皆さん、自分の保険や家族の保険をどのようにお選びでしょうか。
私が金融機関で働いていた時によくお話しさせていただいたことは、保険は、(お金がないときへの)万が一への備え、という考え方です。
極端なことを言えば、日本の公的保証(遺族基礎年金や遺族厚生年金等)は充実していますし、住宅ローンをお持ちの方も、多くの方が団体信用生命保険に加入されていると思いますので、無理をして保険料の高い保険に入る必要はありません。
実は保険代理店(金融機関も含め保険を扱う事業所)は新規保険契約等があると保険会社から手数料をいただくのですが、安定した収益性を見込めるため、頑張って募集するのです。
また、保険募集人はある一定の知識(試験があります)を有してはいるのですが、多数ある保険商品を扱うには十分な知識ではないという方もいます。
ですから、保険を申し込む際には自分の意見(知識)をしっかりともっていることが大切なのです。

目次
保険を考えるタイミング
今回は、私が保険に加入したときの話をまとめたいと思います。
就職した時:「生命保険」
就職した時に会社の団体保険や会社のひいきにしている保険会社などから保険をすすめられました。
保険料の目安は手取り収入の7割程度といわれていますが、私はこの考えにとらわれず、保障内容を確認し、保険料の安い無難なプランを検討しました。
結婚した時:「生命保険」

若いうちから保険に加入すると保険料を安く抑えられるため、新しい保険に加入、その時に入っている保険の見直しを行いました。
まずは主人と将来のこと、例えば、子供は何人欲しい、子供が生まれたら働き方を見直したい、などライフプランについて話し合いました。
ずっと共働きなら、収入面では気にしなくてよいので、死亡保障は考えない
医療保険に着眼し、保険料を安く抑えたい、
ガン等3大疾病はリスクとして考えられるので絶対つけたい、
一時金の特約はつけるか(貯蓄があるなら、つけなくてもよいか)等
具体的に話し合いました。
主人と将来のことについてイメージできた段階で、保障内容を確認し、保険料を抑えたプランを検討しました。
各保険会社おすすめのプランがあり、そこから保障内容を充実させたり、削ったりします。
細かく自分好みにカスタマイズできる会社もあるので、自分に見合った保険会社を探してみてください。
子供が生まれた時:「生命保険」、「学資保険(生命保険)」
家族構成が変わった時に保険を見直しました。
子供の教育費は幼稚園(公立)から高校(公立)までに147万円、最も高額な私立理系大学で826万円必要です。
そのため、
を検討しました。
生命保険の気になったポイント
続いて、生命保険について気になったポイントを確認していきます。
入院給付金日額
最近は医療の発達により、日帰り入院なども多く、あまり入院させてもらえません。
口頭でもしっかり確認しました。
私が保険会社数社ですすめられたのが1万円のコースでした。
確かに手厚いし、安心ではあるのですが、保険料に大きく差がでます。
5,000円のコースも検討に入れながら、ご家族で話し合ってみてください。

保険料払込期間
終身払い、60歳(もしくは65歳)から半額、60歳(もしくは65歳)払済タイプなどいろいろあります。
個人的には60歳払済タイプにしたかったのですが、保険料に大きく差が出たほか保障内容が変わる会社等もあり、悩みました。
こちらも、退職後の働き方も含め、ご家族で話し合ってみてください。
先進医療特約
先進医療を行うかどうかは、本人の意向だけでなくご家族の意向もあって決まっていくものです。
本人以上にご家族の方がより高度な医療を求める(健康で長生きしてほしいと願う)気がします。
今後の医療の発達により、1度入った保障内容を定期的に確認する必要があると思いますが、特約をつけることを検討して考えます。
学資保険(生命保険)について
昔は貯蓄性の高い商品があったのですが、現在は金利政策の影響もあり、少ない状況です。
私自身は親世代の方から、子供が生まれたタイミングで学資保険をすすめられました。
特に「育英年金付き学資保険」は魅力的なのですが、返戻率が100%を下回るものも多く、他の生命保険でカバーしている場合には、他の方法での資産形成も検討します。
もし、学資保険に入る場合には、早いうち(妊娠中から入れるものも増えています)から入ることをおすすめします。
「育英年金付き学資保険」
保険契約者が死亡・高度障害になった場合に、学資保険が満期になるまでの間、育英費用として所定の年金が受け取れる保険です。
保険料の支払いは保険契約者が死亡した時点で免除されます。(執筆者:馬淵 良子)