷりしいた大きめのフライパンにたっぷりご飯をのせて、ナムル、みそや砂糖で甘辛く味付けしたひき肉、キムチを放射状に並べ、真ん中に生卵を落とします。
あとはフライパンを強火で温めて、カリッカリのおこげを作り、フライパンのまま食卓へ運べば、見た目も華やかでアツアツの大きな石焼ビビンバが完成です。
ポイントは「必ずキムチを入れること」です。
キムチが入るだけでグッと本格的な味になるのでぜひ試してみてください。
生地から作ればプチパーティー「ピザ編」
私はピザを食べたくなったら、子ども達とワイワイ生地から作っています。
生地を作るといってもそんな本格的なものではなくて、薄力粉、水、塩、オリーブオイルを混ぜただけの超簡単なものです。(モチモチした生地ではないですが、カリカリとしたクリスピータイプの生地ができます)

ピザソースもケチャップにチューブにんにくを混ぜただけのもので十分ですし、トッピングはチーズさえあれば冷蔵庫の残り野菜やウインナー、ツナ缶などで十分おいしくできます。
生地を伸ばすのも、トッピングするのも子供達は大騒ぎで楽しくお手伝いしてくれますし、自分が作ったものはおいしいのか嫌いな野菜も食べてくれます。
何より冷蔵庫の残り物整理にもなり、意外と苦にならず楽しめるのでぜひやってみてください。
外食したい欲は「おうちごはん」で上手に乗り越えよう
今回は外食費を抑えるための具体策をご紹介させていただきました。
もちろん、私も外食を全くしないわけではありませんが、ラーメン、ビビンバ、ピザについては家でも十分おいしく再現でき、節約効果が大きかったので外ではずいぶん食べることが減りました。
外食を全くしないというのはなかなか難しいですし、自炊を頑張りすぎてもストレスがたまってしまうものだと思います。
無理のない範囲で「あ、これなら続けられるかも」というものがあったら、ぜひ取り入れてみてください。(執筆者:片岡 みのり)