目次
区民葬や市民葬は、葬儀費用が安くなる制度
「区民葬」や「市民葬」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
23区内の住民であれば安価に葬儀を執り行うことのできる制度です。
この記事では、区民葬や市民葬について詳しく説明します。

区民葬や市民葬とは、その地域住民を対象に、葬儀費用にかかる負担を軽減するために図られた制度のことです。
施工自体は行政が行うわけではなく、各自治体と提携している葬儀社が行います。
ですから区民葬を行いたい場合、まずはどの葬儀社が区民葬の取り扱いをしているかを確認しておきましょう。
申し込みは、自治体の専用窓口から葬儀社を紹介してもらえるケースもあれば、直接提携葬儀社に申し込むケースとがあります。
区民葬や市民葬を申し込める人
区民葬や市民葬を申し込めるのは、
・ 喪主がその自治体に暮らしている
のいずれかです。
区民葬や市民葬はどれくらい安いの?
区民葬や市民葬を用いるとどれくらい費用を安く抑えることができるのでしょうか。
葬儀の費用相場は全国平均で121万円と言われています(2017年日本消費者協会調べ)。
ここでは東京23区で適用される料金表をもとに説明します。
祭壇と棺の料金

祭壇と棺に関しては4つのプランから選べます。
A は白木の祭壇に金蘭の布をかけたもの、B とC は白布をかけたものです。
また、棺は安価な桐張棺やプリント棺です。
白木祭壇や花祭壇に比べると質素ではありますが、安い費用で祭壇と棺の準備ができます。
霊柩車の料金

霊柩車は定価より安価に利用できます。
火葬料金と収骨容器

火葬料金や収骨容器も定価より安価に利用できます。
注意点
市民葬の場合は自治体によって条件が異なるため、必ず事前に確認しておきましょう。
また、区民葬や市民葬がカバーするもの以外にも、葬儀では必要な品目がたくさんあります。
利用の際は、複数の提携葬儀社の中で相見積もりをとるのも、安く葬儀を行う秘訣です。(執筆者:五十嵐 信博)