今まで、e-Taxについて知ったはいたものの、準備が面倒に感じて、自宅で印刷して税務署へ提出していました。
しかし、e-Taxのメリットを考え、今年は挑戦してみることにしました。
目次
「マイナンバーカード方式」で申告するために必要なもの
・ マイナンバーカード
マイナンバーカードを発行するときに、役所で登録したパスワードも必要です。
今回は、すでにマイナンバーカードを取得している前提で進めています。
・ ICカードリーダーまたは スマートフォン
ICカードリーダーは、家電販売店や通販で購入できます。
「電子申告e-Tax用」などと書かれてあれば安心です。
すでに持っている場合は、マイナンバーカードに対応しているか「公的認証ポータルサイト(pdf)」で確認することができます。
参照:地方公共団体情報システム機構「ICカードリーダライタのご用意」
わが家は、対応するスマホがなかったので、カードリーダーをAmazonで購入しました。
パソコンに接続するだけで特別な操作は必要ありませんでした。
e-Taxで確定申告するための事前準備
1. 国税庁のホームページにある「確定申告特集」をクリック

2. 「確定申告書作成はこちら」をクリック

3. 「作成開始」をクリック
4. 画面左にある、「マイナンバーカード方式」を選択してクリック
推奨環境の確認を行います。
OS:ウィンドウズ8.1か10
ブラウザ:Internetexplorer11かMicrosoft edge44
が推奨されています。
筆者は普段chromeを使っていたので、「ブラウザをInternet Explorerに切り替えてください。」と表示されました。
Internet Explorerを利用することにします。
5. 「事前準備セットアップファイルのダウンロード」をクリックし、ダウンロードとインストール

以下、画像は筆者撮影
6. マイナンバーカードの認証
7. カードリーダーにマイナンバーカードをセットして「読み取り」をクリック

8. ポップアップ画面が出るのでマイナンバーカードの「利用者証明用のパスワード」(4桁の数字)を入力

マイナンバーカードを発行するときに、パスワードを記入した用紙をもらっていたので、その紙を見ながら打ち込みました。
9. 「利用者情報の登録へ」をクリックし、利用開始手続きを行う
10. 「マイナンバーカード情報の確認へ」ボタンを押し、「マイナンバーカードの読み取り」をクリック

ここでマイナンバーカードの「券面事項入力補助用」の4桁のパスワードを入力します。
さきほど同じものを設定している方もいるかもしれません。
11. 自分の住所などが表示されるので確認し、「次へ」をクリック
12. 「利用者情報の入力」画面が表示されるので、画面の中の空欄に入力して確認
13. フリガナ、職業(筆者は個人事業主)などを入力
14. 「納税用確認番号等」の入力
納税用確認番号は、電子納税を行う場合に必要となる暗証番号です。
役所からもらう整理番号ではなく、任意で決めた半角数字6桁を入力します。
必要に応じてメールアドレスなども入力します。
15. 内容を確認して送信
ここまでで、事前準備は終わりです。
申告内容を入力
最終的に送信する際には、マイナンバーカードの「署名用のパスワード」(英数字6桁以上16桁以下)が必要になります。
e-Taxで確定申告する方法を、国税庁が動画にて13分ほどで説明してくれています。
e-Taxのメリット
・ 自宅で確定申告ができる
・ 添付書類の提出が省略できる
・ 税金の還付が早い
・ 土日も含め、24時間いつでも提出できる
また、来年の確定申告からになりますが、
青色申告特別控除額65万円の適用を受けるためには、
(2) 電子帳簿保存の承認申請書を税務署に提出して、電子帳簿保存法に対応する会計ソフトを用いて帳簿をつける
いずれかの方法をとらなくてはいけません。
個人事業主であれば、e-Taxを利用すれば、この点でも大きなメリットがあるといえます。

e-Taxのデメリット
・ ICカードリーダーを購入しないといけない
・ 始めるための手続きが面倒
挑戦してみた感想
実際にやってみると、まずICカードリーダーを購入、ソフトをインストールしたり何度もパスワードを入力したりと、やはり時間と手間がかかりました。
しかし、土日も含め自分の都合のいい時間にしてそのまま送信できるのは便利ですし、申告書を印刷したり、添付書類を貼り付けたりする手間も省けます。
初めの準備こそ面倒でしたが、次回からはもっと簡単にできるでしょう。
来年の確定申告から基礎控除が増額することなどを考えると、ICカードリーダー代数千円の元は取れますし、チャンレンジしておく価値はあると思います。
初めて行う場合は、余裕をもって取り組むことをおすすめします。(執筆者:桐谷 春音)
訂正とお詫び(2月21日)
【添付書類が省略できる】段落を削除
【e-Taxのメリット】段落に(1)(2)を追記