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「闇金ウシジマくん」という金融漫画

真鍋昌平氏によって2004年から2019年まで、ビッグコミックスピリッツで連載されていた漫画です。
単行本は全46巻、他にテレビドラマ化、映画化もされているので、ご存じの方も多いでしょう。
闇金融「カウカウファイナンス」を経営する丑嶋馨(ウシジマ カオル)の元に訪れる客、関係者を軸に進んでいくストーリーです。
登場人物ごとに「フリーターくん」、「フリーエージェントくん」、「タクシードライバーくん」など、それぞれがシリーズ化されています。
そんな「闇金ウシジマくん」ですが、実にリアルな人間模様が描かれ、特に債務者の心理が良く描かれています。
債務者に共通する要素

今回注目したいのは、そんな債務者に共通する要素です。
私が全巻読んで思った要素は以下です。
「いつの間にか借金に追い込まれている」
「借金をしている実感がない」
「いつか、何とかなると思っている」
債務者によって異なる部分はありますが、「気付けば借金に手を出し、実感がなく、それでも何とかなると思っている」という要素が強いように感じます。
その状態に至る根本的な原因に、
があるのではないでしょうか。
通常は、「闇金に手を出したから目の前のお金しか見えない」と考えますが、「目の前のお金しか見えないから、闇金にまで手を出してしまった」という考え方もあります。
逆に言うと、普段から長期的なお金の使い方を意識すれば、借金地獄に落ちるリスクは避けやすくなるでしょう。