先週は、2万4000円近辺の高値圏を上抜けそう? という前週の動きから一転、下げ上げしながら押す動きとなりました。
この押しが、上げていく最中の押し目なのか?
BOX上限から下降に向けて下げている最中なのか?
さらには、BOXの下減とされるラインを割り込んで、下落入りとなるのか?
現状では、答えが出ない状況です。
ただ、現在言えることは、押してきて25日線や、切上がりのトレンドラインが、サポートラインとして機能し、下げ渋って週末入りしたという事です。
25日線に対して、この後どのような動きをするのか?判断材料としては、とても重要になってきます。
しかし、現段階での私の見解は、基本は変わらずBOXで、下降に向かっていくと考えています。
さて、中国が春節となり中国相場が大型連休に入りましたね。
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この動きによって気になるのが、今回の押しの原因の一つとされる「新種の肺炎菌による経済的ダメージ」の情報です。
連日の報道で感染者の数や犠牲になられる方の数は増えていくものの、感染力や致死率的なものが、見えてくることで、今後の経済的ダメージの底入れが見えれば、下げる要因からは排除されることになりますが、まだダメージの底入れは見えてこないので、逆にダメージの広がりの可能性が残っている感じです。
感染者が欧州へ広がりを見せ、米国も新たに一人増えるという報道から、米国の動きは感染拡大懸念から押す動きとなり、CMEも押しています。
それを受け、日本も週明けは、2万3600円近辺までの押しが想定されます。
そうなることで大きく窓空けして寄り付いてくることから陰線となるようであれば、BOXの下減をまずは目指すことが想定されます。
週明けに日本国内の各企業が、この新型コロナウイルスに対しての措置や行動が見えてくると、経済的ダメージも想定され、さらなる押しも出るのかなとも考えます。
そして、過去の経験則から、このような動きの時に、ここぞとばかりに抱えてきた悪材料が一気に噴き出すこともあるので、急激な下落にも備えは必要だと思っています。
現在が、2018年1月ごろの相場に似ているというふうにお話してきましたが、本格化するか?興味深い状況になってきました。
2018年は1月23日24日辺りから下落開始となっております。
要因はヘッジファンド45日前ルールによる2月半ばに向けての下げの開始時期であり、今年も同じパターンになるか要注目です。
目次
現状分析
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5日線
前週まで上向きだったものが、今週に入り下向きとなり、一回上向くも、再度下向きとなり、週末まで下向きを継続させました。
位置としては上で週明けするもすぐに一回下に割り込み、一日だけ終値で上に出るも、再度下に割り込み、下に乖離して週末入りとなり、下げ懸念の形状となっています。
25日線
変わらず上向きで始まるも、木曜日に終値で一回割り込み、向きを下に変えて週末入りとなりました。
位置は上で始まり、一日だけ割り込むも、週末金曜日はギリギリ上を維持して週末入りとなりました。
週明けの下への窓空けで、向きもしっかり下向きとなることが想定され、状況によっては月曜日には5日線が25日線を割り込み、デットクロスとなることが想定されます。
75日線
変わらず上向きで上への乖離をしています。
トレンドライン
変わらずで、下に関しては、横軸10月29日の高値、12月4日の安値の横軸が、今年の年始の押しで、抵抗線として機能していて、現在私が提言するBOXの下減となっていると考えます。
さらには、8月26日と10月10日の安値を結んだ切上がりのラインも、割り込みはしたものの下値支持線となっていると考えます。
そしてこのラインが今週末サポートラインとなっており、週明け割り込んでくることが想定されるので、本格的な下落入りとなるか注目です。
さらに下のラインとして、11月1日21日の安値の横軸、その下は、9月19日の高値を意識したいと思います。
上に関しては、2万4100円前後が上値抵抗線になると考えます。
テクニカル指標
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一目均衡表
転換線を割り込み強い状況を維持できませんでした。
週明け、基準線、雲を維持するか注目となります。
雲に関しては切り上がってくるので、維持できるかとても大事になってきます。遅行線は予想通り、週末日々線にぶつかってきました。
ここから上下に振れるはずと記載しましたが、週明け動きが出るか注目で、現段階では遅行線が日々線の下に割り込むことが想定されます。
ボリンジャーバンド
現段階がBOXである可能性の高い動きをしており、今週またバンドが全体的に上向きから向きを変えたことで、やはり方向感の出ないBOXの可能性の高い動きとなっています。
位置は、TPライン近辺におり週明け-1σを維持するか注目です。
スローストキャスト
2本のラインがある程度下まで降りてきて、ゴールデンクロスの雰囲気が出るも、週明けの動きから回避が想定されます。
さらにしっかり下まで下げることで、上抜けの可能性は一回消滅で、ゴールデンクロスの後の動きで底割れしていくのかの見極めとなります。
総合判断
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やはり現状はBOX示唆で上抜けの可能性を意識していましたが、週末週明けの動きで、上抜けの可能性は一旦下げてくると考えます。
逆に週明けの動き次第ではBOXの下減を割り込む可能性も高くなるかもしれませんので、細かい動きをしっかり見極めたいと思います。(執筆者:城 晶子)