安いときに大量買いをしておいて、必要なときに少しずつ使うと、通常金額のときに購入するよりも節約になります。
そのため、魚や肉、ソーセージやベーコンの加工品はもちろん、野菜を上手に冷凍する人も増えているようです。
そこで今回は、毎日食べるという人も多い「たまご」を冷凍する節約メリットと冷凍保存の方法、そして冷凍たまごならではの「映え系ごはんの作り方」を紹介いたします。

目次
「冷凍たまご」は節約になる
毎日タマゴを食べる人も多く、「できれば安いときに大量に購入しておきたい」という人も少なくありません。
けれど、タマゴの賞味期限は、パック事業者やバイヤー、スーパーなどが話し合いのうえ、「パックをしてから2週間(14日)程度」と決めていることが多いのです。
そのため、私たち消費者が手に取る頃には、賞味期限が1週間後ぐらいと短い記載になっていることが多く、大量購入しづらい状況となっています。
しかし、「冷凍保存」ですることで、2~3週間程度の保存が可能になります。
すぐに使うタマゴは冷蔵保存し、食べ切れないタマゴは冷凍庫で保存するようにすると、安いタイミングでたくさん購入して節約することができます。
実質いくらお得になるか
お店へ行くと、売り出しなどでタマゴの価格自体が安くなっていることもあります。
1,000円以上の買い物をすると、タマゴを1人100円ほどで購入できることがあります。
普通サイズの10個入りたまごの平均価格は200円前後なので、100円で購入すれば、通常価格の約半額で購入することが可能です。
子供など家族と一緒にスーパーへ行き、人数分のタマゴを手に入れると、さらに節約になります。
冷凍たまごの注意点
冷凍すると中身が膨張して殻が割れて菌が繁殖しやすくなってしまいます。
たまごを生食するときは、解凍してからすぐに食べるようにしましょう。
冷凍してもサルモネラ菌は死滅しないため、殻の割れているたまごは、必ず中心まで熱を入れてから食べるようにしてください。
冷凍保存の方法
タマゴの冷凍方法は、とても簡単です。
まず、タマゴをパックから取り出し、下記の写真のように食品保存用袋など密封できる食品用保存袋に小分けし、

しっかりとチャックして、そっと冷凍庫に入れるだけです。

半日から1日ぐらいで、冷凍卵ができあがります。
「冷凍たまご」は普通に調理できる
冷凍しておいたタマゴは、解凍すれば、「玉子焼きやゆで卵」など普通の生卵と同じように料理することができ、風味の劣化もほとんどありません。
「冷凍たまご」はおいしい
たまごを冷凍すると、黄身に弾力が出てモチモチになり、温泉たまごよりも弾力のある新食感の食べ応えになります。
とくに、冷凍たまごで「たまごかけごはん」を作ると最高においしいので、「冷凍たまごかけごはん」の作り方を紹介いたします。
材料
・ 冷凍たまご
・ ごはん(炊きたてなら最高によい)
・ めんつゆ
・ 刻み海苔(あれば)
作り方
(1) たまごを冷凍し、冷凍から24時間以内に冷凍庫から取り出す
(2) 夏場は5~10分程度、冬場は20~30分程度様子をみながら待ち、ゆで卵の殻を剥くようにタマゴを平面にぶつけ、殻が剥けるような状態になったら剥いていく
※ 殻が爪と指の間に入ってケガをすることがあるので、注意しながら剥いてください。
(3) 凍っているタマゴを容器に入れる(写真は3人分です)

※タマゴの殻を剥いた状態。まだ、しっかり凍っています。
時間がたつと、下記の写真のように、白身が先に溶けてきます

さらに解凍されると、下記のように「普通の生たまご」の状態に近づきます

(4) タマゴが解凍されたら、白身と黄身を分ける

(5) 白身に、めんつゆを入れ、よく混ぜ合わせる
※めんつゆは、今回は「創味のつゆ」を使用、創味を大さじ3に水は大さじ2を入れて白身と混ぜています。
お好みで調整してください。
(6) (5)の白身を、ごはんにかけ、よく混ぜる
(7) ごはんと白身がよく混ざったら、黄身を乗せる

※この、ごはんの上でぷるんっと君臨する黄身は、「冷凍たまご」ならではです。ぜひ、お試しください。
刻みのりがあれば、さらに見栄えもよく、味もおいしくなります。

映える「冷凍たまご」のコツ
たまごは冷凍すると、弾力とモチモチ感が出るので、見た目もしっかりとして写真映えします。
たまごを割っても、すぐにダラ~ンと流れておいしそうな写真が撮れなかったという人は、ぜひ、冷凍たまごを使って写真を撮ってみてください。
写真が得意ではない筆者でも、下記のような写真を撮ることができました。

白身と分けて、黄身だけを使うことがコツです。
映える「冷凍たまご」レシピ
(1) 冷凍庫から冷凍たまごを取り出し、夏場は5~10分程度、冬場は20~30分程度様子をみながら待つ。
(2) ゆで卵の殻を剥くようにタマゴを平面にぶつけ、殻が剥けるような状態になったら、殻を剥いていく
※殻が爪と指の間に入ってケガをしないよう注意しながら剥いてください。
(3) 凍っているタマゴを容器に入れ、タマゴを解凍している間にキュウリを薄くスライスして皿に円形に並べ、中心あたりにブロッコリースプラウトを乗せる
(4) タマゴが解凍できたら、白身と黄身を分け、黄身だけを(3)の中心にスプーンで盛ったらできあがり
あまった白身は、メレンゲにしてお菓子作りに活用するのがおすすめです。
1つの冷凍卵でミニ目玉焼きを2個

冷凍たまごを使うと、1つの冷凍たまごでミニ目玉焼きが2つ作れるため、忙しい朝の朝食づくりにもおすすめです。
材料
※今回は、ハムエッグの作り方
・ 冷凍たまご1つ
・ ハム1枚
・ 小松菜(あれば)
作り方
(1) 冷凍庫から冷凍たまごを取り出し、夏場は5~10分程度、冬場は20~30分程度様子をみながら待ち、包丁の刃を当てて半分に切れる状態になったら、タマゴを半分に切る


※包丁で切った状態。まだ、殻がしっかりと付いています。
(2) タマゴに付いている殻を剥く

(3) ハムも半分に切る

(4) フライパンにハムを置き、上に冷凍タマゴを乗せ、いつも目玉焼きを作っている手順で完成させればできあがり
「冷凍たまご」で節約しよう
毎日のようにタマゴを家族で食べている人は、200円のパックを買うか100円のパックを買うかで、年間にかかるタマゴ代が変わってきます。
家族4人が、毎日1人1個ずつタマゴを食べた場合、200円のパックなら1日80円です。
100円のパックなら、1日40円です。
これを一年間繰り返せば、差額40円×365日=1万4,600円の節約になります。
節約初心者の人や「何から節約しようか考え中」だという人にもおすすめです。(執筆者:山内 良子)