前回の記事「【株式投資】今注目の「RPA」とは 衰退している日本経済でも投資するべき分野がある」でRPA業界についての解説をしました。
具体的なおすすめ銘柄を簡単に1つだけご紹介しましたが、今回はさらにおすすめRPA銘柄を4つご紹介します。
目次
RPAについて

改めて簡単にRPA(Robotic Process Automation)について説明します。
これは、一種のソフトウエアで、比較的簡単な大量の事務作業などを代わりに行ってくれます。
休みなく働いてくれるので人件費が削減されるだけでなく、仕事効率が上昇します。
労働力不足が深刻な問題になりつつある日本では、今後伸びていく分野でしょう。
おすすめRPA関連銘柄

具体的な国内のおすすめRPA関連銘柄をご紹介します。
【6572】 RPAホールディングス
RPAホールディングスはRPAという分野が確立される前から同様の自社で開発したサービスを提供しています。
具体的には、2008年からオフィス版のロボットソーシングサービス「BizRobo!(ビズロボ)」を提供しています。
これは、工場における作業の自動化から着想したものです。
現在、BizRobo!は1000以上の企業や公的機関(経済産業省など)で使用されています。
主に4種類のBizRobo!があり、現場に合わせた最適なRPAが提供されています。
RPAの高い技術を有しておりかつ常に新しい技術やシステムを取り入れているため、長期的にさらに成長していくでしょう。
【9698】 クレオ
クレオは人事給与・会計ソリューションであるZeeMなどを提供することによるソリューションサービス事業を展開しています。
この数年の業績(売上高や営業利益)は右肩上がりでかつ配当金も上がっています。
それを受けて、株価は2019年の11月上旬から上昇傾向にあります。
最近はRPA へも参入しており、RPAテクノロジーズ株式会社と共同で開発をしたクレオRPAの提供を開始しました。
RPA管理者の業務負荷を減らす管理ツールとRPAの不正利用を防いでくれるシステムが、クレオRPAの特徴です。
【9613】 NTTデータ

NTTデータはシステムソフトウエアの最大手ですが、同様にRPA業界にも参入しています。
自社で開発したWinActor(ウィンアクター)というRPAを提供しています。
主にサービス・インフラおよびソフトウエア・通信などの企業においてWinActorが使われています。
現在、WinActorを使用している企業の数は1900社以上です。
同時に、多数のWinActorを一元的に管理するための管理統制ソフト“WinDirector”も提供しています。
【3756】 豆蔵ホールディングス
豆蔵ホールディングスはRPA推進サービスであるRPAOfficeを提供しています。
例えば、RPA管理部門とRPA導入部門が社内にあっても、縦割りの状態で互いに連携が取れていないケースが多く見られます。
これは組織としては非効率的で、この問題はサイロ化と呼ばれています。
そこで、RPAOfficeはRPAに関係する総合的な部門の設置などによりサイロ化の問題を解決します。
他にもAIやIoT(Internet of Things モノのインターネット)を使ったサービスをしています。
これらのサービスは同社のビジネスソリューション部門を介して提供されており、売上が伸びています。
市場の高い成長性も考えれば、今後も伸びていく企業でしょう。(執筆者:小田 茂和)