冬は八百屋やスーパーで立派な白菜が安く手に入ります。
旬の野菜は栄養価が高く、価格は手ごろでぜひ献立に取り入れたいものです。
白菜のカットされたものは10~30%程度高く価格設定されていることが多いようです。
しかも切り口から鮮度が落ちていくので、傷みやすくあまりに損です。
目次
白菜は、1個丸ごと買うのがお得

やはり白菜は、1個丸ごと買うのがお得です。
けれど、
「レパートリーが限られていて飽きてしまう」
「食べきれなくて傷ませてしまう」
という心配がありますよね。
ここではあなたの心配を解消し、ちゅうちょなく白菜を買えるように、
・ おいしさを保つ保存の仕方
・ 白菜を丸ごと使えるレシピ
を栄養士・管理栄養士歴18年の筆者が紹介します。
よい白菜の選び方
白菜のよいものであればおいしく、栄養価が高いのはもちろん、買った後に食べられる期間が長くなります。
ここではよい白菜の選び方を紹介します。
・ 胴の張りがよく白くみずみずしいもの
・ 頭は巻いているもの
・ 茎の切り口が白く、割れていないもの
・ カットしたものは中が黄色で、芯の高すぎないもの
おいしさを保つ保存方法

白菜は、冷蔵、冷凍、常温で保存ができますので、それぞれの方法を紹介します。
冷蔵保存
カットしたもの
芯の部分に縦に包丁で切れ目を入れ成長を止めます。
ラップでくるみ立てて保存(目安1週間)します。
丸のまま
保存袋に入れて冷気が直接当たらないようにします。
芯を下に立てて保存(目安1か月)します。
冷凍保存
使いやすい形にカットし、ゆでる、塩もみなど下処理をする。
生のままだとすじばってしまうので、ラップで包み、保存袋に入れて保存(目安1か月)する。
※冷凍したものを解凍すると、触感が柔らかくなります。
常温
冬場であれば常温でも保存できます。
エアコンの影響を受けない、0~5度の場所が最適です。
玄関やベランダの雨が入らないところがよいようです。
新聞紙でくるみ、芯を下にして立てて保存(目安2週間)します。
白菜丸ごと使いきりレシピ その1【蒸し焼き】
2. 塩、少量の水をくわえ、ふたをして弱めの中火にかける
3. 途中でなくなるようなら水をたして、白菜に火が通るまで加熱する

これはフランス料理のエチュベという調理法です。
素材の持つ水分を生かす調理法で、ほかのどんな食材にも応用ができます。
とくに水分を多く含んでいる旬の野菜を利用するのがおすすめです。
例えば、
・ 春… 玉ねぎ
・ 夏… なす
・ 秋… きのこ
というように通年で使えるテクニックなのです。
塩だけでも十分おいしいのですが、多めに作ってアレンジすることもできます。
調理に使う塩を控えめにして、バターしょうゆ、ポン酢、ドレッシングなどをかけるのもおすすめです。
白菜丸ごと使いきりレシピ その2【白菜スープの素】
2. ひたひたに水、塩、少量のオイルを入れ、ふたをして弱めの中火にかける
3. 沸騰したら弱火にし、白菜が柔らかくなるまで煮込む

これはフランス料理のポシェという調理法です。
素材のうまみを引き出し、だし汁として使うことで、素材のうまみをさらに引き立てることができます。
この調理法も、ほかの野菜でも応用できます。

このスープの素も多めに作っておけば、下記のようにアレンジできます。
・ 顆粒の洋風スープの素と塩で、農家風スープ
・ 中華風スープの素と塩とゴマ油で、中華風スープ
食事に合わせて楽しめます。
白菜丸ごと使いきりレシピ その3【キムチ】
2. 少ししんなりしたら、ボウル入れ替え重量の1%の塩をふりよくもむ(白菜1/4で塩小さじ山盛り1杯)
3. 水気を絞ったらキムチの素で和える

キムチの時短バージョンです。
ごはんのお供に、ラーメンのトッピングに重宝します。
できたその日からさっぱりとした浅漬け感覚で食べられます。
しばらく置いて酸っぱくなってしまったら、豚キムチやキムチ鍋にしましょう。
加熱で酸味はとび、コクにかわっておいしくなります。
冷蔵庫で保存してください。
白菜をフル活用して食費を節約しよう
白菜は香りや味が穏やかで、和洋中どんなアレンジも可能です。
保存可能期間も比較的長いですし、加熱や塩もみでカサを減らして作り置きにすれば、丸ごと使い切れます。
ぜひ、白菜は丸ごと買って、食費の節約に役立ててください。(執筆者:小原 水月)